12話

イベント戦闘と呼ばれる特殊な戦闘に入ります。

イベント戦闘では全てのキャラクターが乱戦エリア(前衛)に引きずり出され、魔物知識判定を行う必要はありません。

先制判定は目標値14に対してルメスが15を出し成功。

夜での戦闘ですが、パーチアが右手にランタンを持つことで解決しています。


ルメスはモラルを使用し命中力を高めます。

ここでクリティカルが出ましたが、特に意味はありません。


ルメス:「夜の森で奏でる一曲、なかなかシャレてるだろ?」

ディレウス:「おう」ルメスを見ずにそっけなく答える

ルメス:「つれないぜ兄貴」


続いてディレウスが必殺攻撃Ⅰ、クリティカルレイAを使って斬りつけます!

命中はしたものの、クリティカルは出せずじまい。

エストックの刀身を魔神に叩きつけて墜落させます。


ディレウス:「おっしゃい!」と気合の声を入れてエストックを魔神に叩きつける

パーチア:「バット見てーな使い方しやがって」

ディレウス:「今のは得点にはならねーな」


パーチアはいきなり乱戦エリアに巻き込まれた状態になるため、まずはガーディアンを発動。

メイスがないため、フォースを使って魔神の集団を攻撃します。


※デモンズラインによると、イベント戦闘の場合、かばうⅠは効果を発揮しないと書かれてありますが、ガーディアンは通常通り効果を発揮するものとします。


結果としては小ダメージ。

75ある魔神の集団のHPはまだ50以上残っています。


パーチア:「アタシも攻撃できるんだぜ!」

ディレウス:「メイスより使えるんじゃないかそれ?」

パーチア:「噛みつきてーけどマジなんだよな」


キルシュはクリティカルバレットでの2連射。

片方の攻撃が3回転し、魔神の集団は大ダメージ!


キルシュの放った弾丸は運よく無傷の魔神の急所と、満身創痍の魔神の胴体に命中し、一気に2体を効率よく地面に叩き落としていきます。


キルシュ「ダブルキル。勲章はいただけますか?」

パーチア:「ザコだからもらえねーな」

ディレウス:「俺の褒め言葉ならくれてやるぜ!ナイスキルシュ!」

キルシュ:「どうも」


ここで敵のターン。

イベント戦闘での敵の攻撃は本来、ランダムに選び、必ず命中するといったものですが、ガーディアンを発動しているため、必ずパーチアに命中します。

バークメイルとビートルスキンをケチってしまったため、わずかに4ダメージを受けてしまいます。


パーチア:「お似合いの姿になったじゃねえか。ここで1曲盛り上げてくれりゃーなー」すでにボロボロの魔神の集団を嘲笑しつつ

ルメス:フルートを鳴らして返事


ここでルメスが終律:春の強風で残った魔神の集団を攻撃。

残り9あったHPを13ダメージで削り取ります。


カマイタチのような切り裂く突風にあおられ、魔神の集団は壊滅。

生き残りは逃げるようにどこかへ消えていきました。


ルメス:「騒ぎながら聞いてくださりありがとうございました!」

パーチア:「清聴はしなくていいのかよ」

ルメス:「この曲は清聴するもんじゃねえぜパーチアの姉貴」


イベント戦闘を撃破すると200XPが得られ、さらにこの敵のレベル分である50XPが得られます。

また、戦利品として悪魔の血(100G)を1つ獲得しました。

魔神の血液系統の戦利品は5000G分をギルドに納品することでクエスト達成になります。


ディレウス:「よし、通っていいってよ。手ごたえのねえ連中だったな」ガッツポーズ

キルシュ:「いきなり手ごたえがあっても面倒ですがね」


戦闘を乗り越え、4人は森林5へと到達します。

続いて主の移動は森林6。4人とは大きくかけ離れており、遭遇することはないでしょう。


森林5は大きな塔を主体とした遺跡のような場所です。

しかし、遺跡は苔むしてすでに森林と一体化しており、つくりも古そうです。

塔は完全に崩れてしまっており、粉々になった石の隙間から植物が生えています。

ここには橋が2つ掛かっており、南の橋は森林1に、北東の橋は森林4に移動できます。


ルメス:「なんだよ、ここは遺跡か?といっても入り口はねえな」遺跡をいろいろ見て回る

キルシュ:「塔が唯一の入り口のようですが、原形がありませんね」

ディレウス:「遺跡っていっても大したもんじゃねえのかよ」

キルシュ:「解体工事が中途半端のようですね」

パーチア:「いやこれどう見ても襲撃で壊されてんだろ、詳しいことはわかんねえけど」


イベントフェイズが発生します。

ダイスロールの結果、再び怨嗟の森が発生します。

遺跡内でも何らかの呪いがかかっているらしく、精神抵抗判定、目標値15に1人が成功しなければなりませんが。

今回はキルシュが15で早速クリアしてしまいました。


キルシュ:「あら、道標でしょうか。インクが取れかけていますね」塔に落書きされた案内版を見る

キルシュ:「書き足しておきましょうか」羽ペンで書き直す

ルメス:「崩れた遺跡の有効活用だな」

パーチア:「遺跡の持ち主が生きてたらキレられそうだぜ」


このエリアには探索できそうなものはありません。

2日目の昼に休息を取っていないこともあり、4人はここで野営を取ることにします。


ルメス:「まあ、地面にテントを張るよりかはマシだな。休憩だ休憩!テントならオイラが持ってるぜ!」返事を待たずにテントを張り始める

ディレウス:「準備がいいな!俺も入れそうでよかったぜ」

キルシュ:「確かに、遺跡がある以上、かつて人が住んでいましたからね。野営するにはちょうど良さそうです」

ディレウス:「それじゃ、不審者を決めなきゃな。パーチア、俺と分割するか?」

パーチア:「いや、アタシ1人でいい」慣れてると言わんばかりに指を鳴らす

ルメス:「え、マジで?パーチア寝れねえじゃん」

パーチア:「寝なくていいからな。寝れねえならアタシがこの前神殿を24時間ずっと警備させられた話してやるよ」苦笑い


※メリアの種族特徴「繫茂する生命」は睡眠をとらなくても行動に支障をきたしません。

また、野営する場合は不寝番のスカウトやレンジャー技能関係なくイベントが発生するため、野営中はパーチアがずっと警備しています。


ディレウス:「そんな話聞くと寝れなくなりそうだ。それじゃ、お言葉に甘えさせてもらうとするぜ」

パーチア:「なんだよ。つまんねえな。なんかあったら叩き起こしてやるよ」

キルシュ:と、話をしてる頃には既にテント内で横に

ルメス:「キルシュ、自分が不寝番になる可能性がないからって即刻寝やがったな」


ここで野営を行ったため、野営イベントと言われるものが発生します。

ダイスロールの結果。


今日はやけに獣の遠吠えや虫の羽音がうるさく感じます。

生命抵抗判定、目標値14に成功しなければ3時間しか寝られず、HPとMPの回復量が半減し、疲労度が1上がります。


※疲労度とはデモンズラインにおける独自の値です。

疲労度が0~1では何の影響もありませんが、2以上になると判定にペナルティがかかります。

邪魔されずに6時間の休息をとる、街にある温泉を利用する、特殊なアイテムを使用することで疲労度を下げられます。


ここで生命抵抗の低いキルシュは11,ルメスは13で失敗してしまいます。

ディレウスは成功しました。


ディレウス:いびきをかきながらぐっすり寝ている

ルメス:「……寝れねえな。キルシュは、あれ?いない?」と寝袋にいないキルシュに気づき、外に出る

キルシュ:ルメスより先に外に出てパーチアの隣で座りながらコーヒーを飲んでいる

キルシュ:「ルメスさんも寝れないんですね」

パーチア:「ワンワンうるさくて寝れないんだとよ」

ルメス:「いや、多分キルシュはコーヒーのせいだと思うぞ」

キルシュ:「眠る分には雑音ですが、コーヒーブレイク中のさざめきだと思うと、悪くありませんね」

ルメス:「その分、ディレウスはすげーいびきだぜ」

キルシュ:「やはり傭兵というのはどこでも寝られるのも特技の1つなんでしょうか」

パーチア:「アタシとは正反対だな。ヒマなら聞くか?アタシの24時間警備」

ルメス:「まあ、今日のお題それでいいや」


キルシュとルメスは疲労度が1に上昇します。

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