学校イベントとエロ

第14話 弥太郎と.....小学生の女子.....?

美玖と.....如月が仲良くなった。

仲良くなったとはつまり.....まあ簡単に言えばそんなに仲が良くなった訳じゃ無いけど共同戦線と。

そんな感じになったのだ。

俺はその姿を見ながら.....の翌日。

如月が本領を発揮した。


何をしたかって?

そうだな、美味そうな料理を作ったのだ。

俺は愕然としながら目の前の料理を噛み締める。


何これクッソ美味いんだが。

魚の焼き加減といい、塩加減といい。

絶妙なんだが.....。

味噌汁も相当に美味い。


「これは凄いな.....」


目の前の親父。

甘味大五郎(かんみだいごろう)も納得している。

顔立ちは少し痩せた中年という感じの人間。


元気な感じで俺に振る舞ってくれる。

そんな親父もかなり驚いていた。

かなり美味しい、と、だ。


「あなた。私の料理と如月さんの料理はどっちが美味しいかしら」


「え?.....それは.....比較のしようが無いんだが.....何故、突然それを?」


「あなたの顔が何だかもの言いたそうな顔していたの。ウフフ.....」


ああいかん。

これ.....めっちゃ怖い。

美子さんに尻に敷かれている親父の出現だな。


考えながら苦笑しつつ目の前を見ると。

如月がニコニコしていた。

ん?.....そういえば。


「如月。お前、髪型変えた?」


「はい。ようやっと気付いてくれましたね。先輩」


「.....気付くのが遅くてすまん」


「もー。そういうの大切ですよ?先輩。女の子は気付いてほしいですから好きな人に」


金髪を染めるのを辞めたのか。

黒髪でしかもポニテで真面目になっている。

どうした事か。


これに気が付かないとはな。

いや、金髪には気が付いていたが驚愕だ。

俺は目を丸くしながら如月に聞く。


「どうしたんだ。心変わりか?」


「はい。.....どうせ先輩と結婚するなら真面目になろうかって.....」


「オイオイオイ!!!!?」


「だって先輩がずっと好きですもん」


真っ赤になりながら言う如月。

あらあら良いわねぇ、と美子さん。

親父も、全く。青春という奴は、と文句を言う。

俺は頬をボリボリ掻く。

すると、ドォン!!!!!、とまた音がした.....。


「観ていますね。美玖さん」


「.....そうとしか思えないだろ.....」


「美玖さんに見せつける様にイチャイチャしましょうか」


「殺される。俺が」


勘弁してくれ。

と俺は盛大に溜息を吐く。

そうしているとインターフォンが鳴った。

どうやら弥太郎とかが来たんだな。


考えつつインターフォンを見る。

そこに弥太郎が立っていた。

なんか.....小学生の女の子と一緒に。

何やってんだこの馬鹿野郎は。

ロリコン?、と思いつつ眉を顰めつつインターフォン越しに聞く。


「オイ弥太郎。何だソイツは」


『いやー。何だか知らないけどお前のうちに行くって言うじゃん?だから連れて来たんだわ』


「何でだよ!連れて来んなよ!!!!!幾ら何でも滅茶苦茶だろ!何処の誰だよ!!!!?」


『え?.....いやー。如月ちゃんの預かり子って言ってんぞ?』


この事に如月がピクッと反応してインターフォンの前に立つ。

それから目を丸くして直ぐにリビングを飛び出してから。

玄関を開けるとそこに.....小学生の女の子が、弥太郎が立っていた。

俺は?と思いながら見る。


「何で此処に居るの?虹色?」


「.....」


どうやら預かり子は虹色というらしい。

俺は目の前の弥太郎と一緒に居るその虹色という子を見る。

そんな虹色さんは弥太郎に縋りつきながら。

俺をキッと睨んできた。


虹色さんの容姿。

顔立ちはかなり整った童顔の美少女。

そして身長は平均身長だろう。

目が大きく唇も柔らかそうでシンデレラの様な感じである。

マジかこの美少女、と思っていると.....その美少女はとんでもない暴言を吐いた。


「貴方が裕太郎ね!!!!!」


「.....ハァ?」


俺は言葉に眉を顰める。

ビクッとした虹色さんは弥太郎の背後に隠れた。

いきなり何だコイツは。


