ワルキュリア・カンパニー構成員(番外編)

・ユノ


 番外編に登場する幹部従者。ユノ隊隊長。初出は「光の三原色」。

 どんな台詞でも語尾に「です」を付ける、サ○エさんのタ○ちゃんのような口調で話すが、これは彼の出身の地方特有の訛りであり、その地方に行くとみんな彼のような口調でしゃべっている。

 細身でやや小柄な体格。昆虫+甲殻類タイプの複合種族で、体中が鎧のような、紫に寄せた赤色の外骨格で覆われている。

 外骨格の表面は滑らかで研磨されたような艶があり、その身体的特徴から衣服を必要としない種族である。

 唯一人肌の頭部は皮膚が真っ黄色で、特徴に欠ける横分けの髪形をした頭髪は明るい水色。その姿は、上からシアン、イエロー、マゼンタという極彩色で占められている。

 極めてマイペースで社会性に欠ける男で、感情の起伏にも乏しいが、読書など自分の興味ある分野に対しては人が変わったように激情的になる。

 ウィーナからは戦闘に一番向いていると評されており、彼自身の戦闘能力は抜群だが、上記の性格から度々トラブルを巻き起こす。その上、ビッスムのようなかなり問題のある人材も野放しになっており、隊の運営も上手く行っていない。

 長い時間繭に包まれ力を蓄えることで、『超究極完全体』に羽化することが可能だが、短期間で効果が切れて元の姿に戻ってしまう。

 メタ的なことを言えば、トラブルメーカーとしてストーリーの起点として使えるキャラクターである。

  

HP 20  MP 0  攻撃力 610  防御力 1710  スピード 530

運動能力 230   魔力 0   魔法耐性 0   総合戦闘力  3100


------------------------------------------------------------------------


・エルザベルナ


 番外編「ジョブゼお宅訪問」「死闘など華麗なるまい」「初雪」等に登場。ジョブゼ隊所属の管轄従者。「初雪」以降の時系列ではウィーナ隊に異動。ヒューマンタイプ。

 煌びやかな山吹色の刺繍が幾重にも走る軍服風の戦闘服に身を包んだ、長剣を携えし女剣士。

 凛としたその立ち姿に加え、腰まであるロングヘアーは、さながら騎士の羽織るマントのように風になびく。

 生真面目で軍人然とした性格で、正義感が強い。任務の達成を第一とするが、一方で仲間に被害が及ばぬよう無理な作戦は避ける判断力も兼ね備えている。

 また、生真面目な性格の一方、自分の美貌をよく理解しており(但し周囲には絶対に口に出して言わないし、そんなそぶりも見せない)、時には妖艶な色香によって男を利用し、操る術を心得ているといった一面も持つ。

 フルネームはエルザベルナ・ラ・マーナ・グランハルド。代々騎士を輩出し、冥王軍の要職を務めてきた名門・グランハルド家の令嬢。彼女自身、ワルキュリア・カンパニーに入る前は冥王軍のエリート部隊である近衛騎兵隊に所属しており、史上最年少の16歳で抜擢されている。「全てにおいて勝利者であれ」というグランハルド家の家訓の体現者を自負しており、自らの生まれに誇りを持っている。内心では非常にプライドが高く、向上心が強い。

 剣の腕前は上司のジョブゼから抜群と評されており、パワーはともかく、技術に関しては組織内で最高水準。

 また、魔法に関しても一流で、バトルスタイルとしては魔法はサブの位置付けであるにも関わらず、下手な魔術士よりよほど各種魔法を卒なく使いこなせる。

 特殊能力持ちではないが、高水準の能力値を持つ正統派スタイルの戦士である。部下のレミファと剣を重ねて放つ合体技「クロスブレード」は超強力。

 元正規軍人だけあって指揮官としても優れており、ワルキュリア・カンパニーに入ってからこれまでミスらしいミスはなく、ほぼ完璧に任務をこなしてきた。

 しかし、悪霊が融合した突然変異体モンスター・ギガントローパー戦で、レミファを初めとする部下が全滅。何とか勝利したものの、挫折の経験がなかったエルザベルナはこの一件で心が折れ、組織に顔を出さなくなってしまう。

 貴族街の自宅に引きこもっており、屋敷を訪れたジョブゼとエンダカに対して一度は辞める意思を示したが、その後心を持ち直して復帰、悪霊化したレミファの戦いにジョブゼと共に赴いた。

 精神的な部分を克服し、その後も隊の中核戦力として成長を続けていき、ジョブゼ隊の良き部分を残しつつ、色々と問題のあった彼の部隊を立て直し、業務効率や利益率を飛躍的に上げ、慢性的な赤字構造を脱却させたことで大きな実績を作った。

 ウィーナや幹部従者達からも高く評価されるようになり、ウィーナの要望もあってジョブゼより幹部従者への昇格を打診される。しかしエルザベルナは以前から隊長となって部隊を率いるよりはウィーナの隊で彼女の側近くで働くことを望んでおり、幹部従者への昇格を辞退し、代わりに自分の直属の部下達と共に、事実上の精鋭部隊であるウィーナ隊へ異動した。

 冥王軍の近衛騎兵隊を辞めたのは、冥王軍の腐敗に嫌気がさしたからなのだが、作中ではそこら辺のエピソードは活かせなかった。 

 

HP  320   MP 250  攻撃力 330  防御力  280  スピード 380

運動能力 390   魔力 310   魔法耐性 250   総合戦闘力  2500



・シャルロッテ


 番外編「恋愛モノ習作」「RESTRICTED AREA」に登場。管轄従者。ヒューマンタイプ。身長187cmという恵まれた体格に、極めて長い脚を持つ女性。

 冥界の貴族階級のみが入れる、次世代の冥界を担う人材を養成する機関「ヘルゲート」の出身。そこでも特に成績が優秀だったエリート中のエリート戦士。

 ウィーナの悪霊を浄化するという、これまでにない事業に発展性を感じワルキュリア・カンパニーに入る。

 冥界の最先端の格闘理論・魔法理論で構築された現代格闘術『HMMA(Hell Mixed Martial Arts/冥界総合格闘技)』の使い手。

 彼女の頭の中にある膨大な格闘技や魔法の知識、また、それを高次元に応用する確かな理論的思考に裏付けされた頭脳的格闘技で敵を次々と薙ぎ倒していく。かといって、従来の伝統ある古武道や流派を軽視しているわけではなく、古来よりの経験の伝承や、『心』を鍛錬する意味でも一通りマスターしており、彼女のHMMAはそこからの発展形。

 長身でスレンダーな体型に、細くしなやかに引き締まった筋肉を持つ。その長い脚から繰り出される足技の数々は圧巻の一言。魔法もバランスよく習得しており、中級~一部上級まで多くの種類を扱え、格闘技に関しても魔法に関してもとにかくセンスがよく、学習能力が高いのが特徴。

 軍略・戦術にも長け、組織内の数少ない知性派で、一応、戦闘員ではあるのだが、基本的には後方で参謀役や部隊の指揮に専念しており、部下が苦戦してどうしても自分が戦わないと駄目、というとき以外は戦わない。

 上昇志向は強く、仕事中や普段の姿はクールビューティーそのもので態度は辛辣、他を寄せつけぬ雰囲気が強く、冷酷ですらある。これまでの人生で自分より優秀と思える人間に出会った経験がほとんどなく、時折自己中心的で傲慢な一面を見せることもある。

 だけど彼氏といるときは、別人のように超甘え、ラブラブバカップルぶりを発揮する。彼氏(兼パトロン)は、城下町を拠点とする某豪商のイケメン御曹司で、名前はサマトス。結婚秒読みと噂されてるが、シャルロッテにはまだその気がないらしい。

