4話

パーティーが駆け足気味で通路を走っていると。

やがて銃声交じりの剣戟がかすかに奥から聞こえてきます。


ザイ:「この音は…隊長かもしれない!」とスピードを上げて走り出す

パーチア:「急いで追うぞ!」

キルシュ:「この銃声がスミアさんのものだといいですが」


少し走ると円形の広間へとでます。

そこでは蛮族軍と義勇軍が乱戦状態になって銃を撃ちあっていました。

戦況は指揮官となるシザースコーピオンのいる蛮族軍がやや優勢と言ったところでしょうか…。


ザイ:「あれだ!スミア隊長だ!皆、すまないが援護を頼む!」

ルメス:「アイアイサー!」とザイに敬礼

アレクサンドラ:「見ろ、あの蛮族がおそらくリーダーだ、あいつを倒せば戦況は逆転するかもしれない!」

キルシュ:「ずいぶんと大勢ですね、面倒と言いますかなんと言いますか」


通常戦闘に入ります。


味方後衛:キルシュ、ルメス

味方前衛:パーチア、ディレウス

敵前衛、(剣)シザースコーピオンA、リザードマンBCD


先制判定の目標値は14,魔物知識判定の目標値は11/14、13/18です。

先制判定はルメスが17を出し難なく成功。

魔物知識判定にはキルシュが挑戦し、結果は16。シザースコーピオンAの弱点値まではわかりませんでしたが、比較的有利に戦闘を進められます。


ルメス:「さっきのよりでかくねーか?」シザースコーピオンを指差して

キルシュ:「先程より格上のシザースコーピオンです!手加減している場合ではありません、全力で行きましょう!」


まずはルメスがパラライズミスト、モラルで命中力を高め。

パーチアはバークメイル、ビートルスキンで防御力を高めつつ前に出てガーディアンを使用。

ついでと言わんばかりにリザードマンBにメイスを打ち付けます。

命中はしたものの、リザードマンとの鍔迫り合いを押し切るような形で、有効打とは言えません。


パーチア:「ほら、やり返してみろよ蛮族共!剣が折れなきゃいいがな!」メイスをかかってこいと言うように振る

キルシュ:「敵主力は銃撃も行うはずかもしれません、いつでも回復できる準備を!」

パーチア:「ああ、挑発はしても油断はしねえよ」


モラルとパラライズミストの援護を受けたディレウスは飛んだかと思うとその後急降下してスライディング。

スライディングした勢いでエストックを突き刺したかと思うと、空いた射線からキルシュの弾丸が飛んできます。

この攻撃でシザースコーピオンの上半身のHPは半分近い32まで減少します。


ディレウス:「キルシュのために射線空けてやったんだぜ、感謝しろよ!」

キルシュ:「ええ、おかげさまで狙いやすかったですよ」


アレクサンドラの行動は失敗。

続いて敵のターンに移ります。


ダイスロールの結果、シザースコーピオンは射撃を捨てて上半身、ハサミ、下半身での3連撃でパーティーを襲います。


パーチア:「させるかよ!」シザースコーピオンの目の前に立ちふさがって右手の肘も使って盾を掲げる。


ガーディアン効果により3回とも攻撃を引き受けます。

防護点は12。

とはいえ、格上であるシザースコーピオンの破壊力は相当なものでそれでも合計16ダメージ。

さらに下半身の毒効果、軽減不可能な8ダメージが襲い掛かります。

生命抵抗力も高いパーチアは抵抗はしたものの半減で4ダメージ。

さらに3体いるリザードマンがテイルスイープ。

これはディレウスは3回とも回避し、パーチアは4ダメージで終了します。

最大HP37のパーチアのHPは一気に13と半分以下に。


ディレウス:「パーチア!平気か?」

パーチア:「アタシの心配する前にあのサソリをどうにかしな!」


ここでパーチアはガーディアンを継続しつつ自分にキュア・ハートを使用。

14点のHPを回復し、危険な状態からは脱出します。


パーチア:「さて、アタシがくたばるまで何分かかるだろうな?」

キルシュ:「永遠に来ませんよ。ですよね?ディレウスさん」

ディレウス:「おうよ、俺たちがサソリ片付けちまうからな!」


ディレウスは斬り返しⅠを使用してシザースコーピオンに襲い掛かるものの、なんと2回とも失敗。

シザースコーピオンの尻尾にいなされ、うまく上半身まで突きを繰り出すことができません。


ディレウス:「クソ、狙いにくいな…!」

キルシュ:「ここで片付けたいですね。当たってくださいよ…!」


キルシュはターゲットサイト、クリティカルバレットでシザースコーピオンを狙います。

確実に命中はしたものの、ダメージは21。シザースコーピオンをわずかに仕留め切れません。


