貴方とはやってられないし、婚約破棄しますので!?

一ノ瀬 彩音

第1話 御免なさい

エリナとリリクスの二人は緑ある平原を歩いているのですけど、

本当に仲睦まじいし、微笑みながら歩いているのです。


そんな二人は婚約関係ですけど、エリナが20歳でして、

リリクスは20歳なのです。


エリナは聖女でリリクスはアルバル国のルバル城の王子なのです。


聖女と王子では身分違いも御座いますけど、

それでも二人は全然気にしてないし、

気軽にお付き合いをしているのです。


今日は晴れているのではなくて曇り空で

雨が降りそうな感じではないのですけど、

それでも肌寒いのは事実です。


その為か、エリナとリリクスは厚着でいるのです。


平原を歩いていると行き成り、リリクスが足を止めて

立ち止まるとエリナも足を止めて立ち止まり、

こう言うのです。


「リリクス、如何したの?」


エリナがそう言えば、リリクスはこう言うのです。


「如何して平原を歩いているんだよ」


「だってリリクスがお散歩したいって言うからじゃないの」


「俺はそんな事を言ってないからな」


「え? リリクスが言ったんじゃないの」


「俺は言ってないぃぃいぃぃぃ」


「嫌々、そこまで否定しなくてもいいじゃない」


「ご、御免」


「ねぇ、それよりも婚約破棄してもいい?」


「唐突に如何したんだよ」


「破棄したくなってきたの」


「そうか」


「本当に破棄してもいいよね?」


「やめてくれ」


「嫌よ」


「やめろ」


「嫌です」


「やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろぉぉぉぉぉ」


「嫌ですっ!!!」


「くっそ、受け入れるよ」


「有難うね」


エリナは婚約破棄する事に成功すると

そのまま歩いているとニコニコしているのですけど、

そんなご満悦はエリナを見ているリリクスは

不機嫌になっているのです。


エリナは本当にリリクスの気持ちも知らないし、

このまま平原を歩き続けているとリリクスが

エリナに駆け足で近寄り、前に立ち塞がると

こう言うのです。


「よくも婚約破棄してくれたな」


「ええ、破棄したね」


「こうなったらこうしてやるよ」


そうするとリリクスがエリナの傍まで行き、

エリナの着ている聖なる衣装を強引に

剥ぎ取り、エリナは黒のショーツにブラという

恰好になりとリリクスは駆け足で平原を抜けると

何処かへと行くのです。


肝心のエリナは下着姿なのですけど、

本当に痴態を晒しており、物凄い恥ずかしいのです。


そのお陰かしれませんけど、エリナは頬を朱音色に

染めており、駆け足で平原を抜けると知らぬ間に

森の中へいるのです。


森の中は薄暗くて虫もいるし、動物もいるのですけど、

それと同時に木々が沢山あってまるで笑っているような

感じです。


こんな怖い所を早く抜け出そうとしていると

エリナは下着姿で肌寒いのですから、

駆け足で森の中を突っ走っていると崖がある所へ

来てしまい、崖から下を覗いていると怖いので

引き返そうとすると地面が崩れて

落下するエリナです。


エリナは崖から落ちたせいで命を落とし、

人生に終止符を打つのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

貴方とはやってられないし、婚約破棄しますので!? 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