 彼氏の出資(100%出資しており、シャルロッテは1Gも支払っていない)により、冥界の超一等地に豪華なHMMAのジムを構えて、経営者兼メイントレーナーを務めているが、ワルキュリア・カンパニーの方が本業で、ジムの運営は彼氏が集めたスタッフにほぼ任せており、あまりジムには顔を出していない。ジムはHMMAを本格的にやらないものでも、ヨガやフィットネス目的で通うことができ、寧ろそっちの利用者が多い。

 なお、総合的な戦闘力は管轄従者でも上位に入り、大体ファウファーレ以下、エルザベルナ以上の実力。


HP  370   MP  220   攻撃力  360  防御力  150  スピード  400  

運動能力  660  魔力  300  魔法耐性 150  総合戦闘力  2610



・イットー


 妖精タイプの冥界人。ウィーナに仕える管轄従者で、番外編「女神の罪状」に登場。

 双剣の使い手。装着している鎧の各所に付いているバーニアから魔力を推進剤として噴射させ、歩行せずに高速でのホバー走行を可能とする。地面を舞うかのように滑走する変幻自在の身のこなしは凄まじいスピードを誇る一方で、鎧は軽量化・バーニアの取り付けといった改造を施したものであるため防御力を犠牲にしている。

 かなりのお調子者で、尋常じゃなく空気の読めない男。戦闘中は優勢だとハイテンションになるが、劣勢になると平常心を失い逃げ腰になるヘタレ的要素を有する。

 番外編でウィーナが悪霊退治に赴く際に供に選別した従者で、森の中で遭遇したモンスターを軽々と一掃し、露払い的な役割を果たした。しかし、その後、悪霊達と遭遇した際、ウィーナの悪ふざけによって悪霊共々結界に封じ込められてパニックになってしまい、ウィーナに醜態を見せる羽目になった。

 悪霊の親玉相手にウィーナの威を借りて図に乗り、挑発したり足蹴にした結果、恨みを原動力にする悪霊の力を却って増大させてしまう。動揺したウィーナは咄嗟に力尽くでの強制浄化をしてしまい、自らの行いを悔いることとなった。

 かなりの問題児ではあるが、最後にはウィーナの心情を汲み取って気を使う言葉をかけたり、部下を率いている場合はヘタレから一転、危険を顧みず彼らの盾となるなど、同じ管轄従者で本編の方に登場するケニーやファウファーレなどよりは遥かに良心的な人物である。


HP  220   MP  140  攻撃力  310  防御力  220  スピード 590

運動能力  450   魔力 300   魔法耐性 130   総合戦闘力  2360



・スワエル


 魔族タイプの冥界人。ウィーナに仕える管轄従者で、番外編「間者の歩む道」に登場。

 紫色の肌をした男。漆黒の鎧に身を包み、黒光りする刀身を持った長剣を扱う。

 元来、ワルキュリア・カンパニーにおける戦闘員は主として悪霊または魔物の退治が任務のほとんどを占めている。

 しかし、スワエルはそういった任務に就くことは少なく、常にウィーナの直属として彼女の意を内外に反映させるべく活動している。一階級上の幹部従者が、多くの部隊を抱え指揮権を委譲されて悪霊退治を行うのに対し、スワエルは組織の命運を左右する特に重要な案件に専門的に投入される。

 また、チューリーのような、公に組織に籍を置いていないいわゆる裏構成員の実質的な管理者も務めており、ウィーナの絶対的信頼の下で裏構成員達とウィーナのパイプ役を一手に担っている。

 組織に敵対する者の排除、内通者・二重スパイの内偵、裏構成員の監査や能力査定、組織内部から不祥事が発生した際に世間に公にすることなく秘密裏に処理した上で、なおかつ組織の自浄作用を発揮させるなど、役割は幅広い。

 敵からは「漆黒の騎士」、味方からは「始末屋」として恐れられ、チューリーはその感情が欠落したような冷酷さに恐れをなしており、冥龍会の若頭アルジャーノンより何倍も恐ろしい男だと評している。

 合理主義の塊のような男で、一切の人間味なく、機械仕掛けの人形のように正確に迅速に任務をこなす。その反面、リーチが殺害された現場の状況でチューリーの思惑を思い当てるなど、人間の心の機微には誰よりも敏感で繊細な洞察力を持っている。漆黒の長剣から繰り出される剣技はどの流派にも属さぬ殺人剣であり、腕前は幹部のジョブゼ、ヴィクトと並び、組織内でも最高クラス。

 気配と殺気を完全に無とした境地から放たれる超高速の太刀筋は、もはや音すらも発生せず、寸分の狂いなく急所を捉えられた相手は斬られた箇所も痛みも分からないまま死んでいく。

 諜報員を務めるチューリーが、ウィーナが女神の力を失った情報を冥龍会に流したことを踏んで、彼女がどちらに味方するつもりなのかを試すべく罠を張る。


HP  170   MP  0  攻撃力  510  防御力  650  スピード 490

運動能力  430   魔力  0   魔法耐性 390   総合戦闘力  2640



・ローリエ


 番外編「男女友情モノ習作」に登場するシュロン隊所属の管轄従者。

 ヒューマンタイプの女騎士。かなりの長身、脚長のプロポーションを持つ。貴族街に巨大な屋敷を構える、かなりの財力を持った貴族の出身。

 身に纏う鎧、アクセサリーから、オッドアイの瞳や髪の色まで、左右緑と赤が交互に細かく入り組んだ、極めて派手な外見をしている。

 シュロンと同じくウィーナの崇拝者。冥界人だが、幼い頃から天界に憧れを抱いており、特に神兵の戦乙女に強く憧れていた。

 天界から勝利の女神が追放され、悪霊退治をしていると聞いて、志願してウィーナに仕えた。

 勝利の女神であるウィーナに仕えるのは、強さと美しさを兼ね備えた者でなければならないと思っており、弱い者や容姿が良くない者を嫌っている。

 ワルキュリア・カンパニーに入る前は、いくつもの冒険者ギルドを渡り歩いたが、自らの美貌の為にどのパーティーでも男女関係の問題の中心となり、人間関係を崩壊させてきた。

 病的なまでのナルシストで、自らの美しさを絶対視し、戦いにおいても、立ち居振る舞いに置いても、『美』を第一の尺度とする。

 元々美人であったが、現在の顔は魔導都市セタサーガで魔導施術を受けて整形されたものである。施術を受けたことにより、現在は人形のような美貌になるが、通り一遍の似たような顔(いわゆる『セタサーガ顔』)に仕上がってしまう。

 この魔導整形は、施術の度合いによってピンからキリまであるのだが、ローリエはかなりの資金を投じてガッツリ顔に手を加えており、副作用によって、表情がかなり固くてぎこちなく、喜怒哀楽の変化が殆どない、常に均整の取れた冷たい笑顔を浮かべたマネキン人形のような顔になってしまった。

 結局、無個性なセタサーガ顔の典型例となってしまい、以前の彼女の顔を知る知人のほとんどが「前の顔の方が良かった」と評する。

 しかしローリエ自身はこのような顔になってしまっても全く後悔する様子はなく、よく鏡に自分の顔を映して楽しんでいる。

 ただし、自分と同じセタサーガ顔が溢れていることと、過去に『ミス・セタサーガコンテスト』にエントリーした際の苦い経験から、セタサーガへ行くことは嫌っている。

 顔だけでなく、胸や腰、脚など、ほぼ全身を美容矯正している。胸は柔らかい魔導物質を注入して大きくし、腹部は肋骨を何本か抜くことで腰のくびれを強調し、脚には骨格全体に矯正の魔法をかけることで時間をかけて長くした。

