冥王関係・冥王軍・冥界政府

・冥王アメリカーン(10~15、30~32、36~41、59~60、73、82~92、94~最終話)


 冥界の頂点に君臨する偉大なる王。

 名前の通り、怪しげな片言で会話するが正式な王族の言葉である。

 他を寄せ付けぬ圧倒的な力を持ち、その巨大で荘厳な姿は凶暴な悪霊すら萎縮させる。

 冥界を統治し、全ての世界の死者の魂を管轄する役目を担っている。

 本来、冥王は冥界を政治的に統治することで死人の魂に安息をもたらすのだが、このアメリカーンは肝心の政治手腕が今ひとつで、冥界は悪霊で荒れ放題となっている。

 そのうえ、冥界の住人達の税金で親衛隊などというエロ根性丸出しの部隊を結成するなど、自分勝手な面がある。

 また、ヘイト・スプリガンが城に攻めてくる際にも側近の四天王が全員逃げたりと、部下の忠誠もあまり得られていない。

 だが、ウィーナに「部下を戦わせておいて自分は無抵抗で降伏するような男でもない」と評されたり、ヘイト・スプリガンが復活しないことを自分の命より優先させたりと、最後のところでは根性がすわっている。

 冥界に追放されたウィーナを見てすっかり惚れ込んでしまい、あの手この手で自分の妃にしようと画策している。


HP 30000 MP 5000 攻撃力 6000 防御力 4400 スピード 4000

運動能力 1100 魔力 10000 魔法耐性 6000  総合戦闘力 66500


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・ミズキ(26~29、37~41、49、55話)


 冥王アメリカーンに仕える側近・冥王四天王の紅一点にして、四天王最強の存在。冥界の№2と言える存在で、他三人の四天王メンバーを圧倒している。

 冥王に対し、身内以外でタメ口混じりで対等に話をする唯一の存在で、他の三人の四天王でさえ冥王に対してそんな態度は取れない。

 上半身がミステリアスな雰囲気を持つ美しい女性で、真っ青なイルカのような下半身を有する人魚。宙に浮かび、大気を泳ぐように漂う。

 金髪が背中の中央辺りまで長く伸びており、女性として理想的なスタイルの上半身をビキニ風の胸当てで覆っている。

 人や世の中の未来を予知する能力があり、その情報を利用して、自分にとって都合のよい現実を工作することも可能である。

 戦闘能力も冥界でトップクラスのものを有しており、水・氷属性の最上級魔法や、尻尾を使っての接近戦を得意とする。

 さらにはファイティング蜘蛛お化けといったモンスターを召喚できる。

 前もって自分や他人の未来を操作することで、全てを自分の思い通りにしてきたナルシストの女王様気質であり、わがままで自己中心的な性格をしている。

 使えない男、未練がましい粘着質の男は好みではなく、凍えさせていたぶり殺すことも厭わない。

 野心家であり、ヘイト・スプリガンの事件を利用して冥王を王の座から振り落とし、新たな冥界の女王になろうと画策している。


HP 8150 MP 4410 攻撃力 2200 防御力 1730 スピード 1540

運動能力 2310 魔力 5940  魔法耐性 3720  総合戦闘力 30000



・グヮンモドキ(25~30話)


