夜に会いたい人
真夜中の風は吹きすさぶ
肌に染みる冷たさ
梅雨の跡
葉が食われている
夏の太陽
脳天に突き刺さる
危険だと思いつつも
夜の街を歩く
点々とした灯
オレンジ色が綺麗
人がいないのを見計らって
マスクを外して
大きく息を吸う
何度も、何度も
昼間とは違う空気
湿り気の昼は
夜の風と冷たさで乾いた風だ
肺が、腹まで空気一杯になる
吐き出すのは昼間の二酸化炭素
晒すのは水気のない口元
いつまで続くんだろう
ジョギングしている人は慣れただろうか
マスクを嫌がりそうな子どもたちは
運動をしている人たちは
店は 個人業は 老人たちは
ワクチンは 今日のニュースは
オリンピックは コロナは
何県 何人 どれだけ 緊急で
夜は暗いから全てを隠してくれるはず
まだ、許してくれるはず
足下
コンクリート
少しでも歩くと足が痛かった
ずっとパソコンをいじってるから
そういえば駅のすき家でご飯を食べていた時
ウーバーイーツのお兄さんが来て
店員さんに番号を告げて届け物を受け取っていた
マスクじゃなくてヘルメットで
蒸さないかなあってご飯をつついた
儲かりますか?
昼間は駄目でも夜に出会えたら聞いてみたい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます