第6話   エピローグ

 日本に戻り、20年幸せな結婚生活だ。

哲也は、「リオ、散歩に行こう」声を掛けた。

 娘の、由美子は、「お父さん、もお母さんも本当に仲がいいね、見てるとこっちが、恥ずかしくなるくらい!」と言った。

 「それと、さぁ、お父さんは、なんでお母さんの事、リオって呼ぶの?ずっと気になってんだけどさぁ、お母さんも教えてくれないんだ」

哲也は、「そっかじゃあ俺も、忘れたなぁ、

リオも忘れたんじゃしょうがないな」

二人は、見つめ合って微笑んだ。

 由美子は、「お父さんも、お母さんも、やらしいよ!、仲良いね」「嬉しい!」「私も、お父さんみたいな、人と結婚したいな!」

 「ずいぶん、嬉しい事言ってくれるな、何も出ないぞ!」

 「だって、一回も、口喧嘩さえ見た事ないヨ。毎日、一日中いちゃ、いちゃしてるし、どこに行くのも、お母さん、お父さんの腕にからんで離さないし。お父さんもすごく嬉しそうだしさ。」「友達のところなんて、毎日喧嘩だって言ってるよ」年もこんなに離れてるのに、

 お母さん、恥ずかしくないのかなぁって思うんだ、リオは、由美子に、優しく言った。

 「なんで、恥ずかしいのかなぁ、そっちの方が分からないけど」「由美子は、お父さんのこと、恥ずかしいの?」

 人が、人を好きになるって自然だよ。年が離れていてもね。お父さん優しいでしょう。最初からずっと変わらず、優しいよ、出会ってから一回も、怒った事ないし、喧嘩した事も無いわよ。ただお互いに、好きになっただけなの、ただそれだけなの。

 そう、周りから見たら、三世代家族だ、おじいちゃん、お母さん、娘だと思われてしまう。

リオと哲也は40歳離れている。

腕を組んで歩いていると、介護して歩いていると思われてしまうが違う。哲也は、かなり元気だ、見た目は、まだ60代に見える、心臓移植以来、身体を鍛えるた。専属のトレーナーと栄養士を頼み、健康管理を、行なった。体力的には、まさに60代を維持出来ている。

 娘の、由美子の為に、溺愛している、一方母親は、かなり厳しくしつけており、年のわりには、哲也も、納得している。リオは、まだ40歳色気を増して、綺麗だ。性欲も強くまだ、二人目の子どもを欲しがっている。哲也はさすがに望んではいないが、性生活は、問題ない。万が一出来ても進藤からの遺産があり、哲也が死んでも生活の問題は無いし、リオ一人でも育てて行けるだろう。出来た時に考えるようにして、リオの求めに応じられている。そんな事を考えて幸せな時を過ごしている。リオと由美子の、

たわいない、会話が続く、幸せな日々、哲也はまだまだ元気だ、リオの性欲も衰えず、100歳まで、後20年大丈夫だなと思いながら、リオと由美子の二人の話を聞いた。散歩に行くのも忘れていた。


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凋落の恋 夢想家 @musouka

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