第零章 建国まで

転生そして能力判明

「…は?」

俺の名前は「黒上 優斗」今現在俺は横になっている、血まみれで

「(そ…うだ)」

俺は先程暴走車に巻き込まれたんだった

「(くっそ……いし…き…が)」

そう思いながら意識が消えていった





「(…ん?なんだ?)」

死んだと思っていたんだが…なんだここ

「(なんかすごい豪華だなあ)」

あたりを見渡しても知らない場所、アニメ世界の豪邸みたいだ

「(で、左にいるのは誰ですかねぇ)」

俺の左側に人がいる、金髪美人でデカイ。

「(こんな人いるもんだなあ…いやまじでここどこ?)」

現実逃避をやめ冷静に考える、豪華な場所に左側には知らない人、手を見ると赤ん坊のような手…

「(ドユコト?)」

意味わかんねぇ、一体どうゆうことだ?

「(¥@/@@()「¥@-¥…?」

なんか女の人が喋っているが言葉がわからない、日本語でもなければ英語でもない、少なくとも地球語ではないのは確かだ

「(まさか…異世界転生?)」

ラノベではお馴染みの設定だが、まさか本当に?

「(…一体何がどうしてそうなった)」


数年後


俺の名前は黒上…じゃなくて「ユート・オリビア」4歳だ。

今現在我が家の図書館にいる。

ここ数年で分かったことは

・ここが地球ではないこと

・様々な種族がいること

・魔法があること

・科学技術及び医療科学が進歩してないこと

・文明レベルは中世レベルであること

・自分の親は伯爵であること

・貴族制度及び奴隷制度があること(奴隷制度は通常の場合人道的に売買されるのだが、闇市だとその概念がない)

・魔王や魔族がいる

などなど

奴隷制度がある時点で人道的のじもないことには突っ込まないでいただきたい

これらは本や家族、メイドの話で分かった。

「こんなところにいたの」

突然抱っこされそう言われた。

抱っこした人物は俺の母「エレナ・オリビア」である。あの金髪の人だ

「お母様」

「本を読んでたの?」

「はいお母様」

「勉強熱心ねぇ」

母は笑顔でそう言った

余談だがこの世界の教育レベルは非常に低い

高難度レベルの学問が高校生レベルなのだ、しかも教科ごとに分かれており

・数学 高校3年生レベル

・化学(理科) ほぼなし(学者は高校1年生レベルと思われる)

・国語(この世界) 不明(この世界の学園に通っていないため)

・社会 国語と同じ

・魔法学 不明(まず魔法学というものが地球世界にはなかったため)

と高校生レベルや不明なものがあるのだ

閑話休題

「でも、レーナやルカ、ファタジアと遊んできたら?みんなユートと遊びたがっているわよ?」

レーナは妹(3歳)、ルカは姉(7歳)、ファタジアは幼馴染(4歳)である

今までほとんどをこの世界のことを知るために費やしてきたが、自分も前世は年頃だったし(前世は18歳)今世は4歳、遊び盛りなはずなのに遊ばないのはもったいないか…

「そうですね、久しぶりに遊びたと思います」

「またダメかぁ…へ!?」

今まで誘われてもやんわり断っていたため、まさか承諾するのは想定外だったのだろう

「みんなはどこにいます?」

「あ、えっと」

母はワタワタとしてる、その時

「お坊ちゃま、お嬢様方は外で遊んでおります」

助け舟を出したにはメイドであるリーナである。茶髪のショートヘア、メイド服はメイドカフェのような派手さはなく、ざ、メイドのような服である。シンプルイズベスト、美少女でオッキイ…なに?この世界の標準や身体偏差値おかしいの?

「ありがとうございます」

そんなことを表に出さず、そのまま返事した



「あ!ユートだ!」

そんな声を出したのは俺の姉、ルカである

「お姉ちゃん、おはよう」

「おはよ!」

ルカの容姿は金髪ショートで活発的、母に似ている。大きくなったら美人になるのは間違いなしである

「(元気だなぁ)」

そう思っていた時、左から引っ張られる感覚があった

「ん?ああ、レーナか、どうした?」

引っ張られたところを見ると妹であるレーナがいた

レーナの容姿は銀髪のロングで静かであるがちゃんと自分の意思を示す。髪は俺と同じで父親譲りで将来絶世の美少女になるだろう

「…ん」

手を見るとそこには花があった

「くれるの?」

「…うん」

めちゃくちゃ可愛い

「ありがとうね」

「うん♪」

「(可愛い)」

「ねえねえ遊ぼーよー!」

そう言ったのは幼馴染のファタジアである

容姿は赤髪ロングで、ルカ同様活発的であり、ルカやレーナ同様将来美少女になるだろう

「はいはい」

ファタジアの要望通り4人で遊ぶことにした。レーナはずっと俺の手を繋いでたが


数年後


俺とファタジアは6歳、ルカは9歳、レーナは5歳になった。

「…あれ?お父様?」

「おお、ユート久しぶりだな」

夜、リビングにいたのは父であるエルス・オリビア

容姿は銀髪で職業が騎士団長であることから結構筋肉質である

「今日は仕事ではないんですか?」

「明日教会に行って、能力を解放してもらうんだろ?そんな大事な時に俺がいないのはだめだろ」

父は笑いながらそう言った、だが

「…あれは希望制で絶対に行けということではない、ユートは行かなくてもいいんだぞ?魔法が使えなくても他に色々な職業はある」

そう暗い顔で言った。

実際俺は魔法が使えない、普通は5歳になったら能力の解放なしでも魔法は使えるものだ、だが俺は一切使えない。魔力も感じられないそうだ、俺以外3人は魔力も桁外れで魔法も能力なしで中級レベルを出せる。しかも四大元素(火、水、土、風)を全て使えるし希少元素の光魔法を使えるというチート気味である。

