13話

3日目昼。エリア:森林5。


ルメス:「ディレウスー!テント畳むから出て来いよー!」

ディレウス「おーう」手だけは上がるが、身体が起きてこない

キルシュ:「これではただのお寝坊さんですね」

パーチア:メイスでディレウスの尻尾をつつく

ディレウス:「おおう!?パーチアそこはツボでもなんでもねえって!」飛び起きる

パーチア:「図星っぽいが、早く起きて来い」

ディレウス:「分かったって、今ので目が覚めたよ」


ルメス:「地図によるとだ。北東に行けばまた別の橋が架かってるみたいだ。そこに行ってみよう」

キルシュ:「そこまでいけばパルアケまであと少しですね」

パーチア:「了解、進むぞ」


移動フェイズで森林4へと移動します。

主の行動は森林5。なんとか遭遇は回避できました。

ですが、また移動するときにイベントが発生します。


今度の橋は橋、というより大小さまざまな岩を橋状に保っただけの急ごしらえとすら言えない橋のような何か、でした。

そのままでは崩落間違いなしでしょうが、蔓草や木の根が覆うようにまとわりついて補強されています。

まるで、誰かがあえて補強してくれているような……


ディレウス:「おい、今度の橋はさらに危なそうだぜ」

パーチア:「あれは橋と呼ばねーだろ」

キルシュ:「今度こそ泳ぐ準備しないといけないかもしれませんね」

ルメス:「でも蔓草と根っこも込みだと丈夫そうだぜ」


4人が橋に足をかけようとすると。

橋を覆う木の根っこから、妖精が染みだすようにして現れました。

ドライアードという妖精です。

妖精は、橋を通せんぼするように立ちふさがって、4人に語り掛けます。


ドライアード「(妖精語で何かを必死に頼んでいる様子)」

ディレウス:「……なんだ、通してくれねえのか?」

キルシュ:「敵意はなさそうですが、私も分からない言語ですね」

パーチア:「"お願いしたいことがあるから聞いてくれ"って言ってるぞ」

ディレウス:「分かるのか!?」

キルシュ:「話せる人がいてよかったです!交渉、できますか?」

ルメス:「オイラが通訳するよ。これでも通訳の仕事してたことあるんでね!」


※アウトランディッシュの中で妖精語が話せるのはパーチアとルメスだけです。


ドライアード:「私が支えている橋、通ってもいいからお願いを聞いてくれない!?」少しやつれており、必死な感じで

パーチア:「場所と内容と時間制限次第だな。なんだ?」

ドライアード:「この川、鉱山につながってるんだけど、そこからずっと鉱毒が流れ続けて最近元気が沸かないの」

ルメス:「ああ、確かにこの川、鉱山のエリアが上流になってる」

ドライアード:「このままだと橋を支えきれないかも。毒が流れないよう何とかできない?」

パーチア:「鉱山か。情報もないし今はパルアケに向かう最中だ。……時間はかかってもいいか?」

ドライアード:「わかったわ。1年くらいは保てると思うから毒を止めてちょうだい!」

ルメス:「1年だってよ、そりゃ楽勝だわ。キルシュ!ディレウス!通っていいってよ!」

キルシュ:「ありがとうございます。話の分かる妖精さんで助かりました」

ディレウス:「善意で橋繋いでくれてんだ、それくらい助けてやらなきゃな」


ドライアードによるクエスト「鉱毒をなんとかして!」を受諾しました。

以後、橋を渡れるようになります。


次にイベントフェイズによるダイスロールを行った結果。

草むらの向こうから何かが走ってきます。

飢えた森林狼の群れです!


ルメス:「おっと、オオカミの群れだぜ。目が血走ってんだけど大丈夫かお前ら」

パーチア:「魔神と蛮族ならどうとでもなるが、こういうのは扱いに困るな」

ディレウス:「腹空かせてんだろ。俺たちの栄養になってもらおうぜ」

キルシュ:「賛成です」


イベント戦闘を行います。

先制判定、目標値13に対してルメスが18で成功。


ルメスはモラルを使い、ディレウスは曲に合わせて斬り返しでかかります。

1回転のクリティカルダメージが発生。


飛びかかってきた狼に切っ先を合わせ、狼は自分の勢いでエストックへと突き刺さります。

パーチアはディレウスの周りを回る狼をフォースで援護射撃。

さらにキルシュが2連射で狼の群れにかなりのダメージを与えます。


ディレウス:「群れと言えども」

キルシュ:「1対1体確実に仕留めていけば大丈夫です」

パーチア:「オオカミの癖に陣形作ってるぜ、後ろ気を付けな」


森林狼の群れは特殊能力としてランダムな2体に攻撃しますが。

ガーディアンを発動しているパーチアが2回ともかばってしまいます。


パーチア:「っと、アタシを食おうとするのは草食動物だけだと思ってたけどな!」

ルメス:「斬新なメリアジョーク、メモメモ」


2R目に突入。

ルメスが終律:春の強風で攻撃するものの、森林狼の群れが抵抗。

ダメージが半減されてしまい、止めにはなりません。

残りHPは9。

ならばディレウスが必殺攻撃Ⅰで、と飛びかかりますが、これを回避されてしまいます。


ディレウス:「うおっと!さっきので仕留めたと思ったんだがな!」大振りすぎて身体が持っていかれそうになる

キルシュ:「私の分まで回ってきてしまいましたね」


とはいえ、キルシュがクリティカルバレットで森林狼の群れを射撃し、止めを刺しました。

イベント戦闘の勝利で200XPを、Lv4の敵だったため40XPを得ます。


キルシュ:「このオオカミ、食べられるんですか?」

ディレウス:「……やめとくか」

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