 全身に整形を施すために莫大な費用をかけているが、大金持ちの貴族である親に全額払ってもらっている。 

 美意識の高さと、美を求めることに対する執着は相当なもので、『バトルピンヒール』という魔法装備を完璧に履きこなしている。

 バトルピンヒールとは、履く者の足に苦痛を強いるが、痛みに耐え完全に履きこなすと、靴が使用者を認め苦痛を感じなくなり、足の形は靴に合わせて美しく矯正され、戦闘時には全能力値がアップする魔法装備。憧れた多くの女戦士が挑戦し、痛みに耐えきれず足を潰してきた曰く付きの装備であり、彼女の美を追求することに対する意思の強靭さが窺える。

 戦闘時はランスまたは杖のどちらか一方を携帯する。ランスの場合は物理主体、杖の場合は魔法主体となる。

 しかし彼女の隠された最大の武器は、自らの誇りであるバトルピンヒールを脱ぎ捨てることで披露される凄まじいまでの足の臭いであり、幹部従者ですら手こずるSランクの悪霊や、凶悪なモンスターを一瞬にして死に追いやるほど。

 当然彼女は自分の足が破滅的に臭いことを周囲に知られるのを望んでおらず、足の臭いを披露する際は敵を決して生かして帰さないつもりでいる。

 メクチェートの直属の上司であり、殆どの場合彼とコンビを組んで任務に当たる。彼に対し、戦いのパートナーとして、コンビとして、恋愛抜きの信頼関係を作ろうとしている。

 足に臭いに関しては、メクチェートが色々と対策を紹介してくれて試したが、全く改善されなかったことをきっかけに、積極的に戦闘でも利用するようになっていき、本来普通の管轄従者なら到底敵わないはずの強力な悪霊や魔物を次々と倒している。

  

HP 340  MP 360  攻撃力 150  防御力  190  スピード 260

運動能力 300   魔力 200   魔法耐性 270   総合戦闘力  2070



・エンダカ


 番外編「ジョブゼお宅訪問」に登場。ジョブゼ隊所属の管轄従者。ヒューマンタイプ。

 過去の戦いで両脚を失っており、金属の義足を装着している男。しかし義足での歩行は困難で基本的には生活も戦闘も車椅子を使うことになる。

 顔の右半分に火傷の跡があり、前髪で隠している。左目にはモノクルを着用。右手も欠損しておりギミックアームになっており、剣の道を断念している。

 貴族の出で、代々文官を輩出している家柄の出身。父は財政官。だが貧乏貴族のようで商人への支払いには苦慮しているらしい。

 出勤してこなくなったエルザベルナの屋敷がある貴族街には、平民出身のジョブゼは入れないため、エンダカの車椅子を押す下男に身分を偽ってエルザベルナの屋敷を訪問した(しかし、貴族街のゲートはザル警備で、衛兵もしばしばサボる)。

 悪霊化してギガントローパーと融合したレミファの討伐に向かうが、そこで戦死する。

 今までの任務で多くの仲間を死なせており、エルザベルナにも「そんなことでいちいち悲しんでたらやってられない」と言っていたが、その最期は部下のデフォルを身を挺して庇うものだった。

 戦いにおいては、車椅子に座ったまま守りを固めつつ距離を取り、多種多様の魔導兵器を遠隔操作することによってアウトレンジから敵を攻撃したり味方を支援するという設定だったのだが、作中でそういったシーンを入れることはできなかった。

 他に作中で書ききれなかった設定として、採算が取れず赤字続きのジョブゼ隊において、厳しい予算の中装備やアイテムを的確に割り振り、コストダウンしつつも隊のメンバーが好条件で戦えるよう貢献していたのだが、戦闘力至上主義の組織内ではそういった働きは評価されなかったようである。

  

HP  50   MP 50  攻撃力 40  防御力  810  スピード 650

運動能力 10   魔力 80   魔法耐性 530   総合戦闘力  2220



・ビッスム


 番外編「初雪」に登場するユノ隊所属の管轄従者。青い髪のヒューマンタイプの男。

 高い魔力を持つ魔術士。自分でも制御しきれない程の威力の雷撃魔法を操り、敵味方関係なく被害を及ぼす。常に怒りで満ち溢れており、些細なことで激昂する。そして、いつも自分より弱い者への攻撃材料を探しており、その怒りをぶつけ虐げる。反面、強い者へは徹底的に媚びへつらい、表面上は決して逆らわない極端な二面性を持つ。

 病的なまでの嘘つきで、発言内容の九割は嘘。残りの一割は大げさに話すか極端に矮小化して話すかである。以前から組織で度々対人トラブルを起こしており、遂には任務において更なる援軍を要請する口実にするために平従者達を逃げたことにして、勝てるはずのない強力な悪霊と戦わせて意図的に全滅させようとする凶行に走った。結果、これによって八人中六人の平従者が死んだ。そして瀕死の重傷を負いながらも生きて戻ってきたギャントとカッカイも口封じに殺そうとし、電撃の魔法を浴びせ、動かなくなった二人を見てその場を去った。

 その事は組織に発覚しなかったものの、結局はその後別件のトラブルでウィーナによって官憲に突き出され、組織を追放処分となった。

 組織を追放されてからは上記トラブルの仲裁に入ったエルザベルナを逆恨みしてつけ狙っていたが、以前ギャントやカッカイを口封じした際、ちゃんと死んだことを確認しなかったことが彼に災いをもたらすことになる。

 このような人物を野放しにしていた隊長のユノは監督責任を問われて減給処分を受けている。

  

HP 200  MP 320  攻撃力 40  防御力  230  スピード 340

運動能力 120   魔力 600   魔法耐性 450   総合戦闘力  2300



・レドゥーニャ


 番外編「単独任務」に登場する管轄従者。ヴィクト隊所属。妖魔タイプ。

 上半身は人間の女性、下半身はメタリックな質感の、黒光りする外皮を持つ巨大な蜘蛛のアラクネ系の種族。

 巨大な蜘蛛の頭部がそのまま美女の上半身に置きかわっている巨体のシルエットを持ち、冥界人のカテゴリーではかなり異形度の高い部類の種族である。

 金髪の前髪をオールバックにし、後頭部から何本もの女王然としたゴージャスな縦ロールをぶら下げている。

 上半身にはほとんど胸の先端部分しか覆っていないような(流石に乳輪回りはギリギリ隠れているが)、宝石を散りばめた面積の極端に小さいビキニアーマー風の衣装(肩にかけたり背中に回す紐が一切存在しない、魔力で胸にぴったりと吸着するタイプ)を着けているだけで、とにかく肌の露出が多く目のやり場に困る格好をしている。

 他にも、頭部の黄金ティアラなど体中の至る所に豪華なアクセサリーを着けており、もはや服より宝石を着ていると形容した方が相応しい。

 蜘蛛の下半身は、左右に大きく広がる八本の脚のみ蜘蛛のそれではなく、異様に長いヒューマン系の脚(本人曰く『八本の美脚』)。八本の足全てに、鋭いヒールのサンダルを履いており、計四十本の足の指には、色とりどりのペディキュアやネイルアートが施されている。

 上半身はヒューマン系のサイズの女性ながら、下半身と合わせるとかなりの巨体であり、左右に長く広がる脚など、体の形状の都合上、物理的に戦闘員事務所に入ることができないなど、王都の建築様式などに体が合わず、日常の生活に支障をきたすこともある。

 高名な上級貴族の令嬢の出自で、実家は大金持ち。

 隊長であるヴィクトに対して、仕事の関係を超える個人的な思慕を寄せており、彼の副官のポジションを熱望していたが、元々ヴィクトは副官を付けないスタンスだったので叶わないでいた。

 しかし、ヴィクトが複雑な経緯と事情により、やむを得ずウィーナの養女であるヴィナスを副官に任じた。このことからヴィナスに嫉妬の感情を抱き、恋のライバル視しているが、ヴィクトを守るためなど、利害が一致すればヴィナスと共闘することもある。

