第2話   再会

 いつもの、日々が過ぎていく、そんなある休日、男は気晴らしに街のショッピングモールに出かけた。買い物を終えて、イートインでコーヒーを飲んでいた。

 また、明日からの仕事の事をぼんやりしながら、考えていた。

 そんな時、急に後ろから声が掛けられた。

「こんにちは」、真っ黒な顔に、派手な化粧の彼女がいた。

 男は、「こんにちは」、返事を返した。

彼女は、「座っていい」?と言いながら、

向かい側に、座って「偶然ですね!」と話し始めた。だいぶ前に、行ったソープランドの女の子、リオだった。

 彼女も休日らしく、買い物を手にしていた。

「買い物ですか?」と、彼女話し始めた。

すぐに、俺の事がわかったらしい。

 俺は、周りの好奇な視線を、感じていた。

それは、そうだろう、このあたりでは、見かけない「クロギャル」が、頭のハゲた冴えない男と、ツーショットで、いるからだ。

彼女も気付いているらしく、男に「きになりますか?」と言いながら、「私、いつもこうだから」と言い、笑顔を見せた。「ここに来ると、

いつも、回りの人にジロジロ見られるの!」と手にしたドリンクを飲んで言った。

 男は、「まぁ、そうだろなぁ」と言いい、なんとなく、話し始めた。「どうして、俺だと思った?」と聞いた。

 リオは、「あれから、ちょっと気になってたのお客さんの事が!」そう言った。

 そうだ!「お名前教えて、!」「ここで、お客さんは、おかしいでしょ」

 「おじさん」でいいよ、「おじさんでいいよ、たぶん、店には行かないから」と言った。

「ヤダ、!」急にリオは、大きな声を出した。

 「リオ、こないだ事、全然気にしてないし!」、男は、「そりゃそうだろう」と言った。「やらないで、話しだけでいいんだから、

俺には、そんな金は無いよ!」と言った。

 話しを終わらせようと、席を立とうした時

急にリオは、「わかった、じゃ、後1回だけ、

そしてその時、もしできなかったらぁ、リオがお金返すよ!」「うーん、それともこれからホテル行く?」「あっそうしよう、今日は、暇だからさぁ、話しきかせて?」

 男は、「えっ、なんで!」そこまで言うのかと聞き返した。

 リオは、「うーん、分からないけどさぁ、もうちょっと、はだかで、話したい。」

何言ってんだ、「はだかじゃなく、いま話せばいいだろう。」そんなやり取りしながら、時間が過ぎていった。リオには、嫌なおじさんではなくなつていた。

 男は、帰りのバスの中で、リオとのやり取りを、回想していた。手には、彼女の出勤スケジュールがあった。3日後の17時に赤丸してあった。彼女は、店に予約していた。

 3日後の17時男は、店の個室にいた。そんな再会となった。再会した日には、結局ホテルには行かなかった。男は、警戒していた、また居所を掴まれたかもしれないと。

 奴の事だ、いまだに俺のことを追いつめようとしているらしいと聞いた事がある。あの男なら、やりかねない。





 

 

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