第8話 【神眼】限定開放!そして身元が…は?
リーンに離してもらってから数分後。
「と、とりあえず…ほんとにいいの?」
「いいんです!早くしましょう!もしかしたらこの子が危険な状態かもしれませんし!」
理屈はわからないでもないけど…それにしても積極的過ぎないかな?まあ、本当にもしかしたらがあったら怖いし…覚悟決めるしかないか。
「じゃ、じゃあいくよ?」
「…はい!」
そして、僕達はそっと抱きよって…キスをした。見ているのは月だけ…だよな?なんか、一瞬、背筋が凍る感じがしたんだけど…
「っ!」
ああ…この感じだったな。
そして僕の視界は激変した。具体的には視界は広くなったり(キスしている体勢のままなのでリーンの顔がさらに大きく見えるようになった)視界に入ってきた生物や物体の情報が見えるようになったり(リーンの情報しか見えない)している。ただ情報が多すぎて処理出来る量を超える…はずなのだが…って、リーン?そろそろ止めてくれるかな?すごく恥ずかしいんだけどこの体勢…
~10分後~
「おかしいな…?」
「なにがですか?」
やっと離してくれたので動作を確認してたんだけどすぐに違和感を感じた。
「この眼は神の色々な力が発揮されるんだけど…ほぼすべての能力が劣化版みたいだね。」
「劣化版…?どういうことですか?」
「そうだね…
「いえ…すみません。知らないですね…」
「簡単に言うと時と空間を統べる上位の神だね。それで、この神様の能力が
基本的に神は4つの段階で区切られている。大まかに、天使、番神、下位神、上位神の4階位にわかれている。詳しいのは省くけど天使は卵、番神は子供、下位神は大人、上位神は超人くらいに思っていい。
「【転移】ですか…あのいわゆる
「そうだね。今の僕が使えるのは
「はぁ…やっぱり規格外過ぎません?レインさんって…」
「そうかなぁ、僕の家族はこれよりやばいけど…
他にも悪魔と戦争してたり堕ちた神を粛清してたり…何なんだろうね…ここは平和すぎて忘れそうだよ…まったく…
「ちょっとまってください…なんですか【次元転移】って…この世界に一つたりとも実在しない魔法では…?」
「…それより、この子の事を調べなきゃ。時間制限もあるからね。」
そういえば…このこと話すなって言われてたな。まあ、いいかな…リーンだし。
さてと…調べますかね…
すると、僕の前に一冊の本が現れた。
「レインさん…それは?急に現れましたけど…」
「これは
ちなみに僕の神々知識は【神眼】が開放されたからだ。といっても今の僕が使える能力の知識しかわからない。
「名前は…リリア。種族は魔族……うん。病気にもかかってない…ただ寝てるだけ…は?」
僕はもう一度しっかりある項目を見た。おいおい…冗談だろ?【神鑑】は欺けない。なんでこんな子供がこの称号を持ってるんだ?
この称号の意味することはつまり…
「どうしたんですが?健康なら良かったじゃないですか。」
「この子…魔王の娘だ。」
「え?」
これは…面倒なことに巻き込まれたかもしれないな…
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