第3話 ドラゴンテイマーすげぇ

ビーストテイマーでは雑魚敵すら倒せない、難関ダンジョンは伊達では無かったがドラゴンテイマー?の今なら……



「シャーーーー!!」




『我が拳に火種の殴打、子竜火ノ粉拳ベビーナックル!!』



「ギャッーー??!?」



覚えたての新スキル、炎を纏って殴る攻撃を喰らい、一撃で蛇の魔物キラースネークは絶命する。




Lvは上がらなかったが確実に経験値は溜まっているはずだ、事実、雑魚敵を倒してるだけでLvが3、4は上がってポンポン新スキルを覚えうなぎ登りでステータスが上がっている。




……………いやまぁぶっちゃけちゃうとビーストテイマーのLv MAXのステータスよりドラゴンテイマー時のLv1の方が普通に強い、最低が600だからな、マジで泣きそう。




LvMAXまで上げるのは本当に苦行だった、しかしそのおかげでドラゴンテイマーになれた、さらに昇格する時に昇格前の職業格ジョブランクに応じて様々なボーナスが入ると聞いたことがある、今回俺のステータスが高かったのもそれが理由なはず。




ドラゴンテイマーが元々優秀だという可能性もあるがどうせなったやつなんてほぼいないわけで完全に未知、ちょっとずつ解明していくしか無い。




…………それにしたってLv上がりすぎ……中ボスクラスのやつ何千体倒しても一も上がらない時があったのに……………基本的には下位職の高Lv と上級職の低Lvの上がり方は変わらないはずなのだが………まぁ前のパーティーでは経験値操作をされていたと思う、パーティーリーダーは完全では無いにしろ経験値の分配を操作できたはず、普通は全員同じ割合にするが、上がり幅が違いすぎる、確かクリスに前聞いてみたが俺と同じような上がり方だった、推測だが三馬鹿トリオで3割ずつ割り振って、俺たちは0.5割だったんじゃなかろうか?計算すると大体そのぐらいになる。





頭痛が痛いというかなんというか、仲間を突き落とす時点でもう俺の中で最低なのにさらに株を落とせるとは本当に凄い、最高にしょーもない奴。




進んでいくと流石に強い魔物が増え始め、一撃では倒せなくなっていく、それにしたって普通に進めるドラゴンテイマーは本当に強い。



「って言ってもそろそろ疲れたから休憩するか」



魔物除けの結界を張る直前に首を傾げる。



「うん?、そういや今の俺って結界の中に入っても大丈夫なのか?」



試してみると全然大丈夫だった。



「あれ?よくわからんなぁ………まぁこっちの方が都合がいいか」





俺は適当に飯を食いながらステータスを確認する、



「ステータス」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




名 前:ハル・セルリアン

職 業:ドラゴンテイマーLv4


体 力:1458/1600

M P: 750/ 800

筋 力: 1250

防御力: 1250

魔 力: 1000

敏 捷; 1000

抵抗力: 800


スキル

「ファイアーボール」

「ウォーターボール」

「ウインドブラスト」

「マッドショット」

NEW「鑑定」





職業ジョブスキル

子竜化ベビードラゴン

生物仮契約トライアライフ

生物本契約リアルコネクト

子竜攻撃強化ベビーパワード

子竜速度強化ベビーアクセル

子竜耐久強化ベビータンク

「装備自動調整」

NEW「子竜火ノ粉拳ベビーナックル

NEW「子竜火ノ粉ベビーフレイム

NEW「子竜低飛翔ベビーグライダー

NEW「気配微遮断」




生物本契約リアルコネクトスロット

最大コスト600/600


1:

2:

3:

4:

5:



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




……………アホみたいに上がってるな………まぁいくら上がっても得にしかならないから別にいいかむしろ一気に一万、いや十万、いや百万ぐらい上がって欲しい、そうなればめっちゃ楽。



あまりの上がり幅に頭の低年齢化が進行する。




他にも適当に弱らせた魔物を連れてきて『生物本契約リアルコネクト』を試してみる、ビーストテイマーだとこれやるだけでMP半分消費して契約できるかどうかは運次第、自身のステータスの上の魔物になればなるほど確率はどんどん低下していく、しかもこれやると獣仮契約ビーストライアルが使えなくなり、完全に無意味なのだ。



しかしドラゴンテイマーは何度も試したが弱い奴なら絶対に『生物本契約リアルコネクトは成功するし、MPはなんと無消費、『生物仮契約トライアルライフ』も同時にできる、流石にテイムできる魔物はスロット数までとコスト上限なるものがあって強ければ強いほどコストに余裕はなくなり確保していられる魔物数は減っていく。



とりあえず魔物は契約解除した後、殺すのはなんとなく気が進まないため逃した。



そんなこんなでスキルの性能を試していく。




久しく感じていなかった冒険の楽しさに浮かれ、俺は少しずつ、しかし確実に自身の警戒度を下げていた、ここがダンジョン内ということも忘れて。



休憩を終わりにして探索していると普段なら犯さないようなミスをしてしまう、それは周囲の警戒を怠るという初歩的なミスだった。



「よし、じゃあ次はこっち行くーー、」




「「グルルルル」」



角を曲がると二重奏の威嚇音デュエットを鳴らしながら待っていた強敵、頭が二頭ある犬双頭地獄番犬オルトロス



「あ、や、やべ」


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