「ヴィクトの為に」を全ての価値基準にして動く女で、彼に嫌われたり距離を置かれたりすることを極度に嫌う。ヴィクトに対しては献身的かつ従順であり、命に代えても尽くそうとし、ヴィクトを守ることに関しては他の全ての事柄に対して如何なる犠牲に代えても優先(部下を守る為に命を捨てることも厭わないヴィクトとは最悪に相性の悪いスタンス)し、その為であれば大嫌いなヴィナスとも共同戦線を張る。その為、ヴィナスとは嫌い合いながらもなんだかんだで腐れ縁のような関係となっている。

 反面、ヴィクト以外の人間に関しては高圧的かつ傲慢かつ自己中心的かつ我儘という極端な二面性を持ち、まさに冷酷な『悪の女王様』そのもの。特に、平従者のことは使い捨ての駒で自分達強者の盾にする為の肉壁と言って憚らない。しかしヴィクトに嫌われることを恐れる故、彼の目の届く場では部下に対しても良識的に振る舞っている。

 以前、魔城タピオカの戦いでヴィクトが城に取り残された平従者・ブツメツの捜索に乗り出して死にかけたことがあったため、これまでも持っていた平従者は使い捨てという思想はより強固な確信へと昇華している。

 本来ユノが行くはずだった悪霊キャプテン・ダマシェの討伐に、ユノが繭に閉じこもってしまったことでヴィクトが行く羽目になったことに憤慨し、独断でユノの繭を破壊しようとユノ隊の者達に戦いを挑み、戦闘員事務所の至る所を破壊した。

 騒動後、ワルキュリア・カンパニーより厳重注意と破壊した事務所の全額弁済が課せられた。

 蜘蛛の下半身の後体腹部から発射する、思念で自在に操れる強力な粘着力を持った糸が最大の武器。両手からも魔力で具現化した糸を出せるが、体内で生成したお尻から発射する糸の方が遥かに強力。

 糸以外では闇属性の魔法がメインとなる。その大きな蜘蛛の下半身故、小回りが利かない上に被弾面積が非常に大きく、回避が苦手。しかしその分生命力(HP)は抜きん出ており、外傷の再生力も高く、敵の立場からすると幾らダメージを与えてもなかなか倒れない厄介さを持つ。

 しかも基本的に戦闘中は闇属性の自動回復魔法(作中未使用)を常時かけているので、細かい攻撃は最早彼女自身いちいち気にすらしない。敵の攻撃を避けるよりはわざと受けてしまい、相手が回避行動を取れない攻撃中を狙うカウンター戦法が得意。

 左右から敵が襲いかかった際には八本の足を振りかざして強烈なキックをお見舞いする。また、集団戦では方向転換を繰り返すことによって後ろに長く突き出ている蜘蛛の大きなお尻を振り回して周囲の敵をまとめて吹き飛ばす。

 一見真下は死角に見えるが、真下に入った相手は八本の脚でがっちりとクリンチして捕獲し、締め上げて圧死させる。作中はこれでユノの繭を破壊しようとした。

 裸足になり、足の裏から特殊な魔力を出すことで、重力の方向を操り、壁や天井を自在に歩ける(その際、足の裏に光り輝く魔方陣や呪文の紋様が現れる)。

 暗所・閉所での戦いと得意とし、建造物内では無類の強さを誇る。反面、壁や天井に糸を張れず、敵が制約なく回避行動を取れる開けた屋外のフィールドはやや不得手。闇の中で糸の罠を張り巡らせ絡め取り、かかった獲物をじわじわと苦しめて仕留める、まさに蜘蛛のような女。

  

HP 1200  MP 300  攻撃力 120  防御力 50  スピード 110

運動能力 310   魔力 340   魔法耐性 50   総合戦闘力  2480



・グレートチョイナー


 番外編「単独任務」に登場する管轄従者。ユノ隊所属。亜人タイプ。

 茶色い肌に、サイのように鋭く尖った鼻、大きく突き出た顎を持つ亜人系の男。極太の繋がり眉毛を持つ。

 小柄な体格だが、身の丈程もある巨大なハンマーを軽々と振り回す怪力の持ち主。体力・耐久力にも極めて優れているが、スピードにやや欠ける。

 アックンガー四兄弟の末弟にして、兄弟最強の存在。『土のグレートチョイナー』の異名を持ち、ハンマーに地属性を宿して戦う。

 男気と冷静さを併せ持つ戦士であり、一見脳筋だが相手の嫌がるクレバーな戦法を展開する。

 羽化したユノの繭を部下と共に護衛しており、ユノを目覚めさせようとしたレドゥーニャと対決することになる。

   

HP 650  MP 100  攻撃力 600  防御力 490  スピード 200

運動能力 220   魔力 80   魔法耐性 360   総合戦闘力  2700



・シュドーケン


 番外編「ロシーボ隊 断片集」「単独任務」等に登場。

 管轄従者。ロシーボの副官。当人は自分の事を「副隊長」と言っている。

 戦闘能力もさることながら、軍人としての実務能力も極めて高く、隊長として無能極まりないロシーボの代わりに、隊の管理・運営・指揮の一切を取り仕切る。 

 過去、任務の際に悪霊との戦いで絶体絶命のピンチを迎えた際、ロシーボに命を救われたことがある。命は助かったが、その戦いで左腕を失い、視力が眼鏡で矯正できないほど下がってしまった。

 だが、ロシーボが開発したスーパーゴーグルで明瞭な矯正視力を取り戻し、左腕もロシーボがサイバーアームの義手を取り付けてくれた。魔法とは別のベクトルを持つ文明である「科学」の力を目の当たりにすると共に、ロシーボに多大な恩義を感じるようになり、彼の補佐を買って出た。

 三十七歳にも関わらず見事に禿げ上がった頭と、左右のロン毛がチャームポイント。

 本来は剣の使い手だったが、ロシーボに助けられてからは彼の開発した銃を使うスタイルになり、剣は携帯するものの、ほとんど使用することはなくなった。

 左手のサイバーアームはドリルや仕込み刀になる。時々ロシーボがカスタマイズしてくれる。

 かなりの女好きだが、人生で彼女がいた時間が一秒もないので、ロシーボから多大な信頼を寄せられている。



・ジャベリガン


 番外編「単独任務」に登場。面長のヒューマンタイプの冥界人。

 管轄従者で副社長・ダオル隊の所属。性格・人格的には最悪中の最悪と言って差し支えない外道かつクソ野郎である。

 神官風の帽子を被り、鎖帷子の上に法衣を纏い、メイスと盾で武装した男。スリの名人で、ワルキュリア・カンパニーに入る前はスリで生計を立てていた。

 ユノ隊の指揮権がダオルに移ったことで、ユノの繭を戦闘員事務所の屋上へ移すようグレートチョイナーに命じる。

 その後、ユノ隊の平従者達にパワハラを行って激しく虐げる。レドゥーニャがユノの繭を壊そうと屋上までやってきたのを受け、平従者達をけしかけるが全員やられてしまう。

 ジャベリガンは平従者を「所詮使い捨ての駒」「使えないゴミ共」等と愚弄し、グレートチョイナーと一触即発になるが、レドゥーニャの対処を押し付けてその場を離脱。

 ダオルより与えられた別任務として、依頼人からの報酬の取り立てに向かうついでに、キャプテン・ダマシェ討伐任務に向かうヴィクトにサポートと称して同行する。

 その際、ダオルの意を受けてヴィクトの任務を妨害すべく、彼のコートのポケットにある補助魔法効果固定装置を、持ち前のスリの技術で盗んだが、ヴィクトが直前で装置がないことに気付いてウィーナの元へ一旦戻ってしまい、企ては失敗した。

