7章

7章-1

 二〇XX年夏、地球は謎の異星人の侵略を受けた。

 次々と押し寄せる異星人たちに地球人は為す術もなく、撤退に次ぐ撤退を余儀なくされた。

 こうして地球人は母なる海を失った。

 もはや地球人には、奪われた青い海を取り戻す余力はないものと思われた。

 だが、地球人にはまだ一縷の希望が残されていた。選ばれし三人の勇敢なる男たちによる地球防衛軍である。

 母なる海を取り戻すため、彼らは異星人との戦を始めたのだった。

「みんな、武器は装備したか?」

「ばっちりだぜ」

「こっちも準備OKだ」

「よし、侵略者たちに目にものを見せてやる。いざ突撃!」

「ラジャー!」

「敵を発見! 早速攻撃態勢に移行します」

「気を付けろ。やつらの攻撃力は並々ならぬものがあるぞ」

「とーおっ! やった。隊長、敵を一匹撃退しました!」

「よし、よくやったぞ三島隊員」

「うわぁっ!?」

「どうして河合隊員!」

「や、やられました……。やつらに足を……」

「しっかりしろ! 傷は浅いぞ」

「隊長……自分はもうだめです……。自分は自爆装置を使ってやつらをくい止めます。隊長は三島隊員と共に撤退してください」

「馬鹿野郎! 我々は一心同体、死ぬ時も皆一緒だ! 部下の二階級特進など、この俺が許さん!」

「隊長……」

「隊長、敵の第二波、来ます!」

「くそっ、次から次へとわいてきやがって! よし、もう一度突撃だ!」

「おおーっ!」

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