 冥王アメリカーンの側近である冥王四天王の一人。

 亜人タイプ。

 ハリネズミのように逆立った髪を持ち、細長の鋭い顎を持った顔立ちに、サングラスをかけた大男。

 武器は持たず、体によくフィットした、身のこなしのよさそうなアーマーを装着している。

 体中が凄まじい力を含んだオーラに包まれており、己の拳ひとつで戦う武闘派である。

 グラサン、口調、喧嘩っ早い性格などから、どことなくチンピラ的雰囲気を臭わせる。

 ヘイト・スプリガンが現れることを事前に察知していた四天王は、事前に旅行することで身を隠し、その事件を利用して新たなる冥界の支配者になろうとしていた。

 しかし、グヮンモドキだけは「四天王で一番弱いし、口も軽いから使えない」と言うミズキの判断により、クーデターの計画を知らされていなかった。

 恋していたミズキにぞんざいな扱いをされたグヮンモドキは、その計画を潰してミズキに一泡吹かせようと、子分のサル・マタと共にウィーナ達のリレー作戦に参加する。

 粗野で乱暴な男だが、義理と人情を重んじる一面もあり、サル・マタを人質にとられた恨みを、作戦中であることを鑑みて自制するなどただの乱暴者ではない。


HP 2700 MP 900 攻撃力 1900 防御力 800 スピード 2000

運動能力 1500 魔力 1000 魔法耐性 2000 総合戦闘力 12000



・アツアー(28~31、34、37~41、55~57、59~60、73、84、87、89~90、96話)


 冥王四天王の一人である冥界の騎士。

 ヒューマンタイプで、女性を思わせる整ったを立ちを持つ美丈夫である。

 冥王軍の紋章が刻まれた、真紅に輝く鎧を身に着けており、深く被った兜から淡い青の前髪を覗かせている。

 「終騎士」の称号を持ち、冥界にあまた存在する騎士達の行き着く先、究極点に位置すべき存在、また、全ての争いを終局に導く存在とされている。

 心悪しき者に幻を見せ、心正しき者に真実を見せるという剣、ミラージュソードで戦う。

 その鏡のような剣から織り成される剣の舞は、時に人の肌を傷つけずに衣服だけを数ミリ単位の世界で切り裂くほど繊細であり、時に全ての抵抗を強引にねじ伏せる力強さを持つ。

 自分の思想や意見をはっきりと持たずその場の流れや感性・感覚で動くタイプだが、不殺の信念は強く、戦いにおいては犠牲者を最小限にとどめようとする。

 ミズキの野心に巻き込まれるのが面倒だったらしく、ウィーナ側に加勢した。

 物語の中盤~終盤にかけては、ほとんど全面的に冥王・ウィーナの陣営に協力している。

 四天王の紅一点・ミズキから執着されているが、彼は歯牙にもかけていない。


HP 1300 MP 0 攻撃力 4400 防御力 4300 スピード 4300

運動能力 3700 魔力 0 魔法耐性 4000 総合戦闘力 22000



・キヌーゴ(49、55~57、59~60、84、87、89~90、96話)


 冥王四天王の一人。竜人タイプの冥界人。

 真っ白な長い髭を生やした、竜の顔を持つ『竜神族』の長であり、『冥界神教』の大神官。

 小柄で年老いた老人だが、その魔力は冥界でもトップクラス。冥王継承の儀式(『大神官』しか執り行う権限がない)や、個人の持つ力を他人に移し替える儀式(キヌーゴしか習得していない)など、彼にしかできない高度な儀式・術式も多く存在するほどの大御所。

 冥界で最大勢力を誇る教団のトップであり、宗教関係の事柄においては、一部冥王より強い権限を持っているほど。

 冥王城の儀式の間で、ミズキを次期冥界の支配者にすべく、ヘイト・スプリガンの冥王の座とその力をミズキに継承する儀式を執り行ったが、ヘイト・スプリガンがちゃんと指示通りに動かず手こずっていた。

 その際、ロシーボの妨害を受け、アツアーも駆けつけ、窮地に陥るとロシーボ達に寝返ってミズキに攻撃した。狡猾で食えない老人だが、イケメンコとの魔法のぶつかり合いに競り勝つなど、その実力は本物である。


HP 1500 MP 2200 攻撃力 1600 防御力 2000 スピード 1900

運動能力 1200 魔力 5100 魔法耐性 2500 総合戦闘力 18000


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・恥骨(3~4、6~9話)


 冥王軍諜報部筆頭格である冥界の戦士。

「恥骨」というのはコードネーム。

 魔族タイプ。

 全身が紫色の肌に覆われ、白目、頭に二本の角、大きなコウモリのような羽を持つ。

 ヘイト・スプリガンが冥王の城に攻め込んで、冥王を人質にとったので、大金を餌にしてウィーナに出動要請をした。

 窓から土足で部屋に飛び込んでくるなど、無遠慮で良識に欠ける行動や言動が目立つ。

 おまけに、調子のいい性格で、周りに仲間がたくさんいる環境になった途端にウィーナに対し高圧的になり罵倒の言葉を浴びせた。


 HP  200   MP  0  攻撃力  130  防御力  150  スピード  100

運動能力  80   魔力  30   魔法耐性  30   総合戦闘力  720



・バリアナ(15~16、25、28~31、34、73、84、96話)


