第4稿 悪魔の囁きと丑の刻参り(襲撃編)(1)
『警告します! システムに重大なエラーが生じました!』
「くそっ! どうなっているんだ?」
「どうするんだよ! まだあの人達も中に居るんだぞ!」
『繰り返し警告します! システムに重大なエラーが生じました!』
「どうする? 中断して再起動し直すか?」
「いや、それは出来ない。ここで強制終了すれば、中に居る二人だけでなく被験体の%#の#$にも影響が……」
「そんなこと言ってる場合か! このままだと、完全にシステムが壊れちまうぞ! そうなったら全てが水の泡だ!」
『警告します! システムに重大なエラーが……』
「くそっ! 何でこんな事に!」
「原因が分かりました! どうやら、元々、外部からシステムへ何者かが侵入していたようです。慎重に痕跡を消しており、目立った行動も無いので我々も見逃していたようです! しかし……」
「馬鹿野郎! 何でそんな重大な事に気が付かないんだ! じゃあ、今回のエラーはそいつが原因だっていうのか?」
「いえ! 我々の中の何者かが、意図的にバグを引き起こしたらしく……。内部と外部の両方からバグが発生した為に自動修正プログラムも機能停止してしまい、システムにエラーが……」
「プログラムが書き換えられています!」
「アイツが……、×××の姿が見当たりません! 今回のバグはアイツが引き起こしたのか……」
「コンピューターが
「サブのコンピューターはどうした?」
「そっちも操作不能です!」
「畜生! どうしたら……」
「とにかく、中に居る二人に連絡を取ろう。この状況で通信が繋がるかは分からんが……。今は彼等に任せるしか方法は無い!」
「了解!」
『繰り返し警告します! システムに重大なエラーが生じました! システムに―――』
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