第二十三話
次の日もその次の日も俺とルシュは強くなるため訓練を行った
ある程度基礎体力が出来上がったら次は初日にしたような実戦形式の訓練になった
俺はダガー以外にも色々な武器を使って戦闘に慣れる事に集中し、ルシュは勇者の仲間であるライトが使っていた大剣に慣れるためにリーチと重さがある剣での訓練をしていた
またルシュは火の適正を持っているらしくロディ先生に炎魔法の訓練も教わっていた
そうやって訓練を続けていつの間にか5年の月日が流れた
やぁ!リュートだよ!9歳になり結構背も伸びてきたよ!やったね!いや〜5年間色々あったな〜、訓練とか死にかけたりとか死にかけたりとか…
あれ俺5年間いい思い出ないぞ…?
いやいや1つあったよ、俺お兄ちゃんになりました
いえーいパチパチパチ〜妹最高!
今5歳だけど可愛いのなんの、姉上の気持ちがよく分かるね、俺も姉上と同じ感じになりつつあるもん
姉上も俺と同じく妹にデレデレで学園に連れていこうとした時は流石に死ぬほど止めた、代わりに俺が連れてかれそうになったけど
3年後俺も通うから待っててくれ…姉上よ…
5年間で変わった事はそのぐらいかな、あとはずっと訓練だったし。そうだ今の俺のステータスを見せよう
名前 リュート・レギオス
職業なし
称号 転生者
適正 光
体力 6000
魔力 10000
力 3500
防御力 2600
速さ 3000
いやおかしいやろ俺のステータス一般兵士の10倍ぐらいのステータスしてるよ
これ明らかに何かしらの補正入ってるよ絶対、まぁ怪しいのは多分称号の転生者だろうな…称号持ちは何かしらの加護を貰えるとか聞いたし絶対そうだよ
ちなみにルシュのステータスを聞いたらこんな感じだった
体力 4500
魔力 3000
力 1800
防御力 1000
速さ 800
うんルシュもおかしいね、もう一般兵士涙目だからやめてあげて
ルシュもしかて転生者だった?っていうぐらい強いよ
もうルシュが勇者やってくれよ、仲間の枠と言わず勇者の枠空けちゃうよ
という事でロディ先生に何故ルシュのステータスが高いのか聞いたところ王族はステータスに補正がかかるみたいです
王族チートじゃんずるいよ!ずるいやずるいや!
はいお前が言うな頂きました
まぁ更にヤバいのが勇者の仲間になると貰える武器はステータスを底上げしてくれるらしいんだよね…
つまり更に訓練して強くなったルシュのステータスに大剣のバフまで乗っちゃうの
俺いりますかね…?俺武器とか貰えないから武器バフ無しなんですけど…いやまぁ俺にバフをかける方法はあるのはあるんですが
まぁとりあえずそんな感じで結構強くなりました
そして今はレディッサ先生の所で光魔法の訓練をしています
そう使えるようになりました光魔法、努力が実ったよ…これで使えなかったらもう1回転生するところだ
「何1人でニヤニヤしてんだ」
「はっ?べ、別にニヤニヤなんかしてませんけど?!」
「悪い悪いそのニヤケ顔はいつもだったな」
「酷い?!」
これでも巷ではちょっとイケメンと噂なんだからな
多分!
「すまんすまん」
「そんなに心のこもってない謝罪初めて聞きましたよ」
「まったくお前といると退屈しないわ」
ケラケラと笑うレディッサ先生
「それで?光魔法の調子はどうだ?」
「ええ、かなり扱えるようになりました、魔法も幾つか使えるようになりましたし」
「そうか、ほんと興味深いな光魔法は。まさか複合魔法と教会が使う聖術以外に傷を治す魔法があるなんてな」
「まだかすり傷程度しか治せないですけどね」
「それでも十分だよ、全く…めちゃくちゃ難しい複合魔法を使うのがバカらしいよ」
「そういや複合魔法ってなんですか?」
「んあ教えてなかったっけ?」
「ええ、というか殆ど考えるより慣れろスタイルで基礎以外教えてもらってないです」
「そう褒めんなよ」
「褒めてないです、そのかき混ぜている鍋全部捨てますよ」
「それはやめろ、複合魔法は名前の通り2つ以上の魔法を組み合わせて違う魔法を作り出す事さ」
「なるほど」
「ただ、適当に組み合わせても何も起きない。繊細な魔力調整と組み合わせる魔法によって初めて複合魔法が放てる」
「ほえー…あれ?でも魔力調整って基本自分の魔力は感じ取れないじゃないですか」
どうやって調整するんだよ
「基本は出来ないな基本はな」
「まさか例外が?」
「ああ、一つだけある。というかお前も使ってるやつだ」
「俺が使ってるやつ…ですか?うーん」
俺が使える魔法は光魔法と無属性魔法?
「無属性魔法ですか?」
「そういうこと、無属性魔法使ってる時と光魔法使ってる時微妙に感覚が違うだろ?」
「確かに無属性魔法はなんというか、体から何かが抜けていくような感じがします」
「それが魔力さ、その感覚を鍛えてコントロール出来るようになったら魔力の調整も可能なんだよ」
「へ〜複合魔法ってめちゃくちゃ難しいんですねぇ…ん?いやちょっと待ってください」
「なんだ?」
「200年前の勇者の仲間のエリーって人も複合魔法使ってたんですけど」
「それがどうした」
「複合魔法使う為には無属性魔法いるんですよね?」
「うん」
「無属性魔法発見したのレディッサ先生ですよね…?」
「そうだ、すげぇだろ」
「もしかしてですけどエリーさんに無属性魔法を教えたのって…」
「オレだぞ?言ってなかったっけ?」
「ええー?!だっ、ええ?!200年前ですよ?!」
もしかしてエルフ?いやエルフは耳が長いはずだ…違う
「ふっ、オレにかかれば年齢なんぞどうとでもなるんだよ」
「ええ…一体何歳なんですかあんた…」
「大人のレディに年齢は聞くもんじゃないぞ」
「いやレディて…絶対そんな歳じゃないでしょう」
「うるさいぞ、ソレッ」
「ぎゃーー髪に火が!燃える!禿げちゃうから!」
「それ燃えないように調整してあるぞ」
「えっ…あっほんとだ」
「ぷぷー騙されてやんの」
「うぜぇ…くっ女じゃなければ顔面殴りてぇ…」
「なんだ一応女扱いしてくれるのか?」
「そら(性格以外)めちゃくちゃ素敵ですし、(性格以外)綺麗だし?女性として接するに決まってるじゃないですか」
「…あっそ、相変わらず変わったやつだな」
「貴方にだけは言われたくないですけどね」
「うるせぇ、そら今日の訓練は終わりだ、さっさと出てけ」
しっしっと手で追い払う
「もうそんな時間ですか、じゃあ今日もありがとうございました」
「おう」
リュートが出ていった、バレてないよな?
「なんでオレ、ガキ相手にドキドキしてんだよ…」
鏡を見る、髪色と同じで顔が赤色に染まっていた
「はあ、そんなに女扱いされたのが嬉しかったのかオレは…」
あいつ、年上は大丈夫なんだろうか、今度聞いてみるかな〜
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