 その後は八つ当たりのように道中のモンスターを血祭りに上げながら、ハッチョウボリーの領主の屋敷へ向かい未払いの報酬16万Gを回収するが、ワルキュリア・カンパニーには戻らず、そのまま行方をくらましてしまった。


------------------------------------------------------------------------


・カーネリア


「恋愛モノ習作」の主人公。精霊タイプの冥界人でワルキュリア・カンパニー中核従者。

 赤いボブカットの女性で、真っ赤なローブを着用している。火属性に特化した魔術士だが、攻撃魔法しか使用できない。

 その代わり、炎系の攻撃魔法に関しては上級レベルまで難なく使いこなせるが、火属性に強い敵に対してはアイテムで補わない限り全く対応できない。

 また、肉体的な鍛錬も特に行っていないので、身体能力は一般人レベルであり、体力的に過酷な任務には参加できず活躍できる任務・環境も限定される。

 炎の魔術士と言わんばかりの容姿に違わずハイテンションで情熱的だが、任務中に瞑想と称して昼寝していたり、不真面目な部分がある。

 一方、積極的に危害を加えようとしないゴブリンを、魔物にも関わらず倒すことを躊躇する優しさを持つ。直属の部下のトンナラスニからは『姐さん』『姉貴』と呼ばれている。

 街中で不死身に近い耐久力を持つゴブリンと遭遇し、彼をチンピラ達から助けたことで興味を持たれ、屋敷まで付いて来られてしまう。

 責任を取ってゴブリンを倒そうと凄まじい威力を誇る業火の魔法を放つが効果はなく、恐怖を感じるまでになるが、トンナラスニが身を挺してゴブリンを屋敷から連れ出す。

 その後、シャルロッテのジムでHMMA(冥界現代総合格闘技)を学んで逞しくなって帰ってきたトンナラスニと付き合い始めた。

  

HP 90   MP 300  攻撃力  20  防御力  80  スピード 320

運動能力  20   魔力 410   魔法耐性 300   総合戦闘力  1540



・ツモ


 番外編「パンの注文」「戦闘員が学問などと」等に登場。

 冥界の住人であるヒューマンタイプの戦士。ウィーナに仕える中核従者にして、レンチョーの腰巾着A。モヒカン頭で筋骨隆々の大男。ところどころに鎖をあしらった皮ジャンを羽織っており、ワイルドで世紀末的雰囲気をプンプン臭わせている。武器はそのパワーを存分に活かせる巨大ハンマー。まさに見た目通りのキャラで、気が荒く物事を腕っ節で解決しようとする。

 大体レンチョーとつるんでおり、彼の機嫌をうかがいながら迎合しているが、内心では嫌っている。強い者には弱く、立場の弱い者には徹底的に強く当たる小物。

「パンの注文」にて職場に注文したパンが届かなかった事件の際、パン係のアーガリーにパンを取って来るよう恫喝して、パンを届けたと言い張るマーガリンおじさんとの間で板挟みにした。

 その後、派遣従者のデス・キラーが筋肉増強剤入りのパンを食べて事務所内で暴走したのを制止に入るが、一発で吹き飛ばされてのびてしまった。ギャグ補正のお陰で死んではおらず、他の話にも登場する。


HP 300   MP  0  攻撃力  360  防御力  200  スピード  90

運動能力 120   魔力 100   魔法耐性 230   総合戦闘力  1400



・ロン


 番外編「パンの注文」「戦闘員が学問などと」等に登場。

 冥界の住人である妖精タイプの魔術士。ウィーナに仕える中核従者にして、レンチョーの腰巾着B。真っ赤な肌に緑色の頭髪を持つ線の細い優男。頭からは二本の触覚が生えている。洒落た鎧とマントを身に付けた剣士風の男だが、実は魔法の使い手。剣は魔法を放つ杖代わりで、剣術の素養はない。抜いた剣を構えた姿勢から突如攻撃魔法を放つので、大抵の敵は不意打ちを食らう。元々、敵を騙す為ではなく、職場の忘年会のビンゴで当たった装備セットを使用したことによりこのような戦闘スタイルとなった。

 ツモと同じく、いつもレンチョーの脇にいてゴマスリをしていが、内心レンチョーを嫌っている。基本的にはレンチョーの虎の威を借り部下に辛く当たる小人物だが、一見レンチョーに同調している態度に見せかけて、実は遠まわしに部下をかばうなど、空気を呼んだフォローを見せることもある。

「パンの注文」にて、注文したパンが届かない事件の翌日、この日もパンが届かないことをいち早く確認し、アーガリーを事務所裏に呼び出した。そして、レンチョーやツモにアーガリーが吊し上げられるのが見苦しいと言い放ち、早急にパンの行方を確認するよう命令した。

 派遣従者デス・キラーが事務所で暴れた際、止めに入ったが、アッパーを食らって遥か天空へ吹っ飛んだ。ギャグ補正で死んではおらず、他の話にも登場する。


HP 140   MP 260  攻撃力  100  防御力  190  スピード  120

運動能力  50   魔力 340   魔法耐性 200   総合戦闘力  1400



・リーチ


 番外編「間者の歩む道」に登場。

 冥界の住人であるヒューマンタイプの戦士。ウィーナに仕える中核従者。白銀の鎧に身を包み、背中にランスを携え、腰には剣とサーベルの二本差しをしている騎士風の男。

 冥龍会の刺客だった派遣従者・ラパードことスティンガーを殺したが、そのスティンガーからワルキュリア・カンパニーの情報を冥龍会に流しているチューリーの存在を知らされた。

 そしてリーチはスワエルの命令により、チューリーがどちらの組織に味方するつもりなのかを見極めるため、冥龍会から戻ってきたチューリーを待ち伏せして襲撃した。

 このスワエルの試みは「リーチにチューリーの正体を暴かせた上で、戦闘能力に勝るチューリーと戦闘能力が劣るリーチを本気で戦わせ、チューリーがどのような行動をとるかで真意を見極める」という過酷なものであり、スワエルはチューリとリーチがまともに戦ったらリーチは勝てないことを承知で「殺すつもりで試せ」と命令している。

 捨て駒になりたくないリーチは「殺すつもりで試せ」との言葉通り魔法生物「激安在庫兵」を大量に引き連れ、闇に乗じた奇襲と数的有利、さらにはチューリーの動揺を誘うような弁舌をもって彼女を追い詰める。

 しかし、激安在庫兵に攻撃命令した際、標的を具体的に明言しなかったため、標的をリーチだと勘違いした激安在庫兵達に、全身を滅多切りにされて自滅してしまった。

 一応、チューリーからは「決して無能でも話の通じない類の人種でもない」と評されている。言動の節々から、激安在庫兵に対する強いこだわりと愛着があるものと思われる。

 

HP 210   MP  0  攻撃力  140  防御力  200  スピード  180

運動能力 150   魔力  60   魔法耐性 160   総合戦闘力  1100



・ディクフォール


 番外編「恋愛モノ習作」に登場。ウィーナに仕える中核従者。亜人タイプ。

 黒髪で、前髪の一部分が赤く染まっており、その頭部からは二本の角が生えた男。マントの付いた旅装姿で、腰に長剣の鞘を提げており、防具は右腕のみに装着。

 凄腕の剣士で、必殺技は一瞬で相手の四肢を使い物にならなくさせる『磔斬り』。カーネリア達について来たゴブリンに対し嫌悪感を露にし、何度も剣で切り刻むがゴブリンは死ななかった。

