「」(月刊投稿詩)
大粒の雨を涙とするなら
この肌を刺す太陽は誰かを傷つけているのかな
吹いてくる湿り気の風も焦っている?
夕暮れの涼しさは熱を冷ましているの
やがて忘れていくティーンの声
激しく揺さぶっていた臓腑
面倒な準備に体作り、発声練習
指を動かし、目を動かし
体の上から下まで、天から降り注ぐ
ティーンの魔法
落ちていくのも掬い上げられるのも
全てが「あった」時代
諦めるのも諦めないのも
全てがあった「思春期」
内を虐めて、外を虐め
外の勝者と敗者は大きな溝をつくる
内の勝者と敗者は荒野に足をつけた
季節を感じるならカレンダーだった
試合まで丸をつけて
試合までバツつけて
大会には花丸をつけた
途中で花びらが落ちても
目に入り込む熱量は
どんな人でも持てる炎
大切に抱きしめてた「コレ」は
簡単に壊れてしまうものだろうか
あっさりと諦められるもの、なんだろうか
いつか、やらないことに安心するの?
「コレ」という「愛」が
まだ、私には灯っている
季節を巡り、それに合わせて体を動かす
すべてを揺さぶりながらもやり方を変える
変わらなければ勝てないから
この体には魔法が宿っていた
愛と意地が入り込んでいた
一筆、一息、間合い、ストップウォッチ
並ぶ「正正正」積み上げられる本の数々
ああ、靴底がベロリと剥けた
大切に抱きしめてた「コレ」は
簡単に壊れてしまうものだろうか
あっさりと諦められるもの、なんだろうか
いつか、やらないことに安心するの?
「コレ=愛」
が、溶けていくのは
「切ない」
しかし、今じゃない
これからが今で明日で未来
最善をいつでもしてきた
子どもじゃ出来ないことをやる、やり続ける
「愛」を「つらい」「切ない」「悲しい」
なんて言葉で片付けられるか!
ここにいる、ここにいる、ここにいる!
電子が走る脳をパンクさせろ
手足の筋肉を鳴くまで持ち上げろ
地を蹴る足は裏が血だらけになるほどに行け
本に埋まる人たちよ
部屋に戻りゲームをする人よ
やれ
ここはティーンの愛と墓場
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