エレクトロニックモンスター

第1話 エレクトロニックモンスター

エレクトロニックモンスター

略してエレモン

近未来、バーチャルペット「エレモン」は大流行しており“本当に生きているかの感覚”を売りに老若男女に愛されていた。

近頃変死が多い

人の意識をデータ化したインフォモーフ体がエレモンの正体でありつまるところ中身は全て人である

身体も無く現実に戻れないエレモン(中身人間)たちは奴隷のように働かされていた。

主人公もその一人になってしまい元相棒のエレモンと電脳空間にて再会する

管理者である彼らには逆らえるわけもなく少しでも目立つ行動を取れば消される(いわゆるデータ削除)

とはいえこの事実を世間に知らしめさせ何としてでも現実に戻りたいと言う主人公。

相棒のエレモンも人間に戻るとしたらもうずっと一緒にいられなくなるのは寂しいけど、と。

エレモン技術を開発したEMC(エレクトロニックモンスターカンパニー)との熾烈な戦いが始まる

用語

・エレクトロニックモンスター

本作のメインテーマ。

世間ではバーチャルペットとして持て囃されているが実際は中身は人で完璧な芝居、完璧な行動を強いられている。

・EMC

エレクトロニックモンスターカンパニー。

エレモン技術を開発し世界的に注目を集めている

・主人公

ITや機械に疎いが相棒のエレモンをこよなく愛す。

明るく元気で前向きに生きている。

(本作のテーマが暗い為清涼剤としての役割を果たしている)

・相棒のエレモン

現実主義でエレモンとなってしまった自分を憂いでいる。

主人公を支えEMCへの戦いに大きく貢献する。

・エレモンワールド

エレモン達が暮らす電脳空間。

常に24時間体制で管理されており少しでも目立った行動を取ればデータ削除(死)される

・管理者

身体を失った者たちを生き永らえさせる手段としてこの技術は役立っており死なず第二の人生を歩めている君たちは私に感謝するべきとの主張。

・他のエレモン達

大抵は生きる気力を失ってただただエレモンとしての役割を全うしている。

中には自分を完全にエレモンだと思い込み最早人間に戻れないような者達もいる。

・エレモンバトル

エレモン同士の戦い。

実際の戦闘の臨場感を味わさせる為痛みを感じるようプログラミングされている。

・闇商人

管理者権限を逃れエレモンワールドの影に暮らす謎の者。

味覚を発現させ食事を擬似体験できるような物品も置いている

・核

その名の通りエレモンワールドを管理するという核。

核を壊せばエレモンは自由となり世間に事実の全てをカミングアウトできるとされている

・EMCの最終目的

世界中のありとあらゆる人物をエレモンワールドに閉じ込め無限の労働力を得る事

・バグ

エレモンワールドを襲う謎のバグ。

バグにやられたエレモンは黒いエレモンとなり触れると感染し終わる。