俺、賢者になりました!！～いえ、正確には【賢者の魔導書】なのですが…

第3話「運命を変える魔術」

創造魔術や運命を司る魔術…俺が使った魔術を説明するヨーファンスさん

「まず黒魔術…創造魔術は使える事態が希少で誰でも使えるものではない、先ほどの言った魔術…基礎、4大が使えるのがほとんどじゃ」

『じゃあ…さっきの発動したのって…そんなにすごいものだったのか?』

「ふむ…さっきの魔術は言うなれば強力な魔術と言うよりもあまりにも得意な魔術じゃ」

『変わってるという事なのか?』

「そうなんじゃが…すごいと言えばすごいと言えるのかのう…」

『???』

なんとも歯切れの悪い回答でよくわからなくなる

『えーっと、要領得ないんだけど黒魔術っていったい?』

「…それぞれの魔術には司るものがある、赤の魔術は炎、青の魔術には水のようにな、黒の魔術は司るのは運命…つまりは運命を操作する力を持っておる」

『運命を変えられる力を持っているという事なのか?』

ヨーファンスさんはうなずく…あまりにもスケールのデカい魔術で明確に創造できない…

「そう…過去、現在、未来に干渉ができる」

『過去をを変えれたりできるってことか…？』

「そのとおりじゃ」

『嘘だろ…』

そんなやばい魔術を使っていたのか…さっきヨーファンスさんが言い渋っていたのもわかった、詳しく言う前に規模がデカすぎて説明するのも大変になるだろう…

『じゃ、じゃあその魔術を受けたあの子って……大変なんじゃ…』

「いや…先ほども言ったが…魔力切れで眠っているだけじゃから大丈夫じゃ」

安心した…俺のせいで何かあったらと思うと心配だ…

『でもあの子にいったい何が起こったんだ？』

「…それを話すまえに…少し聞いてほしいことがある」

『なんだ?』

「ミリアのついてじゃ」

『ミリアティちゃんについて…?』

　そこからミリアティちゃんについて語られていった、彼女はある特異体質で魔術が生まれつき使えない状態であり彼女ような魔術が使えない人を「魔術器官欠陥者」と呼ばれるらしい。

　この世界において、それは基礎魔術すら使えない人は普段の生活すらほかの人と差が出てしまい、人からも差別されるというのである。

『治ったことがあることが歴史はあるのか？』

「ある…みたいじゃが…確実なものはない」

『どういう事なんだ?』

「人によって状況は様々なんじゃよ、生まれつき、人間関係、仕事、様々じゃ…恋人に振られてなった事例もあるみたいじゃの」

『ミリアティちゃんの場合は…？』

「生まれつきの場合は…正直わからん」

原因不明で治す薬もない、治る可能性もあるけどいつ治るかもわからない…なかなかそれは…辛いな…

『…そうか、だから俺にあんな質問をしてきたんだな』

ミリアティちゃんが俺に魔術を使えるようになるかと質問してきた意味がわかった…魔術が使えるようになるかもって希望を持っていたのだろう。

「…あの子は村の者からいじめられているみたいでの」

『どうして?』

「魔術が使えないという理由でじゃ」

そんな…理不尽だろ…

『…ヨーファンスさんは何とかできないのか?』

「何とかしてやりたいが…わしも村の評判は良くない方での、下手に横やりを入れると余計にいじめられそうじゃからな…せめてわしにできるのは魔術を教えて、少しでも希望をつなげてやれるぐらいじゃ」

俺はミリアティちゃんの同情と村の人への怒りを感じている、しかし話を聞いて俺は疑問に感じる。

『そういえばさっきの魔術の影響って…?』

「ああ…それなんじゃが…わしはお前さんを使って、ミリアが魔術を使ったと考える」

『今、彼女は魔術を使えないって…』

「順を追って説明する」

魔術器官欠陥者の共通点は魔術の発動するための手順が上手くできない状態になるらしく、魔術が発動しない状態になるらしい。

でもさっきのは俺が魔術媒介として、魔術発動の間となったことで手順を飛ばして魔術を使えるようになったというのが考えのようだが…

『だけどそれじゃあ魔術を使えない人は魔導書を持てば使えるようになることにならないか?』

「それはお前さんがあまりにも特別じゃからと思う」

『俺が?』

「単独でこの世界の最上位と言える魔術が使える魔導書なんて聞いたこともないわい」

『作ったのヨーファンスさんだよな?』

「いくら儂でも作った魔導書がしゃべりだして上に人間だと言い張って、さらに黒魔術を使いだすなんて思わんわい」

『……』

それもそうですね…自分が作ったものが、そこまでぶっ飛んだものなるなんて思わないよな……

「…まぁ要するにミリアが魔力切れになった原因は強力な魔術を使ったからじゃと思うが…ミリアに何があったかは…今のところではわからん」

『わからないって何か大変なことでもあったのか?』

「黒魔術は…強力ななもので運命を変える力じゃ…何が起こっても不思議なことではない…」

『そんな…』

大丈夫って言っていたけど…ほんとに大丈夫だよな…このまま目を覚まさないってなったら…

『心配だ…』

「今のところはすべては憶測じゃ、確定した情報ではない」

『そうなのか?』

「まぁ…の」

（しかし一番気になることではない…この魔導書が発動したあの魔術…あれによってミリアの運命が…）

「きゃっ!!」

「ミリア!!」

『ミリアティちゃん⁉』

先程、彼女に寝かしつけた部屋から叫び声聞こえてくる、慌ててヨーファンスさんは奥の部屋を勢いよく開けると

「なに?」

『えっ…』

そこで見たのは…

何もない場所から小さい火を手に出しているミリアティちゃんの姿だった…

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どうもです～九太郎です~

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