 それどころか周りの野次馬はゴブリンを応援する始末で、業を煮やしたディクフォールはカーネリアに炎の魔法でゴブリンを攻撃するよう要求。

 やむなくカーネリアは業火の火柱を放ったが、それでもゴブリンは死なず、燃えながらゴブリンが抱きついてきたため、ディクフォール自身も火だるまになってしまう。

 すんでのところで救出されたが、瀕死の重傷を負って医務室に運ばれていった。


HP 300   MP  50  攻撃力  350  防御力  320  スピード  240

運動能力  240   魔力 100   魔法耐性 200   総合戦闘力  1800



・レミファ

 

 番外編「ジョブゼお宅訪問」に登場。ジョブゼ隊所属の中核従者。魔族タイプ。

 紫の肌と赤い髪を持つ、ロングコートを羽織った女剣士。頭部からは歪曲した角が生えている。

 若く戦闘のセンスもあり、ジョブゼからも将来を有望視されている。

 冥王軍の近衛騎兵隊だったエルザベルナに憧れをもっており、彼女が軍を辞めてワルキュリア・カンパニーに入った話を聞き、確かめるためにワルキュリア・カンパニーを訪れそのまま就職してしまった。

 本来は任務の達成より仲間の生還を重視する性格なのだが、ギガントローパーとの戦いでは、エルザベルナの足手まといになりたくないという意地から、撤退命令を聞き入れず戦い続けた。

 最後の力を振り絞ってエルザベルナと剣を重ねて必殺技・クロスブレードを放ちギガントローパーを撃破するが、全ての力を使い果たして死亡してしまう。

 彼女の死はエルザベルナに大きな衝撃を与えることとなった。

 さらにその後、死人の魂を吸い寄せる習性があるギガントローパーの死骸に魂を吸い寄せられ、悪霊化してしまい、ジョブゼ隊はその対応に追われることとなった。

 魔族らしく先端が矢印のような形をした尻尾を有しており、感情に合わせてピンと張ったりくねらせたりと、尻尾癖が悪い。

   

HP 170   MP 150  攻撃力 150  防御力  90  スピード 250

運動能力 270   魔力 200   魔法耐性 90   総合戦闘力  1370



・ライラ / エイリア / エレーナ


 上記三名は、「死闘など華麗なるまい」に登場する、レミファ死亡後にエルザベルナが独自にワルキュリア・カンパニーに引き入れ、小隊を組んだ部下達。中核従者。

 三人とも中級貴族の出自の女騎士で、剣・魔法共に一流の腕を持つ(悪く言えば劣化エルザベルナ)。

 大抵の場合は全員がエルザベルナと色違いの、同じようなデザインの戦闘服を着用して任務に出る。

 ライラは青い髪のヒューマンタイプ。剣に重きを置いた魔法騎士。情熱的な性格で感情が先に出るやや脳筋タイプのサバサバ系女子。

 エイリアが金髪のヒューマンタイプ。魔法に重きを置いた魔法騎士。冷静で慎重、物事を一歩引き、冷めた目で見る理知的な知性派タイプ。

 エレーナが緑髪でウサギの耳と尻尾を生やす亜人タイプ。速さ・手数に重きを置いた魔法騎士。この三人の中では最強で上記の二人より1ランク上の実力を持つ。性格は天真爛漫で明るいが、世間を見る視野が狭く、発想や言動が幼い。無配慮な天然さで、無意識に他者を傷つけることも多い。また、若干傲慢で弱い者や平民階級を見下す傾向がある。

 三人ともエルザベルナを非常に慕っており信頼を置いている。特にエレーナは心酔と言って良い感情を寄せている。

 ライラはグランハルド家の分家筋、エイリアは家来筋の出身。幼少の頃よりエルザベルナの従者として、共に剣・魔法・学問の研鑽に励んでおり、同じ中等~高等学院に通っている。

 エレーナはエルザベルナと高等学院時代から知り合った彼女の後輩で、ウィーナでも、他の幹部でもなく、あくまでエルザベルナのみに忠誠を誓う。

 ライラとエイリアはレミファの死後、エルザベルナが新たなチームを組む為にワルキュリア・カンパニーに呼び、それを聞きつけたエレーナも自ら志願する形で、三人揃って最初から中核従者待遇でエルザベルナの直属の部下となった。

 一介の管轄従者に過ぎないエルザベルナが、このように人事に対して自由な裁量を許されているのは、ウィーナやジョブゼから多大な信用を勝ち取り、上層部から多少我儘な行為を許される程に特別視され、彼女の組織内での影響力が高まっていることを意味している。

 この三人とはレミファのとき以上に高いレベルで連係が取れており、エルザベルナの小隊はジョブゼ隊の精鋭として高い戦果を上げている。

 そしてエルザベルナはジョブゼ隊で多くの実績を残すことで更に発言力・影響力を強くし、ウィーナ隊に異動する際に、自分の要望通り、彼女達三人と共に、小隊単位での異動を上層部に認めさせるまでになっている。


(ライラ)

HP 200  MP 200  攻撃力 200  防御力 200  スピード 200

運動能力 200  魔力 150  魔法耐性 150  総合戦闘力 1500


(エイリア)

HP 180  MP 240  攻撃力 130  防御力 120  スピード 250

運動能力 180  魔力 270  魔法耐性 130  総合戦闘力 1500


(エレーナ)

HP 170  MP 140  攻撃力 280  防御力 110  スピード 370

運動能力 360  魔力 220  魔法耐性 100  総合戦闘力 1750



・ヌーツルラー


 番外編「単独任務」に登場。亜人タイプ。

 ユノ隊中核従者筆頭にして、アックンガー四兄弟の三男。長兄アックンガーそっくりの容姿を持つ。肌は緑色。

『疾風の暗殺者』『風のヌーツルラー』などの異名を持ち、決め台詞は「繋がり眉毛は伊達じゃない!」。

 上の兄二人とは比べ物にならない実力を持ち、素早い動きでレドゥーニャを感心させるが、結局歯が立たず複雑骨折の憂き目に遭う。

 中核従者の中では上位の実力を持ち、管轄従者への昇格試験を受ける予定だった。

   

HP 200  MP 130  攻撃力 140  防御力 160  スピード 520

運動能力 430   魔力 100   魔法耐性 120   総合戦闘力  1800



・ダイアン


 番外編「単独任務」に登場。鳥類タイプ。

 中核従者。所属はヴィクト隊→ロシーボ隊→ユノ隊。

 大きく黄色いクチバシをもった、アヒルの鳥類系種族の小柄な男で、大きなヘルメットを目深に被り、腰に刀身の短い剣を提げている。

 ヴィクト隊所属時、魔城タピオカに巣食う悪霊・ミルクティー富松の討伐に赴いた。ミルクティー富松は当初はDランク判定だったが、調査を行ったロシーボ隊のトモビッキーが判定を誤っており、実際はSランク相当の超強力な悪霊であった。

 そのためダイアンの部隊は彼と平従者のブツメツを除いて一瞬にして全滅。二人はすぐに魔城タピオカからの脱出を図ったが、途中でゾンビの集団に襲われる中でブツメツを見失ってしまい、やむなくダイアンはブツメツを置いてワルキュリア・カンパニーに逃げ帰る。

 隊長のヴィクトがブツメツ捜索のために僅かな手勢で魔城タピオカに向かうことになり、ダイアンはヴィクトを慕うレドゥーニャやヴィナスから恨まれ、彼女達から執拗な虐めを受けることになった。

 ダイアンは問題を大きくすることを嫌ってヴィクトに虐めを相談せずに転属を希望した結果、ロシーボ隊に異動。異動後すぐにミルクティー富松をDランクと判定した件を巡ってトモビッキーと口論になり、トモビッキーを半殺しにし、傷害罪で警察隊に逮捕・拘留された。

 この口論・暴力事件に関しては様子を見ていた者の証言からトモビッキーにも相当の落ち度があることが分かっているため、ダイアンは組織を解雇されず、釈放後ユノ隊に復帰している。 