呼び捨てかよ、と思っているとコソコソ隠れながらその少女は話を続けた。

アンタ.....四葉さんを取ったでしょ!と大声を発する。

え?何だそれ.....。


「.....私の家族を奪った。最低」


「.....だそうだ。裕太郎。.....大変だなお前も。アッハッハ」


「弥太郎.....お前という奴は.....笑い事じゃねーよ!.....にしても勘違いだそれは!何だよ一体!?」


すると顎に手を添えて考えていた如月が、虹色。どういう事?、と聞く。

虹色は、四葉さんが奪われたからこの場所までわざわざ来た、と真剣な顔をする。

何だその如月を奪ったってのは。

聞こえが悪いな。

考えていると2階の窓がバァンと開け放たれた。


「コラァクソガキ!!!!!私のお兄ちゃんを悪く言うな!!!!!」


「は!?.....ちょ、誰!?」


やや予想通りだったが。

面倒臭い事になってきたぞオイ。

考えながら俺は周りを見ながら絶叫して怒っている美玖に声を発する。

落ち着け美玖!、と、だ。


すると美玖は、お兄ちゃん。今のは絶対に許さないよ。お兄ちゃんを悪く言うなら首を包丁で刈り取るから、と言う。

大声で何を言ってだぁ!!!!!

近所迷惑だろうがぁ!!!!!


「あ、アハハ。元気そうだね。美玖さんは」


「弥太郎。だんだん遠退くの止めろよ.....頼むぜ相棒」


「四葉さん.....何あの女。.....近所なのに怖い.....」


「まあ、うん。.....そうだね。でも冗談だよ」


冗談では無いと思う。

というか美玖!!!!!みんな不安がっているだろ!

そういえば時間がねぇ!

俺は考えながら取り敢えずとみんなに向く。

そしてその子にも、だ。


「さっき飛び出した時が.....えっと。時間無いぞみんな」


「.....あー。そうだな。確かに」


「虹色。朝食を食べたしこのまま学校行くよ」


「.....えっと.....今日帰って来るよね?四葉さん」


モジモジして不安そうな顔をする虹色さん。

それに対して目を丸くしていたが如月は頷いた。

柔らかく、だ。

何だ。如月はかなり愛されているじゃないか、と思う。

だってそうだ。


如月と虹色ちゃんは上手くいってないと聞いていたから、だ。

俺は安心しながら笑みを浮かべてから見上げる。

そして美玖を見た。


「俺も丁度、朝食終わったし学校行って来るから。美玖」


「え?どうやったらそのクソガキを埋めれるかって?」


「聞いてねぇよ!!!!?何言ってんだ!怖いわ!」


「.....そのクソガキは許さない。私は。お兄ちゃんを悪く言った。絶対に埋没させる.....」


そう言い残し窓はゆっくり閉められた。

同時にカーテンも、だ。

まるでその.....鳩時計の様に、だ。


俺は盛大に溜息を吐いた。

完璧なヤンデレじゃねーか.....。

俺はまた盛大に溜息を吐いてから歩き出す。


「でもそれにしても良かったじゃないか。如月。心配されていたな」


「.....そうですね。先輩のお陰かもしれないです」


「何処がだよ。明らかにこれはお前の力だろ。俺じゃない」


「でも先輩の元に向かったから.....虹色は来てくれた。.....そういう意味では助かりました」


「.....成程な」


そんな如月の笑みを浮かべた考えに納得していると。

虹色さんが如月の手を握った。

それから俺からひっぺがす様にする。

俺は目を丸くした。


「嫌」


「.....分かった。虹色さん。ごめん」


虹色さんは舌を出して抵抗した。

俺は顔を引き攣らせながら.....それを見つつ。

弥太郎を見る。


そんな弥太郎はクスクスと笑いを堪えていた。

コイツは.....。

人の気もしれないで.....全く。


「そういや美穂は?」


「みほみほ?.....あー。何か部活があるから先に行くって」


「.....成程な」


そんな感じで俺達は登校する。

途中で虹色さんと別れながら、だ。

そして下駄箱に考えながら向かった。

そういや.....弥太郎は美穂が好きだったな、とか思い出しながら、だ。

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