第11話 逃げたりしないから、落ち着いてよ。
俺とナオさんは、S市で中堅企業の総務システムを企画設計するため、久しぶりの出張中だ。鈴木先輩と一緒に出張した会社様のご紹介で、まずは現地確認と仕様確認、ご要望のヒアリング等が今回のミッションだ。始めは鈴木先輩との出張の予定だったが、鈴木先輩の都合が合わなくなったらしく、鈴木先輩のご指名でナオさんへ案件が回って来た。2泊3日の予定で社内や工場を見学させていただき、打ち合わせやヒアリングをさせていただく。初日は夕方にS市の企業へ到着し、ご挨拶と概要説明をお聞きして、明日1日かけてしっかりとお話しを聞き、こちらからもいくつか提案をさせていただく予定だ。
俺とナオさんは企業様の訪問の後、少し早い夕食を駅近くの商業ビルにあるレストランでとり、ナオさんの部屋へ移動して仕事をしている。宿泊費を我が社に請求するのに同じホテルでは怪しまれるので、別々のホテルで部屋を抑えてはいるが、ほとんどの時間をナオさんの部屋で過ごすことになった。会社に怒られるかもしれないが、なんだか二人で小旅行をしているみたいだ。
今日いただいた会社のパンフレットや概要説明から、どのような仕様が最適か、事務部門と工場部門の連携をどうするか、維持管理はどうするか等を二人で考え、こちらの提案と想定される質疑応答を練り上げる。二人ともジャケットこそ脱いでいるものの、スーツ姿のまま部屋のライティングデスクとソファに分かれて座り、作業をしていた。
「お疲れ様。今日はここまでにしよう。」ナオさんは椅子から立ち、背伸びをしながら言った。
「お疲れさまでした。」俺はパソコンや資料の片づけをはじめる。
「私達って、会社にバレずに、なんだかんだ上手くいってるわよね。最初は仕事に集中できなかったり、切り替えが上手くできなくて業績が下がると思ってたけど、二人ともパフォーマンスは下がっていないと思う。」ナオさんもパソコンや資料を片付けながら話しかけてくる。
「よかったです。先輩が辞めるとか言って突っ走らなくて。」
「そうだね。ユウジ君も上手くやってくれてるからだと思うよ。時々別人格かと思うくらい、切り替えできてるもん。」
ナオさんはさっと片づけを済ませ、「ちょっとトイレ」とトイレに入った。
ナオさんがトイレから出てくる。ストライプ柄のブルーシャツにネイビーのタックパンツだ。傍を通り過ぎようとするナオさんの手を取って引き寄せ、軽く抱きしめる。
「何よ。」
「まだ仕事モードの方が良かったですか?」
「うううん、リラックスして良いよ。」ナオさんも俺の腰に手を回してくれた。
「ナオさん、綺麗です。」
「ははは、ありがとう。」
「俺、脚を組んで指示してくる先輩に見とれて、最後の方は集中できてなかったかもしれません。」
「ええー、せっかく褒めてあげたのに。明日ヘマしたら査定下げるわよ。」ナオさんは少し見上げながら笑っている。パンプスに数センチヒールがあるとはいえ、俺の方が背が高いからだ。
「マジですか。頑張らなきゃ。」
「頑張り過ぎない程度に頑張りなさい。私を頼ってくれても良いし、成果を出したら一杯褒めてあげる。」ナオさんが俺の頭を少し乱暴に撫でまわす。
「はい。」身体を離してスーツケースに向かおうとするナオさんを再度抱きしめる。
「ははは、そういうことね。分かったから。」ナオさんは俺の気持ちを察してくれて、ベッドに向かって歩き出した。ベッドの端に座り「どうするの」と聞いてくるナオさんの足元に跪いて、パンプスを両足とも脱がせた後、ナオさんのベルトとパンツのフロントホックを外す。
「パンツ、引っ張りますよ。脚を伸ばしてください。」
「良いけど、脱がせた後、ちゃんとハンガーに掛けてよ。」
「分かってます。」俺はパンツを左腕にかけて、パンプスを右手に持ちクローゼットに持って行った。その間、ナオさんも自分でシャツのボタンを外している。
ゴムをシャツのポケットに入れて、再度ナオさんの足元に戻り、ナオさんのシャツに下から手を入れて、背中に手を回しブラのホックを外す。「おお、そう来たか」ナオさんも楽しそうだ。
ナオさんを軽くベッドに押し倒して、上から被さりキスをする。
「シャワー浴びる前ですけど、いいですか?」
「うん、むしろ興奮する。」ナオさんが俺のシャツとTシャツを下から一気にまくり上げて脱がそうとするので、俺も一番上のボタンだけ外して、引っ張って脱がせてもらった。ナオさんは俺の背中に手を回して、引き寄せてくれて、いつものように俺の首筋や耳裏辺りの匂いを嗅いだり、キスをしてくれる。