 魚人タイプの冥界人。冥界政府の執政部所属の執政官の女性。未亡人。

 体中が鱗に覆われ、横に大きく広がった口を持ち、目は丸く大きく、頭や耳にヒレがついている。

 政府の要職にあり、諜報部筆頭格・恥骨の死後、軍に代わってウィーナに対してのヘイト・スプリガン鎮圧の依頼主を引き継いだ人物。

 ジョブゼが鎖骨を殺した件について、不問にするとの政府の判断を伝え、時空の塔の鍵のレプリカをウィーナに託す。

 その後はウィーナと連携し、情報を交換しながら事態の対処に当たる。

 彼女の夫は『肩甲骨』という諜報部所属の諜報員で、過去に同僚の鎖骨の盾にされて命を落としている。そのため、鎖骨を夫の仇として見ており、ワルキュリア・カンパニーの手の者が鎖骨を殺してくれたことを内心喜んでいた。

 


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・ルーザ(8~9話)


 冥王軍所属のヒューマンタイプの強化戦士。

 冥王アメリカーンに仕える冥王親衛隊のメンバーで、冥王からの寵愛を受けている。

 玉座の間へと続く廊下に散乱していた死体の中で、まだ生きていたビキニ姿の女。

 元々は冥王の居城で、冥王の秘書業務を担当していたエリート職員だった。

 一般人並の強さで戦闘能力など皆無だったが、自分の美貌を永久に保つため、自ら志願して冥王の秘法の魔石よる強化処理を受け、強化人間となった。

 その結果、強大な魔力に加え、生命力が強くて老化も無い不老長寿の肉体を手に入れたが、強化し過ぎの副作用か精神面が不安定となり、かなり人格面に破綻、狂気が見られる。

 自分の美しさを周囲に見せつけるために、常に水着姿で日常生活を送っていた。

 ヘイト・スプリガンが城に乱入した際、冥王によって親衛隊全員で戦わされ、他のメンバーと共に瞬殺されたと思われたが、彼女はまだ生きていた。

 その後、ウィーナ達がシャドウガーディアンと戦っている際に息を吹き返したときは完全に血迷っており、ウィーナに対する嫉妬の塊となってしまう。


HP 3500 MP 2000 攻撃力 220 防御力 120 スピード 500

運動能力 500 魔力 1300 魔法耐性 860  総合戦闘力 9000



・鎖骨(10~11、13話)


 冥王軍諜報部副頭格。「鎖骨」とはコードネームである。

 サラリーマンスタイルのヒューマンタイプ。

 ウィーナがヘイト・スプリガンの怨念を浄化しようとしていたときにスライムが連れてきた。

 諜報部に所属している人間とは到底思えないほど無謀で軽率な男。

 地味な格好に似合わず大胆不敵で、冥王にすら堂々と口答えをする。

 筆頭格であった恥骨の敵討ちをするべくヘイト・スプリガンに勝負をしかけるが、相手のオーラを見た途端に怯え始め、即座に逃亡を図る。

 そのとき、ヘイト・スプリガンの攻撃から身を守るために、カッチ、ショウリー、果ては同僚の肋骨まで死に至らしめた。


HP 100  MP 100 攻撃力 120 防御力 40 スピード 100

運動能力 130  魔力 40  魔法耐性 70  総合戦闘力 710



・肋骨(10~11話)


 鎖骨と同じく冥王軍諜報部副頭格。

 例によって「肋骨」とはコードネーム。

 鬼のような姿をした亜人タイプの戦士で、全身を鎧で覆った守り重視の大男である。

 筆頭格であった恥骨の弔い合戦として、鎖骨と共に、無謀にもヘイト・スプリガンに戦いを挑む。

 しかし、敵の圧倒的な力を目の当たりにして腰砕けになってしまう。

 スライムや鎖骨の後に続いて逃げようとしたが、鎖骨によってヘイト・スプリガンの放った気功波の盾にされ、爆死した。

 恥骨や鎖骨と比べて、キャラの薄さが尋常ではなく、登場させた意味があまりない。


HP 300  MP 0 攻撃力 150 防御力 250 スピード 20

運動能力 30  魔力 10  魔法耐性 100  総合戦闘力 860



・サル・マタ(25~30話)


 冥王軍所属の戦士で、四天王グヮンモドキ一の子分。

 獣人タイプ。

 赤焼けした顔で、つりあがった目つき、耳元まで裂けていそうな口元を持つ小柄な猿形の獣人である。

 グヮンモドキの腰巾着のような男で、発する言動も嫌味で小うるさいが、彼に対する忠誠心は本物である。

 また、四天王の側近的立場をとるだけあって実力はウィーナの幹部従者よりは上であり、レンチョーの攻撃をやすやすと回避し、パンチ一撃で仕留めるほどである。

 グヮンモドキと共にウィーナの下に駆けつけたが、レンチョーによって人質にされる。

 何とか解放された後は、レンチョー、ロシーボと共にミズキと戦闘を行った。


HP 900  MP 450 攻撃力 650 防御力 500 スピード 1330

運動能力 1110  魔力 330  魔法耐性 330  総合戦闘力 5600



・レブラック(36話)


 ヘイト・スプリガン事件において、反乱軍に所属した魔族タイプの戦士で、その実力と残虐さから「メタルファントム」の異名を持つ。

 鋭い眼光に鋭い爪、まるで鋭利な刃物のように逆立ち光る銀髪を持ち、各所に鎖をあてがった漆黒のコートからのぞかせる胸元は、鋼鉄のような灰色の筋肉で覆われている。

 冥王四天王ミズキがアメリカーンに差し向けた最強最悪の刺客。

 ミズキのファンクラブの会長を務めており、彼女の障害となる存在を排除することを役目としている。

 アメリカーンが率いる部隊に単身攻撃をしかけ、アメリカーンに深手を負わせるも自身も負傷した。

 そこでレブラックは奥の手としてミズキから授かった超強力モンスター、マキシマムフルパワーゴーレムを召喚したが、自分で呼んだはずのマキシマムフルパワーゴーレムのパンチを喰らって自滅した。

 戦闘中、敵に向かってミズキのわがままに耐えるのは大変だと愚痴めいた発言をした。


HP 1000 MP 500 攻撃力 1000 防御力 600 スピード 1700

運動能力 700 魔力 700 魔法耐性 800  総合戦闘力 7000



・ババババ(38~41話)


 冥王軍所属の神官。冥王四天王の一人・大神官キヌーゴの腹心で、副司祭を務める。

 儀式の間で行われている「ヘイト・スプリガンの力をミズキに継承させる儀式」が佳境に入ったので、ミズキを儀式の間に呼んで来るために遣わされてきた。

 位の高い神官が着る服装をし、紫色の肌を持ち、白い口髭に顎が覆われた魔族の老人である。台詞の語尾に「ですじゃ」が付くのが特徴。

 ミズキやアツカーンがバトルを繰り広げている玉座の間が閉ざされていたため、中に入れないでいたところ、兵士ローギルスから筋肉増強剤を飲まされ筋肉ムキムキに変貌した。

 これで扉を破壊できると思われたが、薬を飲んだ途端に奇声を上げ暴走状態になってしまい、護衛の兵士を皆殺しにしてしまう。


HP 350  MP 700 攻撃力 100 防御力 200 スピード 80

運動能力 50  魔力 1500  魔法耐性 1300  総合戦闘力 4280


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・ワーパ(36~37話)


 冥王軍の宮廷魔術士。ヒューマンタイプ。ヘイト・スプリガンの騒乱の際に、執政部側に所属。

 年老いた老練な魔術士で、回復魔法や補助魔法を得意としている。

 アメリカーンとレブラックの戦いにおいて、解説役を担当した。

 その後、他の兵士達の力をアメリカーンに結集する魔法を唱えた際、丁度壁をぶち破って場内にアツアーが乱入したため、図らずも合体戦士「アツカーン」が誕生することとなった。