キルシュ:「止めまでは刺しきれませんでしたか……。ルメスさん、少し早いですがクライマックスと行きませんか?」

ルメス:フルートを鳴らし、親指を立ててて了承の合図


ここでルメスは終律:春の強風を使用。

シザースコーピオンの精神抵抗力を上回り、強風はシザースコーピオンの銃を吹き飛ばし、傷のある上半身にさらに追い打ち。

残り9あったHPを15ダメージで仕留め切ります。


ルメス:「へへっ、戦果はオイラのもんだよな?」

ディレウス:「悔しいけど譲ってやるぜ!」


アレクサンドラは近接攻撃の行動を選択。

リザードマンBの革鎧を突き、よろめかせます。


アレクサンドラ:「これで我らが優勢だな。残りを一気に片付けるぞ!」


リザードマンは一斉に前衛に襲い掛かりますが、パーチアのガーディアンがそれを許しません。

12の防護点にすべて阻まれてしまいます。


パーチア:「あいつら逃げねーのかよ、バカなのか訓練されてんのか」小さくため息

ルメス:「それじゃあ第2節、アイツらの気持ちを曲にしてみました」

パーチア:「ハハッ、そいつは傑作だな」


ルメスはバラードを使用。

リザードマンに対しては余裕で成功し、すべてのリザードマンの回避力を1下げます。

さらにディレウスは当たる見込みが高いため、必殺攻撃Ⅰを使用してリザードマンBに攻撃。

2回転のクリティカルでリザードマンBの顔を貫いて吹っ飛ばし、撃破します。


ディレウス:「見たかアレクサンドラ!突きってのはこうやるんだぜ!」

アレクサンドラ:「見事だディレウス、容赦がないな」


続いてキルシュがターゲットサイトを節約してクリティカルバレットで攻撃。

確実にダメージを与えていくつもりがなんと4回転。

無傷だったリザードマンCは不幸にも弾丸が脳天に命中してしまい、一撃で葬られてしまいました。


キルシュ:「あ、あら失礼。私、ヘッドショットするつもりはなかったんですよ?ええ、ちょっと手が滑ってたまたまヘッドショットになっただけですから」自分でもびっくりして焦る

ルメス:「言い訳すると逆に怖く見えるぜ、キルシュの姉貴」


敵はリザードマンDだけに。

テイルスイープを発動し、命中しますが、ディレウスにもパーチアにもかすり傷しか与えられません。


ルメス:「そろそろ第2節も終わりだな。オイラ作詞の愛の曲は誰に歌ってやろうかな?」

アレクサンドラ:「何を言っているんだコイツは」

ディレウス:「ノーセンキューだ」

パーチア:「ふざけるにはまだ早いぞルメス」

ルメス:「なんだよノリ悪いなみんなして。魔力が復活するおまけつきなのにさ」唇を尖らせる

キルシュ:「あ、それなら私が頂きます」ルメスから目をそらしつつ手を上げる

ルメス:「おい、オイラはこっちだぞ」


ルメスは楽素転換を使用。

楽素:↑0↓2♡0を楽素:↑0↓1♡1へと変換。

そしてちょうど↓1♡1が必要な終律:秋の実りをキルシュに歌います。

キルシュはこれでMPを13回復。


ルメス:「オイラのプロポーズ、受け取ってくれたかい?」とキルシュに向けてウインク

キルシュ:「一体何のことでしょう。歌詞だけ記憶から消しましたからよくわかりません」ルメスとは目を合わせないまま

ルメス:「器用なことすんなよ!」


ここからはキルシュ、ディレウスだけでなく、パーチアもフォースを使ってリザードマンDを殴り続けていきます。

リザードマンの攻撃などパーチアによるガーディアンでかすり傷にもなりませんが、こちらもクリティカルがなかなか出ず、戦いは5Rまでもつれ込みます。

キルシュの2連射、ディレウスの必殺攻撃、パーチアのフォースまで全てを叩き込みますが。

そこまでやってもリザードマンDはHP1で耐え抜きます。


パーチア:「マジかよ、とどめはさせたと思ったのに!」

キルシュ:「もう2発必要なのですか?」

ディレウス:「俺がもう一突きやってやるか!」


アレクサンドラ:「いや、その必要はない」

最後のアレクサンドラのフェロー行動は近接攻撃。

残りHP1のリザードマンDを削り切り、なんとか全ての敵を撃破しました。


アレクサンドラ:「これで全滅だな」

ディレウス:「なんだ、イーヴの神官戦士ってのはとどめ役になる宿命にでもあるのか?」

アレクサンドラ:「…そんなことはないはずだが?」首を傾げる

パーチア:「アタシがヘボいフォースばっかり撃つからって変な宿命作るなよ」


気が付くと蛮族軍はパーティーの加勢と指揮官であるシザースコーピオンが撃破されたことにより敗走。

ザイはスミアと名乗る女性の下へ駆け出します。

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