4 如月から美玖への大切なお話
弥太郎と美穂が美玖の事実を知って学校をサボってまでお見舞いに来てから2時間して帰ってからの放課後ぐらいの時間になった時。
今度は如月が、すいません。学校を抜けたかったのですがなかなか厳しくて、とお見舞いにやって来た。
美子さんは席を外している。
って言うかそこまでしなくて良いんだが。
何か意を決した様な顔をしている。
俺は?を浮かべながら如月を見つめる。
どうしたんだコイツは。
玄関先で如月は真剣な顔をして俺を見上げた。
そして言葉を発する。
「私.....実は美玖ちゃんにお話が有ります」
「.....美玖に?どういう話だ?」
「大切なお話です」
「.....わ、分かった。じゃあ取り合えずは電話してみる。美玖と」
「いえ。電話では無く大切なお話なので対面で話したいです」
いや。え?無理だろ。
考えながら俺は目をパチクリする。
すると如月は何を思ったか。
荷物を置いてから階段を上がり始めた。
って言うか自分の家じゃ無いんだぞ此処は!?
そんなツッコミを入れながら見る。
すると如月が階段を上る途中で俺に向いてきた。
「その。もし良かったら先輩は席を外して下さると幸いです」
「.....ちょ。.....いやいや。自由気ままでそんないきなりで無茶苦茶な.....」
「良いですか?」
「.....わ、分かった」
キッと睨まれた。
珍しい感じだな.....。
違うだろうけどそんな鬼気迫る顔で見るなよ。
考えながら上がって行った如月を見送ってから俺は席を外す為に如月を止める為に上がった2階から降りて行く。
本気で何のつもりだアイツは、と考えながら、だ。
そして.....リビングにドアを開けて入る。
「暇だし.....弥太郎と美穂にメッセージを送るか.....」
そう考えて俺は弥太郎と美穂に感謝のメッセージを飛ばす為にアプリを開いた。
それから.....そのままメッセージを飛ばす。
有難うな美穂。
と弥太郎もサンキュー、と、だ。
すると美穂からメッセージがあった。
(また裕太郎は。気にしないの。大丈夫だからねぇ)
(そうは言ってもな。感謝しかないよ)
(うんうん。感謝の心を持つのは大切だよねぇ)
(お前は相変わらずだな。本当に)
まあねぇ、と笑顔を浮かべた様なメッセージを送ってくる美穂。
俺はその姿に苦笑しながら、そういや珍しいよな。弥太郎があんな事を話すなんて、とメッセージを送る。
すると、それだけ君が心配なんだねぇ、と送って来た。
「やっぱそうなのかな.....」
そう考えているといきなり電話が鳴った。
それは.....美玖から、だ。
え?、と思いながら俺は電話に出る。
すると、お兄ちゃん。私と如月さんは今現在どっちが好き、と聞いて.....オイ。
何だよいきなり!!!!?
「何でそんな話になるんだ!そんな会話していたのかお前ら!?」
『まあね』
「何でだよ!いきなりだな!」
『私と如月さんが話していたの。.....えっとね。如月さんはお兄ちゃんが好きだから貴方とバトルは続ける、って。そういう話だった』
「.....成程な。.....それで如月はお前の部屋に行ったのな』
私は負けないよ。
お兄ちゃんを巡ってはエロいマ〇コで誘惑するしね。
と笑顔を浮かべての話....オイ。
考えながら俺は赤面する。
この変態野郎!
俺は額に手を添えながら通話する。
如月は何処行った。
「如月は今何処に居るんだよ」
『私の部屋に居るよ。今私は.....おしっこ中』
「いちいちそんな事は言わんでええ。トイレって言えよ」
『因みに女の子のおしっこって何処から出るか知ってる?お兄ちゃん』
「話を聞けぇ!!!!!」
何言ってんだこのクソ変態!
相変わらずだな!!!!?
俺は考えながら真っ赤に赤面しつつ。
頭をガリガリ掻く。
すると、ゲホッゲホッ、と美玖が咳をした。
「.....美玖。大丈夫か?」
『.....まあ相変わらずだよ。咳も何もかもが。だから大丈夫』
「.....そうか」
『少なくとも死んでないしね。私は』
「.....まあ確かにそうだが」
俺は顎に手を添える。
そして考え込んだ。
それから意を決して切り出す。
その言葉を、だ。
「なあ美玖」
『ん。何お兄ちゃん』
「今度一緒に秋葉原行こうぜ。お前が行ってって言ったけどさ」
『一緒に?.....私は無理だって。人の多い場所は.....』
「じゃあデートしてくれ」
その言葉ならどうだ。
言っている自分がクソ恥ずかしい。
考えながら俺は赤面しながら回答を待つと。
数秒経ってから、お兄ちゃんやけに積極的だね、と回答があった。
もしかして初〇を過ごすのを覚悟したの?、とも。
何でそうなるんだ。
そもそも15歳の少女を性的に狙ったら犯罪だろ!!!!!、と突っ込む。
「お前な.....変態もいい加減に勘弁してくれよ」
『私の90パーセントは変態だから』
「このクソエロ!」
『アハハ。お兄ちゃん。エロはね。素晴らしいんだよ?だって.....気持ち良いし』
男が言うと犯罪になるな。
特に俺とか。
でも美少女が言うと何でこんなにも違って聞こえるのは何故でしょうか.....。
考えながら俺は回答に困惑していると。
まあでも、それはそうとして、と立ち上がった。
『戻るね。お兄ちゃん。如月さんが待ってるしね』
「.....おう」
『いつか二人で近親相〇しようね.....♪』
「ゴメン。もう死んで下さい」
厳しいなぁ。もう。
と唇を尖らせた様に話す美玖。
それから、じゃあねお兄ちゃん、と電話は切れた。
俺はそれを見計らってから.....スマホを見る。
弥太郎からもメッセージ。
(美玖ちゃんに宜しくな。裕太郎)
(.....サンキューな。弥太郎。お前にも)
(.....俺に感謝してもしゃーないと思うけどまあ受け取っとくわ。.....とにかく時間は限られていると思う。.....いっぱい遊べ。今が大切だと思え。お前)
(お前は相変わらずだな。美穂と変わらない)
(そりゃお前の幼馴染なんだから)
そんな会話を弥太郎としながら居ると如月が戻って来た。
そして俺を、先輩。と言いながら見てくる。
俺は如月に向いてから少しだけ口角を上げて、お帰り、と言う。
如月は俺に頭を下げて来た。
はた迷惑で申し訳無いです、と言いながら、だ。
「突然すいませんでした。でもとても大切だと思いましたから」
「気にすんな。.....それはそうと美玖と会話したんだってな。奇跡だぞだいぶそれって」
「先輩のお陰です。....そしてお陰様で.....決意出来ました」
「.....?.....どんな?」
「私、先輩を振り向かせます。.....絶対に。美玖さんに負けません」
如月はニコッとする。
その言葉に俺は見開きながらも。
そうか、と苦笑いを浮かべつつ回答した。
それから.....笑みを浮かべる如月に俺も少しだけ笑みを浮かべ。
俺達はソファに腰掛けた。
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