・リポビッター


 番外編「恋愛モノ習作」に登場。鳥類タイプ。ニワトリの顔を持つ鳥人間の戦士。

 ディクフォールとゴブリンの戦い様子を見ていた野次馬の一人。カーネリアがゴブリンに火柱の魔法を放った際、ゴブリンがディクフォールに抱きついたことでディクフォールが火だるまになったことで即刻部下達に消火を命じたが、その指示は適切とは言い難い。



・ダムダ / リーガ


 上記二名は番外編「初雪」に登場する中核従者。

 イネンに暴行を加える管轄従者・ビッスムを止めに入るがビッスムは彼らにも電撃の魔法を放ち、感電して失神してしまう。


------------------------------------------------------------------------


・アーガリー


 番外編「パンの注文」での主役。

 平従者でレンチョー隊所属。彼の視点で物語が進むため容姿の描写は作中にはないが、設定上では青白い肌を持った魔族タイプの冥界人。目が落ちくぼんでおり、こけた頬が特徴的な男。

 以前、ラダムマ地方での悪霊退治の任務の際、窮地に陥って助けを求めたレンチョーに加勢せず、自分の身を守ることを優先した。結局レンチョーは生還し、それ以来、レンチョーにより執拗ないじめのターゲットにされることに。レンチョーや取り巻き達からゴミ扱いされ、仕事も干されその日食うにも困っている有様だった。同僚や派遣従者ともうまくいっておらず、職場にほとんど居場所がない状況である。昼食のパンを発注する係を務めており、パン工房で注文したついでにマーガリンおじさんからパンの耳をタダでもらって糊口を凌いでいる。

 圧倒的な力を持つレンチョーを恐れていつもオドオドしているが、内心では激しい憎悪を抱いている。境遇は悲惨だが、彼自身小心者で、目先のことしか考えられない器の小さい人物である。普段の仕事や戦闘中においても愚鈍で才知に欠ける面が目立つ。

 鎧と剣を装備しており、基礎的な剣の腕はあるものの、特筆すべき戦法や技は特にない。


HP  110   MP  10  攻撃力  80  防御力  40  スピード 100

運動能力  60   魔力 50   魔法耐性 20   総合戦闘力  470



・トンナラスニ

 

 番外編「恋愛モノ習作」に登場。ヒューマンタイプの平従者。カーネリア直属の部下で、彼女を『姐さん』と慕う。

 腹がたぷたぷと出ている小太りの男。横じま模様の薄汚れたシャツを着、泥棒ヒゲ、太い左右の眉毛が見事に繋がっている。

 武器は棍棒。タフネスは十二分にあるため、身体能力の低い魔術士のカーネリアとは互いを補えて相性が良い。

 上半身と下半身が分かれても死なないゴブリンを見て取り乱し、屋敷の中へ逃げてしまうなどヘタレな面があるが、カーネリアの危機にはおとこを見せる。だが、肝心な所でセリフがなまるため、今一つ決まらない。

 カーネリアに対し想いを抱いており、カーネリアが怯えるゴブリンを捕まえて、そのまま屋敷の外へと連れだし、一時的に組織を離れた。

 その後、カーネリアを守るために強い男となるため、シャルロッテの経営するHMMA(冥界現代総合格闘技)で修業た結果、マッシブな肉体になり中核従者に昇格。

 結果、物語のラストでカーネリアとも結ばれた。

    

HP 370   MP  0  攻撃力 120  防御力  10  スピード  20

運動能力  50   魔力  0   魔法耐性 10   総合戦闘力  580



・ゴランド


 番外編「ジョブゼお宅訪問」に登場。ジョブゼ隊所属の平従者。猿型の獣人タイプの戦士。

 ギガントローパーとの戦いで、エルザベルナが庇う間もなく殺された。

  

HP 130   MP 0  攻撃力 100  防御力  80  スピード 30

運動能力 40   魔力 0   魔法耐性 80   総合戦闘力  460



・コスター


 番外編「ジョブゼお宅訪問」に登場。ジョブゼ隊所属。背中に翼を持つ鳥類タイプの戦士。

 ギガントローパー戦で戦死。

  

HP 170   MP 0  攻撃力 100  防御力  80  スピード 90

運動能力 30   魔力 0   魔法耐性 90   総合戦闘力  500



・メインズ


 番外編「ジョブゼお宅訪問」に登場。ジョブゼ隊所属の平従者。ローブを着こんだヒューマンタイプの魔術士。

 戦闘力は低く、魔法銃で攻撃力を補っていた。ギガントローパーに弱点の冷気を放ったが通用せず、反撃を受け殺された。

  

HP 40   MP 50  攻撃力 20  防御力  10  スピード 50

運動能力 20   魔力 90   魔法耐性 50   総合戦闘力  330



・パレッド


 番外編「ジョブゼお宅訪問」に登場。ジョブゼ隊所属の平従者。ローブを着こんだ妖精タイプの魔術士。

 回復魔法を専門としており攻撃手段に乏しく、攻撃面は魔法銃で補っている。メインズと共に冷気で攻撃するも、ギガントローパーの反撃で敢え無く戦死。

 闇金で借金してまで回復魔法を学んでいたガッツの持ち主で、戦友を救いたいという強い志を持つ人物であった。

  

HP 30   MP 100  攻撃力 10  防御力  40  スピード 70

運動能力 30   魔力 100   魔法耐性 100   総合戦闘力  480



・アックンガー


 番外編「単独任務」に登場。亜人タイプ。

 ユノ隊所属。人材派遣ギルドから出向している、非正規雇用の派遣従者。

 体格は小柄で、真っ赤な肌に、サイのように鋭く尖った鼻、大きく突き出た顎、太い繋がり眉毛を持つ。

 アックンガー四兄弟の長兄。そっくりな容姿を持つが体色の異なる弟達、バッフンバー、ヌーツルラー、グレートチョイナーがいる。

 四兄弟の中では最弱で、下の弟になるほど強くなっていく。

 アックンガー自身は人材派遣ギルドに登録する前はキャンプ場の管理人をやっていて、客に火の起こし方などを教えており『火のアックンガー』を自称している。

 ユノの繭を破壊しようとするレドゥーニャの前に、四兄弟の一番手として立ち塞がったが、蹴り一発で敗北した。

 尚、一つ下の弟のバッフンバーからは「我ら四兄弟の中でも最弱」「四兄弟の面汚し」「毎月の給料の四割を人材派遣ギルドに中抜きされているような我ら四兄弟の面汚し」「山奥のキャンプ場でたまに現れるゴブリンやスライムなどの下級モンスターを自衛して倒していた程度で戦闘員として十分やっていけると思っちゃった勘違い野郎」などと酷評されている。

 その一方でアックンガー自身もレドゥーニャに敗れて担架で運ばれるバッフンバーやヌーツルラーに対して「おお、弟達よ! 複雑骨折してしまうとは何事だ! 情けない弟達だ!」となじっている。

  

HP 80  MP 0  攻撃力 40  防御力 30  スピード 20

運動能力 20   魔力 0   魔法耐性 10   総合戦闘力  200



・バッフンバー


 番外編「単独任務」に登場。平従者。亜人タイプ。

 アックンガー四兄弟の二男。長兄アックンガーそっくりの容姿を持つ。肌は青く、正に兄の色違いと言った容姿。『水のバッフンバー』の二つ名を持つ。

 ユノの繭の破壊を狙うレドゥーニャを仮眠室で迎え撃つが、あっさり糸に縛られてギブアップする。

 降参したにも関わらず、懲りずに筋肉増強剤を服用してパワーアップしてすぐさま再戦を挑むが、暴走してパイポー、グーリンダイ、ポンポコピーに顔面を陥没させる重傷を負わせた後、再びレドゥーニャの糸に縛られ倒された。

