第3話 リストラそして同棲
数ヶ月が過ぎていた、ある日、会社から、
リストラをいい渡された、老人ホームの中で、
例の感染症のクラスター発生してしまった。
収拾がつかないのだ、数人が発症し、入院したしたが、その後も発症者が続き、入院待ちが、数人出てしまった。ついに死亡案件も出てしまった。
そんな状況で、施設の一時閉鎖が決まった。
男は、年も60になっており、リストラが決まった。ただ、陰性だったため生活保護受給して関連施設に入所出来る事になった。
そんな事態なので、リオにも会えなくなってしまうと思い、最後に会いに店に行った。
男は、ショッピングモールでの後の約束を守り店に行っていたのだ。
その後も、店に数回行っていた、でもそれも最後だ、収入が無くなり、生活保護受給者になるからだ。
リオと最後に話しがしたかった。
還暦男が若い女の子とじっくり話す機会はない、こうゆう場所しか。
男が帰る時間が近づくと、リオは家に突然に「家に来ればいいよ!」言った。
男は、「えっ!、なに言ってんだ!馬鹿な事言うなよ、本気にするだろう」と取り合わなかった。
「リオ、本気だよ!」彼女は、そう言った。
目に、うっすら涙が滲んでいた。
その後、リオは、毎日メールで連絡して来た。本当に、本気な様だ。退職するまでに、数回会い、引っ越し準備までしてしまった。
完全に準備が整ったので、男は退職を早めた、会社は最後になって、引き止め様とした、
感染症が、収まりつつあり、ワクチン接種も進み、施設の再開が決定したからだ。
男は、会社の上層部の会議に呼ばれていた、
思いっきり発言した、「あまりにも、人のこと馬鹿にするもんじゃない!」酷い会社だ。
入社直後から、思っていた事を全て吐き出して、しゃべっていた。多分、今の同じ立場の従業員全員が思っている事だと最後に、はきすてた。会議室が静まり返って男は、部屋を出て行った。
少し気が晴れ、有給休暇消化してリオの家に転がり込んだ。
奇妙な同棲生活が始まった。
彼女は、とても優しく、彼に尽くしていた。
始めのうちは、毎日、哲也は「なぜ」と繰り返し、そして何度リオに尋ねてた。
答えは、いつも同じだった。
「好きになったからだよ、決まってるじゃん」なぜ、好きになった?
「好きになるなに、理由なんて無いよ、!」
リオは、困った顔をする。これで、この会話はいつも終わる。
リオは、ますます男に尽くしていた。
男には、なにもない、本当のヒモだった。リオは、男といるだけで良かった。外出も、祖父母の見舞いと、時々家族と外で会う以外すっかり少なくなっていた。SNSの投稿も減って行った。いつも男の片腕にしがみつくように、いっしょだった。もちろん家族には、内緒だった。
若い、ギャルの姿のまんまだが、意外にも家庭的だった。風俗嬢の前は、老人ホームで、調理師として働いていたのだった。だから食事もちゃんと作ってくれる。掃除もちゃんとやるし、洗濯も、自分の物と男の物もいっしょ洗濯機に入れて洗う。
数ヶ月が過ぎても、相変わらずの毎日が続き、男の不安は消えることはなかった。リオは相変わらず楽しそうに暮らしいる。
そんな、リオと男の生活も終わりが、近づいていた。
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