第91話 国葬についてのアレコレ

 先日行われた国葬です。私は基本、賛成の立場です。

 特にアベ信者ではないのですが、彼の実績は評価に値すると考えています。色々あると思いますが、二点ほど。


 一つは拉致問題に対して最も真剣に取り組んだ人であるという事。父の安倍晋太郎氏の秘書時代から拉致被害者の訴えを聞き実際に行動していた。当時、そんな国家的犯罪が行われているとか認知されていなかったんですよ。また、小泉政権時に一時帰国した拉致被害者を、北に帰さなかったのは安倍氏の英断だった。

 もう一つは「開かれたインド太平洋」の概念を打ち出し、実際にクアッド(Quad)実現へと導いた。これは自由と民主主義の概念とは逆行する中国への対抗策。米国での高評価はコレ。


 もうね、個人的にはこれだけで国葬確定だと言っていい位なのですが、おパヨさん達はこれが実績であると認めないんですなあ。「お前ら中国と北朝鮮の工作員だろ?」と言われても仕方がないのですが、残念な事にマスゴミもそっち側なので客観的な評価がされることはない。


 もっと残念なのが、国葬反対派が多数で賛成派の方が少数派なのだと勘違いしている人がいる事。


 これは最近の世論調査で6割が反対などと言われた事が根拠だと思うのだが、安倍氏死去直後の世論調査では賛成の方が多かったんだよ。

 そのからくりは、旧統一教会問題に絡めてマスゴミが徹底したネガティブキャンペーンを行った事。そして国葬に関しては野党側の、むしろ根拠がない「法的根拠がない」とか「憲法違反」とか「弔意の強制」とかを流し続けた事。マスゴミが連日こんな風にやってたから、恐らく五択の①「賛成」②「どちらかと言えば賛成」③「どちらとも言えない」④「どちらかと言えば反対」⑤「反対」の中の②と③が反対側に寄ってしまったのだろうな。何やかやでマスゴミの影響は大きいと実感した。安倍氏の正当な評価を前提に世論調査やアンケートを取れば、賛成の方が多いだろう。ネガティブ情報を垂れ流した上での世論調査は意味がない。


 そして国葬当日。献花に訪れる大勢の人と少数の反対デモの人が対照的であった。「音が出る物を持って集合」とかもう、あきれて物が言えん。また、「米中の中国侵略を許すな」なんて書いてあるビラを撒いてたり、これも理解できん。いわゆる新左翼や左翼政党の拠り所が何なのか端的に示している。

 

 さて、献花に訪れた人は数万人規模らしい。反対デモは3000人前後。これは国会前と九段下交差点や武道館周辺を合計した人数の推測値。500人の警察発表とか野鳥の会の観測では307人とかのデマはあったが、主催者発表の15000人よりは随分少なかったのは間違いない。


 黙とうに合わせて余計な騒音をたてる集団と、黙々と何時間も並んで献花する人と、どちらが本当の平和主義者なのか。それがよく理解できた一日だったと思う。

 

 蛇足だが、「米中の中国侵略を許すな」と言ってる人たち。ロシアのプロパガンダでもそこまで的外れな事は言わない。アホすぎて涙が出てくる。


 

 


 

 

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