終末街の迷宮

作者 高橋五鹿

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★★★ Excellent!!!

ある日日本全土を襲った広範囲地震。
自宅にいた主人公は災害発生から3日後に目を覚ますが外傷がある訳でもなく、なぜ気を失っていたかは覚えていなかった。
デカい地震だったとは思いつつも楽観的に状況の確認を始めるが、徐々に想像だにしない事態が起こっている事に気づかされていく。

序盤は「もし現在街の住人だけが全員消失したらこうなるのかな」という局地的なポストアポカリプスのような状況下で食糧確保や現状の調査などを行っていく事になる。
この辺りの描写をかなりの尺を割いて書いており、状況のリアルさと今後への不安も相まって先への期待が高まる。

そしてある出会いを切っ掛けに物語は一気に様相を変える。

災害下でのサバイバルという意識で読んでいるとかなり戸惑うかもしれない。
しかし状況打開のための思考や対策には間違いなくそれまで作中で描写されてきた体験・経験が活きており、やはり地続きの物語なんだと安心する事だろう。

ここから主人公がどう生きていくのか楽しみです。
あ、あと定期的な飯テロ描写もあるので読む時間には気を付けよう。