HP 100 MP 320 攻撃力 20 防御力 100 スピード 180

運動能力 60 魔力 400 魔法耐性 300 総合戦闘力 1480



・ネルギー(36~37話)


 冥界の住人であるヒューマンタイプの戦士で、冥王軍のエリート兵士。

 ヘイト・スプリガンの騒乱の際に、執政部側に所属。

 レブラックとの戦いにおいて、アメリカーンの引き立て役と驚き役を担当した。


HP 200 MP 150 攻撃力 250 防御力 200 スピード 270

運動能力 130 魔力 200 魔法耐性 200 総合戦闘力 1600



・バイル(30~32、36~37、96話)


 冥界の住人である魔族タイプの戦士で、冥王軍の上級兵士。

 ヘイト・スプリガンの騒乱の際、執政部側に所属しており、アメリカーンが冥王の座から追い落とされた後に護衛として彼に付き従った。

 今でこそ行動を共にしている兵士はデッキとジョアンのみだが、本来なら十人程度の下級兵士を従える立場にある。


HP 150 MP 140 攻撃力 160 防御力 230 スピード 140

運動能力 150 魔力 120 魔法耐性 110 総合戦闘力 1200



・デッキ(30~32、36~37、96話)


 冥界の住人である魔族タイプの戦士で、冥王軍の中級兵士。

 境遇はバイルと同じ。

 一定の実戦経験を積んだ信頼感のある中堅どころであり、軍の中核戦力を構成している大量の名も無き兵士達の一人。


HP 100 MP 100 攻撃力 100 防御力 100 スピード 100

運動能力 100 魔力 100 魔法耐性 100 総合戦闘力 800



・ジョアン(30~32、36~37、96話)


 冥界の住人である魔族タイプの戦士で、冥王軍の下級兵士。

 境遇は上の二人と同じで、執政部側に所属しており、アメリカーンの身柄確保後、そのまま護衛に加わった。

 立場や能力が低くても、元冥王だった者や、勝利の女神と間近で行動を共にし同じ戦場に立っているのは紛れも無い事実である。


HP 50 MP 20 攻撃力 60 防御力 60 スピード 70

運動能力 50 魔力 40 魔法耐性 50 総合戦闘力 400



・死神部隊の皆さん(12話)


 冥王アメリカーンに仕える死神達。種族的な分類では霊体タイプの冥界人に相当する。

 漆黒のフードに身を包み、大鎌を携えたステレオタイプな容姿をしている死神。

 死神部隊は冥王直属の精鋭部隊で、他のあらゆる次元を行き来する権限を冥王によって付与されており、死ぬ運命の者達の魂を冥界へと連れていく使命を持つ。また、隊員の全員が強力な闇の魔法を操り、鎌を使った接近戦の達人でもある。

 冥王が下界にいる勇者イケメンコを冥界に連れてくるために五人の死神を召喚して下界に遣わせたが、一瞬でイケメンコに倒され、全員瀕死の重傷になって逃げ帰ってくる。

 その直後、怒り狂ったヘイト・スプリガンが吐いた謎の液体を浴び、全員溶けて死亡した。


(代表一名の能力値)

HP 200 MP 250 攻撃力 260  防御力 310 スピード 290

運動能力 150  魔力 250  魔法耐性 310  総合戦闘力 2020



・メメントモリ隊の皆さん(50~51、61~62話)


 冥王軍の特務部隊。

 通常の部隊が対応することが困難な性質を持つ任務であったり、極秘任務や高度に政治的な案件を専門的にこなす精鋭部隊である。

 隊長である騎士・ヘンリー、副隊長の女騎士・アリエス他、二名の宮廷魔術士と二名のエリート兵士の計六名で構成されている。

 ヘンリーとアリエスは伝説の金属とも言われる希少なオリハルコン製の武器・防具を装備しており、魔術士はミスリル製、エリート兵はダマスカス鋼製の武具を支給されているという、破格の待遇を受けている。

