10 定食屋での調査2
亡くなるときに何かあったのかな……
あまり詮索するのもよくないよね
…………今度奥さんに聞いてみようかな
エマが考えていると
「お待たせしました」
ジュリーが頼んだ料理をもってきた。
「美味しそう」
「ああ、すみません。このお店は何時までやっていますか?」
「昼は11時から14時まで、夜は17時から20時までやっていますよ。ただ……私一人でやっているので不定休なんですが」
「そうなのですね、ありがとうございます」
「いえ、ごゆっくりどうぞ」
ジュリーは再び厨房へ戻っていった。
「「いただきます」」
「食べたらまた14時頃に来て話を聞こうか」
「はい」
「わかりました」
三人は食べ始めた。
「美味しい!」
「こっちも美味しいです。あ、こっちあげるんで、そっちも下さい。はい、どうぞ」
ジュードは自分のメインのカツレツを切ってエマの皿に置き、エマのメインの魚のムニエルを切って自分の皿にとった。
「ちょっと!何を勝手に!ジュード、ここに来てから私の従者だということ忘れてない?」
「忘れてはいないですが……アルノー様にエマ様を守りつつも何事も経験だからと俺も探偵事務所で働いて良いと言われているんで……まあ、エマ様と俺はここでは同僚ですね。同期なんで宜しく、エマちゃん」
「………なんて人なの」
エマはジュードの言動に口をあけて、呆れてた顔をしている。
「ははは。君たちはなかなか良いコンビになりそうだな」
「俺もそう思います。な、相棒」
「な!!!!!!」
ジュードはエマをからかい、マートンは二人を見て笑っている。
もう……ジュードといいウィルといい私の周りの男っていったい……
「本当に美味しいな。以前来たときは鶏肉のシチューを食べたんだよ。あれも美味しかったな。私が来たときはね、まだ結婚して間もないときで、その時は厨房にメアリーさんもいてメアリーさんと息子さんだろうね、ピーターと一緒に作っていたんだ。彼女が接客していたな」
「その頃は息子さんも働いていたんですね」
「そうだね」
それから三人は食事を楽しんで、一旦店をでることにした。
「にゃー」
店前にウィルが座っていた。
「あら、ウィルどうしたの?」
「にゃー」
「ん?」
エマはウィルを抱き上げると筒状に丸めた紙がリボンでウィルに巻いてつけてあった。
「マートンさんこれ……」
エマはマートンにそれを渡した。
「これは…………ふむ。ポールからのようだ。遺言書を無事受けっ取ったと書かれている。ウィル、届けてくれてありがとう」
マートンはウィルの頭を撫で、マートンは懐中時計を内ポケットから取りだし時間を確認した。
「14時まであと30分くらいだな。それじゃあ、ヴァンさんのところへ聞きに行こうか」
三人とウィルは、先程のお爺さんから聞いた二軒隣のヴァンな家へ向かい、ピーターが女といたときの話を聞いた。
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