第57話 星海社FICTIONS新人賞
ネットを徘徊してて面白い新人賞をみつけました。それが〝星海社FICTIONS新人賞〟です。
星海社(せいかいしゃ)は100%講談社の子会社です。私、よく知らないんですが(爆)、比較的若い読者層を狙ったエンターテインメント作品を出している所ですね。ライトノベルからライト文芸あたりで、少々尖がっているものを求めているって感じ。違ってたらすみません。
ここが募集する新人賞なんですが、あの〝メフィスト賞〟を模倣しているようで、中身(編集の人)もメフィスト賞で選考やってた人が中心になってます。メフィスト賞は尖がった作品が集まる賞として有名。この星海社FICTIONS新人賞もそんなところを狙っているようです。本家は賞金無しなんですが、こちらは星海社FICTIONSの売り上げ1%を積み上げて受賞者で割る方式のようです。受賞無しの場合は次回へと繰り越し。ロトみたいですが、星海社自体が小さい出版社なので金額はそう大きなものにはなっていません。また、未だに紙の原稿で応募させているのも珍しい。
通常の新人賞では一次選考二次選考を経て最終、受賞作の決定となります。しかし、ここでは応募作を全て編集者が目を通し(下読みの外注無し)、選考を座談会として公開しているんです。その座談会が面白い。
大げさだけど、「編集者は命がけで選考している。だから、魂を込めた珠玉の作品を送って来い!」って方針ですね。
その座談会で色々ボロクソに書かれたりしてるのが面白いです。基本的には見込みのある作品は座談会で取り上げ、無い作品は一行コメントです。例えば「枚数不足」とか「小説になっていない」とか「要綱読んでください」とか「わが社のカラーではない」とか。一般の新人賞では、一次落選で終了でお終い。自分が何で落とされたのかわからない。でも、一行でもきちんと書かれているし、枚数不足でもちゃんと読んでるのはありがたいと思う。
惜しく受賞を逃したけど見込みのある作品には、赤で書き込みして送り返すとかやってますし。だから紙原稿を要求してる。
さて、面白そうなので、私も一つここに突っ込んでみようかと思います。原稿を印刷するのは面倒くさいんだが、まあ頑張って用意しよう。
突っ込む先品は、こないだ落ちた「告白は最大の防御」にする。どういう風にボロクソ書かれるのか興味津々です。
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