3話

ザイの先導で通路を進んでいくとT字路に突き当たりました。

左に進む道と右に進む道があり、一見、どっちが正しい道なのかはわかりません。


ザイ:「分かれ道か。どっちが隊長の進んだ道だ?」

ルメス:「そういう時は足跡だ。オイラに任せな」


スカウトによる足跡追跡判定を行います。

目標値は13/15。

ダイスロールの結果、ルメスの達成値は16でした。

全ての情報が分かります。


ルメス:「足跡によりゃ、いったんは左に向かってる」

ザイ:「と、いうことは隊長は左に?」

ルメス:「いや、その後右に向かってる同じ足跡があるんだ。しかも右に向かう足跡の方が歩幅が広い」

ルメス:「こりゃ相当慌てて右に走ったんだな」

ディレウス:「それじゃあ、左にはなんか危ねえヤツでもいるのか?」

ルメス:「右の方から引き換えした痕跡はねえな。左にはやべー奴がいると思うぜ」

キルシュ:「わざわざ見抜いた罠を踏み抜くことはないでしょう。右ですね」

右の方向に進むと、いくつか曲がり角を曲がります。

とくに罠などはありませんでしたが…

数回目の曲がり角を曲がると、うっかり鉢合わせをしてしまいました。

蛮族の小隊に。


ルメス:「おっと、よう、こんちゃっすー…」と震え声で蛮族に手を上げる

アンドロスコーピオン「『ひ、人族の増援か!?お前達、構えろ!』」慌てた様子で汎用蛮族語で部下に指示

ディレウス:「蛮族に挨拶してる場合か!下がれルメス!」前に出てルメスに下がれとジェスチャー

パーチア:「こういうときに出るのはアタシたちだ」

ルメス:「あいよっと!」Uターンしてダッシュ、キルシュの元へ駆け抜ける

キルシュ:「こっちのほうが危ない気がしないでもないですが、乗りかかった敵の船、沈めてしまいましょう」


通常戦闘に入ります。


味方後衛:キルシュ、ルメス

味方前衛:パーチア、ディレウス

敵前衛、アンドロスコーピオンA、リザードマンBC


先制判定の目標値は12ですが、スカウトLv5のルメスがあっさりと17で先手を取ります。

魔物知識判定はアンドロスコーピオンが12/15,リザードマンが11/14です。

セージLv3のキルシュの達成値は13。

弱点までは見抜けませんでしたがなんとか成功です。

このキャンペーンでは魔物知識判定に成功した場合、敵の行動はランダムになり、例え蛮族側にとって不利だったとしてもダイスロールの結果を実行します。


(さらに剣のかけらを持っていて複数部位を持つ場合、魔物知識判定に失敗すれば剣のかけらによるHP上昇は全てコア部位に割り振られ、成功すると全ての部位に均等に割り振られます。

今回は関係ありません。)


ルメス:「そうしたら、あんたらにプレゼントだ、俺の歌はなかなか痺れるはずだぜ?」

キルシュ:「麻痺するのは敵だけでお願いします」


ルメスは補助動作でパラライズミストA、主動作でモラルを使用。

達成値12(13から明音のフルートを使うことで-1)を出すことで巧奏となり、↑の楽素を2つ得られますが、ルメスの演奏判定は2d6+10。

ファンブル以外は必ず巧奏となります。

達成値は15で↑2、↓0、♡0の楽素になります。


アンドロスコーピオンはパラライズミストを受けたことでわずかに動きが鈍くなります。


パーチア:「前に出るぜ、後ろは通さねえからよ!」


パーチアは補助動作でバークメイルA、ビートルスキンを発動します。

これにより防護点は驚異の12に。

リザードマンBにはヘビーメイスで攻撃するも回避力11に対して命中力11。


惜しくも受動側回避によりパーチアはリザードマンの鱗をわずかにかすったにすぎず、有効打は与えられません。


パーチア「あんまりメイスは得意じゃねえんだよな…」舌打ちをする

アレクサンドラ「気を落とすな、悪い攻撃じゃなかった」


ディレウス「次は俺に任せとけ!俺はソードの扱いは得意なんだ!」パーチアと並んで走り出す


ディレウスは斬り返しⅠを発動し、アンドロスコーピオンのコア部位である胴体を直接攻撃します。

補助動作で風の翼、マッスルベアー、キャッツアイ、クリティカルレイAと効率よく発動していきます。

命中力は14。回避力が13に下がったアンドロスコーピオンに斬り返しを使うまでもなく命中。

ダメージはなんと3回転して37ダメージ!

