9話
ルメス:「それと、だ。今ここ冒険者いっぱいいるじゃん?もしかしたら先発組がいねーかな?」
ディレウス:「確かにいそうだな。なんだ、そいつらから情報収集ってか?」
キルシュ:「詳しいのはここにいる方々でしょうね」
パーチア:「なら、アタシたちも混ざるとしようぜ」
※このデモンズラインでは情報収集判定は技能では行わず、すべて2D6で情報料を決定しています。
パーティーは一番近い冒険者たちのテーブルへと近づきました。
彼らは3人パーティーの人間の冒険者で、戦士、盗賊、魔法使いと言ったバランスの良いパーティーですが、料理をたくさん並べて宴会中です。
おそらく探索から帰ってきたところでしょう。
キルシュ:「こんにちは。隣構いませんか?」とリーダー格と思わしき戦士に挨拶
冒険者の戦士:「お!さっきの奈落を攻略したって冒険者パーティーか!」
冒険者の魔法使い:「エルフ、グラスランナー、リルドラケンにメリアなんて珍しいパーティーよね」
冒険者の盗賊:「いいぜいいぜ!一緒に混ざろう!飲むか?俺たちのおごりだ!」
ルメス:「いいの?やったー頂き!」と早速料理に手を付ける
パーチア:「早速かよ!」
ディレウス:「それじゃ、邪魔するぜ。それで、あんたたち探索とかもう行ってみたか?」
人間の冒険者パーティーは人差し指を立てると、2枚の羊皮紙を取り出しました。
そこには、世界地図みたいな縮尺のルメスとは違い、それぞれのエリアの地図が詳細に描かれてあります。
冒険者の戦士:「もちろんだ、これが欲しいんだろう?」
ルメス:「おっ!めちゃくちゃ詳しいじゃねえか!なあ、ちょうだいちょうだい!」
パーチア:「詳しいな。これがあるのとないのとでは大違いだぜ」
ディレウス:「ありがとよ。早速頂くとしようぜ」
キルシュ:「ええ。と言いたいところなのですが……その地図のレアリティは1ではないと思いますよ」ルメスの方をちらっと見る
ルメス:「え、有料っすか」
冒険者の盗賊:「へへ、察しがいいな、エルフとグラスランナー」
冒険者の戦士:「悪いが、盗賊の彼が命がけで記した情報だ。タダではやれないさ」
パーチア:「なかなか悪い奴だなお前ら」
ディレウス:「でもそう言われたらそうだ。いくらだ。金ならルメスが持ってるようにあるぜ」とルメスを指さす
ルメス:「あいよ、持ってけドロボー!」と金貨袋を出して降る。
羽振りのよさそうなパーティーに人間の冒険者たちは思わず声を漏らし、そして続けます。
冒険者の戦士:「そんなにもらっちゃ悪いな。そうだな。ここからは平原と森林、2つのエリアがある」
冒険者の戦士:「2枚合わせて500Gってところでどうだ?」
ルメス:「へぇ。まあ、命と引き換えと思えば破格ってもんよな。親切な冒険者に出会えて感謝だぜ~♪」とリュートを弾く
冒険者の戦士:「ありがとう。おだてても値引きはしてやらんぞ」
ルメス:「……バレたか」
パーチア:「そりゃバレるだろ」
冒険者の魔法使い:「それと、もう1つ情報を買う気はないかしら?ここにいる"壁の守人"の言い伝えよ」
キルシュ:「アレクサンドラさんの他にも?それは私が気になる話ですね。それはタダになりませんか?」
冒険者の魔法使い:「150Gでどう?」
ディレウス:「そっちも有料かよ!」
ルメス:「ああ、分かった。言い値でいいよ。払える額だしな」
合わせて650Gの情報料を支払います。
これで、エリア1の平原、エリア2の森林、壁の守人の詳しい話が聞けるようになりました。
冒険者の盗賊:「それと、あんたたちよく見りゃボロボロだな」
パーチア:「奈落で連戦してそのまま来たんだぞ?無傷なほうがおかしいぜ」
冒険者の盗賊:「ああ、そのまま探索に突っ込んで死なれたら寝覚めが悪いぜ。ここには2階より上に宿屋もある。半日だけでも休んでいったらどうだ?」
冒険者の盗賊:「これくらいはタダにしといてやるよ」
キルシュ:「助かりました。盗賊が一番気前がいいとはまた変わったパーティーですね」
ディレウス:「言うな言うな」とキルシュに突っ込む
ルメス:「でも言う通りここは宿屋で休んで夜から探索しねえか?別にオイラの帰郷は急ぎやしねえよ」
パーチア:「ああ。そうしようぜ。助かったよ冒険者のお前ら!」
冒険者の戦士:「どういたしまして!また戦果があったら教えろよな!」
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