第12話 やっぱり奇襲っていいよね。
「ほい。到着っと…こんにちわー。」
「こやつ…ホントに転移させよった…」
「この転移の感覚なれないですね…」
僕達は転移魔法陣を使って魔界に来たわけだけど…
「…あれ?お取り込み中でしたか?」
「だ、誰だ!!」
「ん?ただの人族ですけど。」
「どこから現れた!この城には隠密系統の魔法看破する魔法が多重に掛けられているんだぞ!」
はい。歩くのめんどくさいから魔王城に直接転移しました。しかも、魔王の玉座の間に。そして、魔王が傷だらけで倒れてるじゃないですか。反乱でも起こったかな?
「武将…なぜこのようなことをしたのじゃ?」
「イリア……か。なぜ戻ってきた……?」
「うるさいぞ。負け犬。」
武将と呼ばれる人が魔王の頭を踏む。その衝撃で気絶しちゃったみたいだね。一応回復魔法をかけとこうか。
「これはこれは…まさかイリア様が戻ってこられるとは…探す手間が省けましたよ…」
「ふん。脳筋のおぬしに捕まるわけなかろう。」
(レインさんレインさん。こっそり回復魔法かけられませんか?魔王に)
(もうやったよ。いまは気を失ってるだけみたい。)
(さすがレインさんですね!)
と、僕達はリリアの後ろでコソコソ話してる。
「私達は今の魔王を倒すことでこの国をのっとってやる!」
「そんなことはさせぬ…魔王の娘として貴様を止めてやるわ。」
暇だなぁ…あの武将って魔族もリーンならすぐに斬れるだろうし…
「ふん。戯言を…しかし、貴様には勝てぬよ。以前の私ではないからな…」
「うん?」
武将が懐から何かを取り出したけど…なんか見覚えあるなぁ…すっごい昔にみたなぁ…あれか…
「これが神話の時代から存在すると言われる古代遺物だ!」
そこには真っ黒い四角い物体があった。
うーん…やっぱりアレだよなぁ…先に無効化しとこうかな…起動されると面倒くさいし…
「【所有者移動∶
『魔力認証……一致……マスターレインの情報と一致。魔道具∶焰の魔神の所有者を移動します。』
「…は?」
「はい。それ返してね。僕のだから。」
と、言って僕は呆けている武将から神話遺物…もとい【焔の魔神】を奪い取った。
「くくく…おぬしは規格外というか…もう、わけがわからんな。」
「レインさん?今のは…?」
「これ、昔僕がギルドに提出したものなんだよね。その時に所有者になっちゃったらしくて…
そこの武将が使おうとしても能力が落ちるとはいえめんどくさいからね……前に起動したらあたり一面焼け野原になっちゃってさ…」
懐かしいなぁ…僕がリーンと会う少し前の話だからね。
「ふ…ふ……ふざけるなぁぁぁ!!!」
武将の方を見るとワナワナと震えながら僕を睨んでいた。そのまま1分くらいが経過すると落ち着いたのかさっきまでの表情に戻った。
「ふん。まさか、神話遺物の所有者が現れるとは予想外だったが。まだ、私には手札かがある!」
そう言うと同時に勢いよく扉が開いた。
そこには…明らかに正気ではない魔王軍の姿があった。
「これは…魔将の仕業かの。あやつは洗脳や罠など搦め手を得意としていたはずじゃ。そこの脳筋が神話遺物を持っているならば…あやつも持っていると考えるのが道理じゃな。」
「さて、イリア様?」
「なんじゃ?筋肉ダルマ?」
リリアってなんか余裕そうだよね?さっきから。しかも、チラチラ僕の方見てくるし。集中しよう?
「ふん。そんな挑発には乗りませんよ。それより、取引をしようではありませんか。」
「取引じゃと?」
「ええ…ここにいる奴らはほんの一部…氷山の一角どころか欠片でしかありません。これだけでも、聡明な貴女に理解できるでしょう?」
「ふん。大方予想出来ていたわ。この王都の民全員に洗脳が施されとるのじゃろう。」
「さすが、イリア様ですね。さて、取引とは…この魔王を処刑しない代わりに貴女には魔将の王女になってもらおう。」
あれ?てっきりどっちも殺すのかと思ってたのに…
「つまり、后になれと?」
「ええ。もし、拒否をするならば…わかりますよね?」
「よし、出来た。はい。これで斬っちゃっていいよ。リーン。」
「了解です!はぁ」
「なに!」
リーンが武将に斬りかかるが…武将はさすがの身のこなしで大剣を引き抜き受け止めるが…
ザンッ
武将の剣を切り裂くとそのまま武将に斬り伏せた。
「ぐっ…だが、この程度の傷で…」
「残念だけど…おしまいだよ。」
そして、間髪入れずに斬り口から発火した。
「なん…だと…この私が人間などに敗北するの…か?」
「相手が悪かったですね!このリーンとレインさんのさいきょーコンビに勝てない勝負はありません!」
「バァァカァァナァァ!!」
そうして、武将は灰となって絶命した。
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やばい…更新再開するって言ったのに今週これしか投稿出来てない…これも全部FGOのイベントが良すぎるのがいけないんだ!いいぞ!もっとやれ!
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