 ウィーナの屋敷で留守番をしているユーイの通報を受け、冥王の命により出動し、屋敷で起きたウィーナ達とシュロンの内輪の争いに関する現場検証に当たった。

 わざわざ特務部隊である彼らが派遣されたことには、ワルキュリア・カンパニーで発生した不祥事とも言える刃傷沙汰を、ウィーナのために公にせず内々に処理してやろうという冥王の意向が如実に現れている。

 屋敷にてウィーナとの顔合わせを行い、その後は当初の予定通り仲間割れ事件の対応に当たっていたが、ウィーナを狙って屋敷に攻め込んできたサクスの登場により事態は一変。ユーイの要請を受けてすぐさま加勢するが、サクスの強さは圧倒的で、一瞬の内に全滅してしまう。

 だが、彼らの亡骸が身に着けていた高級な装備品の数々は、その後の戦いにおいて思いがけず役に立つこととなる。


(隊長・ヘンリー)

HP 410 MP 190 攻撃力 300 防御力 370 スピード 240

運動能力 140  魔力 210  魔法耐性 270  総合戦闘力 2130


(副隊長・アリエス)

HP 300 MP 180 攻撃力 250 防御力 220 スピード 260

運動能力 170  魔力 220  魔法耐性 220  総合戦闘力 1820



・正規軍司令官(31~32話)


 上級魔族の冥王軍人。

 赤い肌を持っており、怒っているときにはさらに顔を赤くさせる。

 冥王の居城で繰り広げられた内乱で、アメリカーン不在の間に正規軍側の司令官を担っていた。

 ガチガチのタカ派軍人で、部下の兵士に死ぬまで戦うことを強要する割には、アメリカーンのような目上の人物に対しては腰が低く柔らかい態度をとる。



羽舞花三途守是煕はぶかさんずのかみこれひろ(32話)


 冥王軍所属の侍。

 切腹の覚悟を決めたニチカゲの前に突如現れ、彼を介錯した。



・中年兵士(34話)


 ヘイト・スプリガンの騒乱で執政部側についた冥王軍の兵士。魔族タイプ。長髪で肌の青い中年の兵士。

 アツアーのリクエストで、大砲と砲兵を連れてきて彼を城へ発射した。



・バルバラッテ(37話)


 魚人タイプの戦士で、レブラックと同じくミズキの側近。

 青く光る鎧で全身を武装し、穂先に呪文のような文字が刻まれたトライデントをが武器。

 城の最上階で行われている「冥王であるヘイト・スプリガンの権限・力をミズキに継承させる儀式」がいつ完了するかをミズキに問われた際、具体的な回答ができなかったためにミズキに胸を貫かれ殺される。



・ドックリム(37話)


 亜人タイプの戦士で、ミズキの側近。

 漆黒の鎧に身を包み、巨大なバトルアックスを持つ紫色の肌をした大男。

 バルバラッテがミズキに殺された直後、続けざまに機嫌の悪いミズキの八つ当たりを受け、特に深い理由もなく殺された。



・レキ(37話)


 ヒューマンタイプの戦士で、ミズキの側近。

 軍服を着用し、腰にサーベルを携えている男。

 同じく側近のバルバラッテとドックリムが続けざまにミズキに殺された後、ミズキにお姫様抱っこをしろ命令されるが、それを拒否して自決。



・ローギルス / ジェイコブ / リーク / アダップ(39話)


 上記四名は冥王軍の上級兵士。ヘイト・スプリガンの騒乱の際、ミズキの反乱軍側に所属。

 キヌーゴの側近である副司祭ババババの護衛を務めていたが、ローギルスが飲ませた筋肉増強剤によって暴走したババババによって皆殺しにされた。



・アース / ステファン / デフ / ライト(57話)


 上記四名はいずれもヘイト・スプリガンの騒乱の際、反乱軍についた雑兵達である。

 アースとステファンは中級兵士。デフとライトは下級兵士。

 ただのその他大勢のモブ兵士であるが、投降後、アツアーの呼びかけに応じ、イケメンコを倒すのに協力する。

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