ナオさんに少しの間匂いや感触を楽しんでもらった後は、俺もナオさんの身体で楽しませてもらう。ナオさんは、今日は白地に黒やグレーの小さな花柄があしらわれた上下セットだ。シャツの前がはだけた状態で見える下着上下と綺麗なお臍がエロい。ナオさんの白い肌が見えている箇所にとにかくキスをして頬ずりする。
「ユウジ君も興奮する?」ナオさんが半笑いで聞いてくる。
「ナオさんが、クンクン人の身体を匂ったり、キスする気持ちが少し分かるような気がします。」ナオさんのブラを上にずらして、白くて柔らかい胸を優しく撫でたり、褐色の乳首を指で摘まんだりする。
「ははははは、舐めるのを我慢できるならシャワー前のエッチも、たまにはいいよね。」
「ナオさん、胸だけは口を付けていいですか。」
「我慢できるならって言ったばっかりなのに。何でそうなるのよ。」
「気持ちいいじゃないですか。」
「まぁ、いいか。胸だけだよ。」ナオさんの許可をもらって、右の乳首に吸い付く。柔らかい胸のてっぺんにある乳首だけがコリっと固くなっていた。右手が空いたので、下半身にも手を伸ばす。ナオさんの大事な部分をショーツの上から優しく何度も撫でている内に、サラサラとした感触の生地に真ん中の一部分が濡れて、浸みてきた。「んんっ」、「ぁぁぁ」とナオさんから声が漏れる。
「胸だけじゃなくて、キスもしてよ。」
「はい。」顔を近づけると、ナオさんに少し乱暴に引き寄せられ、下唇を吸われ、ディープなキスを何度かしてもらえた。ほんの30分前まで一緒に仕事の打合せをしていた彼女を脱がせて、抱いている。シャツの下には少し幼いデザインの下着を着けていて、さらにその下の胸は乳首が固くなり、アソコは濡れているのだ。
「やばい、我慢できない。入れていいですよね。」
「聞かなくても分かるでしょ。でも、あんまり下は見ないで入れてよ。」俺は急いでズボンとトランクスを脱いだが、ゴムはどこだ?
「どうしたの?」
「ゴムをどこに置いたか忘れました。」周りを見回して探すが思い出せない。
「ははははは。逃げたりしないから、落ち着いてよ。」
「わかった。ありました。」ナオさんに脱がせてもらったシャツの胸ポケットに入れていたゴムを自分で装着した。
ナオさんの腰がベッドの端ギリギリに来るように引き寄せて、ショーツをゆっくり脱がせる。アソコとショーツの間に一筋長い糸が引いたが、見なかったことにする。
「痛くないですか?見ずに入れたから、毛を巻き込んだりしてないですか?」
「大丈夫だよ。」
「よかった。」ホテルのベッドは高さが高く、立っている俺の腰の高さにナオさんの腰がちょうどあり、ベッドの端のナオさんの腰から両足が浮くような形だ。俺は水平に出し入れができる。出入りの度にチュポチュポ小さな音がし、ナオさんは目を軽く瞑って半開きの口で「ふぃぃ」と呼吸とも声とも分からない音を出している。
俺は動きに変化をつけるため、始めは水平に腰を動かすだけだったが、徐々に入れる時や出す時に上下に角度をつけて動かす。
「何、遊んでるのよ。」
「単純に動くだけだと、飽きられちゃうかなと思って。」
「ばか、大好きな彼氏に抱かれてるだけで幸せだよ。」
「俺、ナオさんと一緒に色々チャレンジして、ナオさんに気持ち良くなってもらいたいんです。考えない男、工夫が無い男は退屈でしょ?」
「可愛いこと言ってくれるねー。じゃあ、これは採用だよ。すごく気持ちいい」
「ああっ、それが一番気持ちいい。一気に入れて、ゆっくり抜いて。」
何度か色々な角度を試したが、ナオさんは俺のが入りきった所で俺が腰を下ろし、モノがナオさんの中で天井に当たるようにして、カリでナオさんの中の天井をこするようにしながら、ゆっくり出すのがお気に入りのようだ。
俺が前後と上下運動を繰り返しているうちに、ナオさんのアソコがキューっと締まり、俺のモノが中で挟まれ、5~6回ナオさんの中に吸い込まれるような感覚を感じた。温かく柔らかい、強すぎず弱すぎない何とも言えない刺激で、俺もイってしまった。繋がったままで二人とも力が抜けて、内股や性器が小さく痙攣している。しばらく動けなかった。
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