 その後、パイポー、グーリンダイ、ポンポコピーに重傷を負わせたことで停職六ヶ月の処分を受ける。

 ワルキュリア・カンパニーにおいて停職六ヶ月とは遠回しに依願退職を促すものなのだが、バッフンバーは額面通り六ヶ月休んで職務に復帰している。

  

HP 120  MP 30  攻撃力 80  防御力 70  スピード 50

運動能力 50   魔力 20   魔法耐性 30   総合戦闘力  450



・デフォル


 番外編「ジョブゼお宅訪問」に登場。ジョブゼ隊所属の平従者。

 エンダカの指揮下で悪霊化したレミファと戦う。エンダカが身を挺して庇った部下で、唯一の生存者となった。



・ヤラーレ


 番外編「武神」に登場。平従者。ヒューマンタイプの剣を携えた戦士。武神に殺される。



・ホケケムラ


 番外編「聞こえる」に登場する平従者。波乱を巻き起こすモンスター新人。短期間に次々と隊の異動を繰り返す。オチはパラレルのマルチエンド方式。更にパラレル時系列で「光の三原色」にも名前のみ登場。こちらでは入職二日目で退職願を出して速攻で辞めている。



・ナカクラ


 番外編「聞こえる」に登場。シュロン隊所属の平従者。シュロンに対して恐れを知らぬ言動を取るホケケムラを警告する。



・ギャント


 番外編「初雪」に登場する平従者。ユノ隊所属。魔族タイプ。青い肌に大きな単眼を持つ男。

 直属の上司であるビッスムの命令でリューラ、カッカイら平従者八名のみで圧倒的な強さの悪霊と戦うが隊は壊滅状態に陥り、深手を負って命からがらコノロックの町の近郊まで敗走する。

 そこでビッスムから更なる援軍を要請する口実にするための捨て駒に使われたことを知らされ、口封じにビッスムから雷撃の魔法を浴びて倒れる。そこで死んだと思われたが実は生き延びており、後にイネンらと共にビッスムへの報復に乗り出す。



・カッカイ


 番外編「初雪」に登場する平従者。ユノ隊所属。

 ギャント、リューラら八名と共に強力な悪霊と戦わせられ、命からがらコノロックの町の近郊まで敗走し、更にビッスムから雷撃の魔法を浴びて倒れる。その後の生死は不明。



・リューラ


 番外編「初雪」に登場する平従者。ユノ隊所属。

 ギャント、カッカイら八名と共に強力な悪霊と戦わせられ、瀕死の重傷を負う。生き残ったギャントとカッカイに担がれてコノロックの町を目指すが、その途中で力尽きた。やむなく遺体はその場で野晒しにされた。



・イネン


 番外編「初雪」に登場する平従者。猫型の獣人タイプ。ユノ隊所属。

「同じ」を「おんなじ」と発言したことがビッスムの逆鱗に触れ、雷撃の魔法を浴びせられた挙句に、意識を失った後も足蹴にされ続け死にかけるが、止めに入ったエルザベルナに救われる。結局、この騒動がきっかけでワルキュリア・カンパニーを退職。その後、ビッスムに恨みを持つギャントらと共にビッスムをつけ狙い、報復を仕掛ける。



・アーリナミ / オーロナミ / ユルゲン / リイゲン / デカビッター / チオビッター / タフマン / ショコラ / ゼナー


 上記九名は番外編「恋愛モノ習作」に登場する平従者。

 中核従者・リポビッターの命令でディクフォールの救助活動に当たる。



・パイポー / グーリンダイ / ポンポコピー


 上記三名は番外編「単独任務」に登場する平従者。

 戦闘員事務所の仮眠室で眠っていたが、レドゥーニャとバッフンバーの争いで目が覚めてしまい、文句を言いに行ったところで筋肉増強剤を服用したバッフンバーに殴られ意識不明の重体となり、理想研究所に救急搬送された。



・ヤブラコウジ


 平従者。番外編「単独任務」に登場。ヴィクト隊所属。

 仮眠室にたまたま居合わせていたため、レドゥーニャに仮眠室でのゴタゴタの後始末を押し付けられる。



・オルト / シフト / デリート / タブ / エンター / ナムロック


 上記六名は番外編「単独任務」に登場する平従者。ユノ隊所属。

 グレートチョイナーの命令により、屋上に運んだユノの繭の警備に当たる。

 六人とも揃いも揃ってバカの集団であり、ダオル隊の管轄従者・ジャベリガンにしょうもないことをやらされる。屋上にレドゥーニャが現れた際、ユノの繭を守るべく戦いを挑むが一瞬で倒され、全身複雑骨折の重傷を負う。



・モッブ / イーモデード / イナケンカー / キャラコーザ


 上記四名は番外編「光の三原色」に名前のみ語られるユノ隊の平従者で、以前ノクーバ山脈の悪霊退治の任務でユノに随伴した戦闘員達。全員が既に故人。

 今回の悪霊の強さが規格外のものだと察知したユノは、麓の村に彼らを留め置き、一人で悪霊の討伐に向かった。勝利したものの、悪い予感は的中し、ユノは死にかけている。強力な悪霊との戦いに四人を連れて行かなかったことで、彼らはユノに感謝していたが、その後、なんだかんだで結局全員死んでいる。



・コアエン / キンプーセ / ドライヤ / センタッキー


 上記四名は番外編「お使いイベント」に登場する平従者。ロシーボ隊所属。

 彼らはワルキュリア・カンパニー入社試験の際、組織が要求する合格水準の戦闘力を満たしていなかったが、人材不足故に合格させた経緯がある。戦闘力の不足は組織から魔法銃を支給することで補っている。

 キンプーセはトカゲの顔を持つリザードマン系統の爬虫類タイプ。センタッキー以外の三名は少なくとも片腕は欠損しており、機械化されたギミックアームとなっている。

 チンスコウとマンスコウの婚姻届を王都市役所に提出する任務にロシーボと共に従事。ビビヒマ地方・竜哭の谷へ赴き市役所のバリアを守護する始祖神竜ヴァルガゴスと戦うが、ヴァルガゴスが放った宇宙の原初となる超エネルギーのビッグバンに飲み込まれ、全員が一瞬の内に消滅した。



・ジーア / バーサ / ラータ / リーブ


 上記四名は番外編「お使いイベント」に登場する平従者。ロシーボ隊所属。

 チンスコウとマンスコウの婚姻届を王都市役所に提出する任務にロシーボと共に従事。王都の遥か東にある永劫の砂漠へ赴き市役所のバリアを守護する獣神スフィンクスの謎かけに挑戦しようとするが、いきなりスフィンクスが問答無用で炎を吐いてきて全員が一瞬にして消し炭になった。



・ロス / シスコ / ベガス


 上記三名は番外編「お使いイベント」に登場する平従者。ロシーボ隊所属。

 チンスコウとマンスコウの婚姻届を王都市役所に提出する任務にロシーボと共に従事。市役所のバリアを守護する冥魔皇帝ワシントーン討伐のため、王都の遥か南にある使者の空洞へ同行する。その後は最後のバリアを守る機神兵超究極完全体・機甲掃討兵ガルガイザーを討伐するため王都の遥か西にある大迷宮エトセトラへ同行するが、三名とも迷宮で遭遇したモンスターとの戦いで戦死した。



・シグナル / メンション / ビーコン / アラート


 上記四名は番外編「占い」に登場する平従者。ロシーボ隊所属。

 ロシーボがヘルメットの緊急用ボタンを押すことで召喚される緊急用平従者。

 メルーダに科学技術を提供するよう迫られたロシーボによって召喚され、ロシーボを救助した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る