第11話 いざ、魔界へ!
「り、リリア…?が、眼帯は…?」
リーンが驚いてリリアに聞いている。
「くくっ…まさか眼帯を起動するとはな…」
「あ、わかっちゃうか。流石、魔王の娘だよ。」
「これでも、魔界の中では五本の指の中にも入るや魔王を超えているとも呼ばれていたんだがの…まさか、誰も完全起動できなかったこいつをなぁ…」
リリアは何か考え事をしてるみたいだね…まあ、僕からどうやって起動したかを考えてるのかな?
「…あ、そうだ。レインさん。今日はどうしますか?リリアを魔王の元に送り届けるか、冒険者ギルドで仕事でもいいですよ?」
「そうだね…冒険者ギルドであっちの仕事があるなら受けてこようか。」
「わかりました。…リリアはここで待っててくれますか?」
「うん?わかったぞ。」
僕達はリリアを置いて冒険者ギルドに向かった。
――――――――――――――――――――――
「あ、レインさん。リーンさん。おはようございます。」
「「おはようございます。」」
冒険者ギルドに着いた僕達は受付に並んでいた。
「えーっと…魔界のクエストってありますか?」
「少々お待ち下さい………リーンさんが受けられるクエストは…これですかね。」
「これは…魔王の娘の捜索ですか?」
「はい。捜索してから王国に報告。もしくは、魔界に直接届けるです。届ける場合は魔界にて証明書を持参して下さい。」
「わかりました。期限などは?」
「詳しくはこの依頼書をご覧ください。」
「わかりました。」
僕達は受付から離れてから、ギルドに併設してある酒場の手頃な椅子に座ってから依頼書を確認した。
「依頼内容は魔王の娘であるイリア姫をギルド、もしくは魔界に届けること…魔界に届けた場合は上乗せして報酬を払う…か。」
「どうします?ギルドに預けても十分な報酬がもらえますけど…」
「いや、僕だったらギルドに届けるのも魔界に行くのも変わらないよ。」
「まあ、ですよね…昨日の転移魔法陣ですよね…はぁ…どれだけ規格外なんですか…?」
「…?この程度僕の住んでたところはよくやってたよ?」
「どんなところですか…」
普通、転移魔法陣とかみんな作れるはず…だよね?まあ、空気中の魔力が薄いから作るの難しそうだけど…
「とりあえず、戻ってからリリアを魔王の所に送ってあげようか。」
「わかりました。」
僕達はギルドから出てリリアが待っている宿に向かった。
――――――――――――――――――――――
「ん、おかえりなのじゃ。」
「ただいまー。リリアって魔界に帰りたい?」
速攻で聞くなぁ…
「そうじゃな…帰りたいかの。」
「じゃあ、魔界に行こっか。レインさんのおかげで魔界に行けるから。」
「ふむ…レインもついてくるんじゃろ?」
「うん。流石にね…帰りの魔法陣も起動しなきゃ出し。」
「なら、早速行くとするかの。って、魔法陣?」
「うん。転移魔法陣作ったからそれを使って魔界に行くよ。」
「リーンよ。こいつ本当に人間か?」
「人間…のはずです。」
失礼だなぁ…ちゃんと人間だよ。
「はいはい。ふざけてないでさっさと行くよ。」
「持っていくものは…」
「もうまとめて収納魔法陣に入れといた。」
昨日のうちに書いておいて助かったよ。まあ、これのために書いたんだけどね。
「流石レインさんですね…」
「なあなあ、リーンよ。こいつの本職何なのだ?」
「支援職です。」
「はぁ…?こやつが支援職とかありえんじゃろ…」
「支援職なのは間違いないよ。よし、【起動∶転移魔法陣】」
僕が魔法陣を起動すると床に魔法陣が現れ光で目の前が見えなくなった。
――――――――――――――――――――――
時間がないよ…FGOの周回しなきゃ…グフッ…
というか、魔界に出発するのに話数かけ過ぎ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます