11話
新生冒険者パーティー、アウトランディッシュ。
ギルドを出ると、外は既に日が暮れて、松明の光が付き始めています。
ディレウス:「よっしゃ、ようやく冒険の始まり、腕が鳴るぜ!」
パーチア:「パルアケに行くだけだろ」
ルメス:「森林を通らないといけないな。おそらく、早くても2~3日はかかるぜ」
キルシュ:「道中にはスカーレットスタンプという主が待ち受けているようです。パーチアさん、交戦規定は?」
パーチア:「やれそうならやれ、だな」
ルメス:「ざっくりしすぎだろ!」
※探索に出た場合、1ターンは以下のような順番で行われます。
1.パーティーの移動
2.主の移動
3.イベントフェイズ
4.休息、または探索
ただし、今回のように街からエリアに出る場合は2ターン分の移動を使う必要があります。
つまり、クルツホルムから森林1までは1日目の夜と2日目の昼を使って移動し、森林1にたどり着いた時点で2.主の移動からスタートします。
2日目の昼。エリア:森林1。
パーティーはクルツホルムから歩き続けて、ようやく森林1のエリアに入ることができました。
昼だというのに、鬱蒼として薄暗く、息苦しいほどの緑の匂いがします。
ここからは森林の2か5へと移動できます。
ここで主の移動が発生します。
ダイスロールの結果、主は森林3へと移動しました。
続いて、イベントフェイズが発生します。
ダイスロールの結果。
この森はどうやら何者かの呪いに掛かってしまったらしく、森の幻惑により彷徨いそうになってしまいます。
精神抵抗判定、目標値15に全員が失敗してしまうと2日目夜で移動ができません。
キルシュが11,精神Bが+5もあるルメスですら14と失敗してしまいますが。
なんとかディレウスが成功し、悪影響を振り切ることができました。
キルシュ:「ここは随分と濃い森のようですね。まるで誰かを迷わせるために作られたかのようです」
ルメス:「なんだよ、エルフとかメリアの2人には故郷みたいなもんじゃないのか?」
パーチア:「アタシは都会育ちなんだが」
キルシュ:「フレジアとは違い過ぎててあまりお役には立てそうにないと思います……」
ディレウス:「いや、濃い森だが、抜けることはできる。こっちだ」
ルメス:「お、やるなディレウス、いざとなれば飛んで抜けてくれよ」
ディレウス:「3人を背に乗せるのはちょっと厳しいかもな」
とはいえ、森を抜けると、すっかり日が傾いていました。
このエリアは探索しても何も見つかりません。
2日目夜。エリア:森林1。
森を抜けた先、北方向に石造りのアーチ状の橋が架かっているのが見えます。
橋はかなり老朽化していますが、人が渡った程度で崩れたりはしないでしょう。
パーチア:「森を抜けたな。この橋を渡ればパルアケに着くのか?」
ディレウス:「地図によるとな。この橋だいぶ古いな」
ルメス:「崩れたりしねえだろうな」
パーチア:「縁起でもねえな。アタシ鎧着たまま泳いだりできねえぞ」ラメラ―アーマーを叩く
キルシュ:「川は少し急流ですね。渡ってみましょう」遠慮なく橋を渡り始める
パーチア:「お、おい大丈夫かよ?」
キルシュ:かかとで橋を何回か踏んで「思ったよりは丈夫そうですね。渡っても大丈夫そうです」
ルメス:「もし崩れたらキルシュにつかまろうぜ。たしか泳げるんだよエルフって」
※エルフの種族特徴「剣の加護/優しき水」は水中でも活動可能なスキルを持ちます。
キルシュ:「泳げますが捕まえられても私ごと流されるだけだと思いますよ」
北方向のアーチ状の橋を渡り、森林1から森林5へと移動します。
しかし、移動する最中でイベントが。
橋は見た目のわりに頑丈で、びくともせず渡ることができましたが。
上空からなにやらバサバサと嫌な音がします。
空を見上げると、翼を広げた小さな魔神が5,6体、アウトランディッシュの上空を旋回して獲物になるかどうか見定めています!
ルメス:「橋の問題はどうでもよくなったけどよ。新たな問題1つ発生みたいだぜ」
パーチア:「こんなにバタバタ言われたらアタシでもわかるな」ランタンを出して掲げる
キルシュ:「ロックオンされましたね。どうしますか?」
ディレウス:「今日の晩飯にどうよ」
ルメス:「いやー、無理っしょあれは」
魔神の集団はアウトランディッシュに狙いを定めて降下してきました!
ちょうど、アーチ状の橋を塞ぎ、倒さなければ道が開けそうにありません。
パーチア:「ここは通さねえってか」
キルシュ:「通行証なら持っていますよ」と拳銃を抜く
ディレウス:「実力行使って言う名の通行証だな!」
ルメス:「あいよ、実力行使の通行証、発行するぜ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます