夢というやつ



 眠っている時に見る方である。

 とんでもねぇ夢を見たので書き連ねようかと思った次第だ。とにかく痛かった。それはもう、生きていて感じる事は稀にも無いだろうと考える程に。

 まぁシチュエーションもおかしなものだった。飼い猫が同じ顔をした化け猫に喧嘩を売ってその尻拭いをする、みたいな。何だそれは。

 初動で左手の肉を齧られ、そのまま持っていかれた。何度か首を持とうとしたけれど、軽く躱されてまたやられた。二回齧られたわけだ。痛いに決まってるのだけど、なぜあの時泣かなかったんだろうか。というか夢なのに痛みを感じるって頭おかしいだろ。ヒプノスの悪夢か貴様は。

 結果としては一応勝利を収めはしたが、恐らく最後の締めで仕留めきれていなければ心臓いかれて死んでいただろう。なんでこんな殺伐とした夢を見たのかさっぱり分からない。

 とりあえず目覚めて、まずほっとした。そこそこに怖かったので。チキンと言ってくれるな、知ってるから。

 死ぬのが怖いと思う心は結構前に棄てたはずなんだが、記憶に反してまだ残っていたらしい。不思議なものである。


 ちなみに、今日の腹痛は純粋に腹を下していることによる痛みのようである。夢の時よかマシなので許す。命拾いしたな。私もだが。


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