第9話 魔王に会いにいく準備(一瞬)
魔王の娘…なんでこんな子がこんな王都にいるんだ?
「ま、魔王って…あの魔王ですよね?」
「うん。だけど…おかしいぞ?」
「魔王の娘…つまり魔族の中で王族にあたるはずですよね…なぜこの王都にいるのでしょう…」
「わからない。たしか今の魔王って娘を溺愛してるんじゃなかったっけ…」
「そんな噂もよく耳にしますね…」
「それに…魔王がここに来たって情報が出てないってことは…お忍びかこの娘が連れ去られてきたかってことか…?」
「どうでしょうか…それに…幼いとはいえ魔王の娘ですしそこらのチンピラ程度に誘拐できるでしょうか…?」
「わからない…けど、言えるのはこの娘を魔族領に連れて行かないとダメってことだ…」
「私達が…ですか?」
「ああ。しかも…今だったらこの眼が使えるから大丈夫かな。」
「【転移】…ですか?あれって短い距離しか飛べないはずじゃ…」
「うん。だけど魔法陣を作れば魔王城に飛ぶことができる。」
「ホントですか!?あの再現不可能と呼ばれた陣を!?」
「うん。ちょっと集中するから静かにしてくれるかな?ごめんね。」
「いえ!この目で偉業が見れますから!」
「じゃあいくね…ふう……
すると…用意してある10センチの紙に光り輝く魔法陣が現れた。
「うわぁ…すごいきれい…」
「うん。完璧だね。あとは…この娘が起きるのを待つしかないね。」
「とりあえず…私達も寝ましょうか。」
「リーンが僕の部屋のベッドを使うとして…寝袋あったっけな…」
「レインさん!なら一緒に寝たほうがいいですよ!」
「え?いやいや…」
「はい!いきますよ!」
そして、僕は抗うこともできないままリーンと寝ることになった。
――――――――――――――――――――――
時間かかった割に短い…
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