父も言っていた通り魔法を使えない=無能というわけではなく様々な職種はあるにはある、だがこの世界の種族は多少なりとも魔法は使えるので(魔法で火を起こすなど)魔道具(魔力を送り火をつけるなど)が一切魔法が使えない、仕事で一切魔法を使わないのは想定されていないのである。

教会は公開型で他の人にも能力が見られる。だから俺が行き、恥を晒す必要はないのだが…俺には魔法が一切使えない理由に一つ心当たりがある

それは一年前のこと…


一年前


「…やっぱり無理だ」

俺はどうにか魔法を出すために訓練をしていたのだが

「やっぱり出せない」

「(どうすればいいんだ)」

そう悩んでた時、右手にいきなり物体が出てきた

「(ん?なんだ…これ?…ベレッタ?)」

この世界にはない物、銃(ベレッタM92f)が出てきたのだ、だがそれはノイズだらけでホログラムのようだ

「(まさか…)」

俺はとっさに右手でそれを握りしめる

「(感触はある)」

ホログラムのようだがしっかり握れる、そして数十秒後

「(消えた…)」

銃が消えたのだ

「(魔法が使えない理由は…まさか…だがそれだと)」

俺の能力は…

「(来年が楽しみだ)」

そう笑顔で思ったのだった


現代

「大丈夫ですお父様、私も明日教会で参加します」

「…そうか、これだけは言っておく。私たちはいかなる能力でもユートの味方だ」

そう笑顔で父は言った

「…ありがとうございます!」

俺もそう笑顔で言った


翌日 教会


教会には様々な人が来ている、軍人、貴族、一般市民などなど

「では、ユート・オリビア、ルカ・オリビア、レーナ・オリビア、ファタジア・レールンの能力を解放します」

そう神父が言った瞬間、俺たちの体が光り始めた。そして数十秒後、光は収まった

「では4人がた、ステータスオープンとおっしゃってください」

「「「「ステータスオープン」」」」

余談だが、ステータスを表示する時「ステータス」と「ステータスオープン」のどちらかを言うのだが、ステータスは自分のみで見る、ステータスオープンは他の人にも見せるという違いがある

閑話休題

ルカ・オリビア 9歳 女

魔法属性 火魔法 極

     水魔法

     風魔法

     土魔法

     空間魔法

     光魔法

称号 勇者

   魔術師

   魔導士

   活発的


レーナ・オリビア 5歳 女

魔法属性 火魔法

     水魔法

     風魔法

     土魔法

     精霊魔法

     回復魔法 極

     移動魔法

     光魔法

称号 勇者

   聖女

   ブラコン

   魔術師

   魔導士

   精霊主


ファタジア・レールン 6歳 女

魔法属性 火魔法

     水魔法

     風魔法 極

     土魔法

     光魔法 極

称号 勇者

   活発

   魔導士

   剣術師 極


ユート・オリビア 6歳 男

魔法属性 なし

特殊属性 現代兵器召喚(空中ディスプレイで表示)

     通常車両召喚(空中ディスプレイで表示)

     人員召喚(空中ディスプレイで表示)

     施設召喚(空中ディスプレイで表示)

     核兵器召喚(空中ディスプレイで表示)

     弾薬無限(空中ディスプレイで設定変更可能)

称号 転生者(自分にしか見れないが任意で他の人にも見れる、同じ転生者は見れる)

   軍隊総司令官

   統率者

   破壊者(核兵器を使用した場合に獲得)

   現代兵器所持者


「(やっぱりか)」

現代兵器が使える、それに限らず他にも様々な物や人が召喚できる

「(あの3人も十分強いが、これも相当だぞだぞ)」

なんせ核兵器を使用すれば国一つ破壊できるからな

「(だが…)」

あたりを見渡すが、レーナ、ルカ、ファタジアには来てる人全員が尊敬の目を出しているが俺には様々な目が向けれている、一般市民は驚愕、貴族の大半は軽蔑や失望、軍人や一部貴族は恐怖や、困惑、驚きなど

「(お父様とお母様、3人共は…驚いてるなこりゃ)」

そりゃそうだ、俺が魔法が使えないのは知っており魔法属性はさほど驚いてはいないと思うが、特殊属性や称号がこの世界の人には異様だからな

「で、ではこれに血を一滴垂らしてください」

神父が出したのはステータスカード、言わば身分証明書だ。俺らはそれに血を一滴垂らした

「これで終わりです。お疲れ様でした」

「(これからどうしようか)」

俺はそう思いたった


続く

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