アンドロスコーピオンの急所を鋭いエストックが貫き、一撃で瀕死にまで追い込みます。


ディレウス:「どうだこのサソリ野郎!サソリ部分なんか使わせねえぜ!」


キルシュ:「アンドロスコーピオンさん。あなたの心境を当ててあげましょう。せめて一矢報いて散ろうと思っていますね」ホルスターに手をかけ

キルシュ:サーペンタインガンを抜いて構える「私をお忘れのようですね。一矢も撃たせませんよ」


キルシュはターゲットサイト、クリティカルバレットを使用。

モラル効果と合わさり高い命中力でアンドロスコーピオンに命中。

胸に銃弾を受けたアンドロスコーピオンは根性ですら立つことができず地面に伏します。


キルシュ:「エネミーダウン。まだ残っています、油断せず行きましょう」構えを解かずリザードマンへと警戒を続ける。


ここでアレクサンドラのフェロー行動が発動。

ノーマルスピアでの一撃でリザードマンBに痛手を与えます。


アレクサンドラ:「油断はするな、まだ終わっていないぞ!」


ここで敵のターン。

リザードマンはダイスロールの結果、BCともがテイルスイープを使用します。

パーチアのかばうは複数攻撃であるテイルスイープには効果がありません!


ディレウス:「っと、アンタら尻尾があったんだな。残念ながら、俺には翼がある」と下段に振られた尻尾を飛んでかわす


ディレウスはフェンサー。

回避力特化でこそないものの、剣の加護/風の翼のおかげでテイルスイープを回避します。

パーチアには1回は回避。1回は命中してしまいますが…


パーチア:「ああ?しょうもねえな。テメーの尻尾はデカいだけか?」微動だにせずラウンドシールドで尻尾の攻撃を受け止める


2D6+4で10ダメージに対し、パーチアの防護点は12。

1ダメージすら通りません!


キルシュ:「今、カーンって音しましたよね」

ルメス:「明らかに金属音だったな」


敵の手番は終了。

2ターン目はディレウスから。


ディレウス:「テメーなんざこいつで串刺し丸焼きにしてやるぜ!」とエストックの構えをリザードマンへと変える。

キルシュ:「アンドロスコーピオンなら毒がありますよとツッコめたのですが、リザードマンだけに本気でやってしまいそうですね」


ザコ敵であるリザードマンBに対してディレウスは斬り返しではなく必殺攻撃Ⅰを使用。

リザードマンの防御をかわすように剣を突き出し、1回転のダメージを与えます。


キルシュ:「あとは手を抜いていても何とかなりそうですが。私のやることは射撃と装填の繰り返しですね」


キルシュもリザードマンBをクリティカルバレットで2連射し、リザードマンBの残りHPは10まで減少。


ルメス:「あー、まあちょっと早いけどクライマックスと行こうぜ。どうせすぐ終わるんだしさ!」とフルートを口にくわえ、サビのようなメロディーを奏で始める。


ルメスはここで終律:春の息吹を使用。リザードマンBに対して13ダメージ。

ダンジョンの通路内に切り裂くような風がリザードマンBへと襲い掛かり、リザードマンBは後ろへ転倒しながら切り刻まれていきます。


パーチア:「おいおいお前ら、アタシは無傷だぜ、何の魔法使えばいいんだよ!」ヘラヘラ笑いながら味方のほうを見る

アレクサンドラ「……メイスか"フォース"でも使えばいいだろう」パーチアの気楽さと頑丈さに呆れながら

パーチア:「奇遇だね、今アタシもフォースが思いついた」とメイスをしまって指を鳴らす


パーチアはフォースの魔法を使います。

達成値は10で、精神抵抗力12のリザードマンCへのダメージは半減されましたが、それでも確実にリザードマンCを削っていきます。


アレクサンドラ:「残りは1体か……くっ、間合いが届かない!」


アレクサンドラのフェロー行動はスカウト運動判定が出たため失敗。


残りはリザードマンC1体。

テイルスイープは連続した手番には使えないため、どうやっても通常攻撃するしかなくなります。

リザードマンは半ばやけくそ気味にディレウスへと殴りかかりますが…


パーチアのかばうがそれを許しません。

バークメイルAは効果が切れていましたが、それでも防護点は10。

ちょうど10ダメージの攻撃を完全にカットしてしまいます。


パーチア:「そんなんじゃ100年かかってもアタシはくたばんねえよ」

キルシュ:「比喩でなさそうなのがちょっと怖いです」


ルメスのモラル援護を受けたキルシュがリザードマンCを射撃。

残りHP11だったリザードマンCに21ダメージが入り、蛮族の小隊は全滅しました。


ルメス:「この遺跡こんなのが出るのかよ、大丈夫かスミアって人?」倒れたアンドロスコーピオンをつつく

ディレウス:「通路はこの先にしかつながってないし急ぐしかなさそうだな」

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