第十七話
1週間の眠りから目覚めた俺はアリアと共に皆に目覚めた事を報告しに言った
「そうか目が覚めたか、良かったぞ。全く目が覚めなかったから心配してたんだ」
「心配おかけしてすみません国王陛下」
「ああ、こうして元気な姿をみれたんだ。それで十分だ、だがあまり無茶はするなよ?」
「はい!」
そうして国王陛下への報告が終わり次にロディ先生の元へ向かった
「良かった目覚めたんだね!心配したよ、本当にすまなかったねリュート君」
「いえいえ、こちらこそ心配おかけしました」
「何はともあれ元気そうでよかった、勇者の訓練だけど大事をとってしばらく休みにする事にしたんだ」
「僕なら元気ですよ?」
「それでもだ、目覚めたばかりだし安静にしとくが1番さ。あとはアリアの殺気が凄いからというのもあるけど…」
「まだ私は許してませんので」
「は、はは…」
大変だなロディ先生も…
「そう言う事だから訓練はもう1週間ほどお休みだ」
「分かりました」
「じゃあ1週間後またここにおいで」
「はい!」
「あとアリアはリュート君が目覚めたんだから聖騎士の仕事に集中する事、いいね?」
「…分かりました」
「書類がたんまりと溜まってるんだ、手伝ってね」
「リュート様すみません、どうやらここでお別れのようです…」
「そうみたいだね、ありがとう付いてきてくれて」
「はい、また何かありましたらお声がけ下さい」
「うん、じゃあねアリア、ロディ先生」
「身体を大事にね〜」
「ああリュート様と離ればなれに…」
「そんな今世の別れみたいな顔して…」
「急いで書類片付けますよ」
「う、うんそうだね」
訓練所を出たあと次はレディッサ先生に会いに行った
「失礼しまーす、レディッサ先生いますか〜?」
「おおリュートか、目覚めたか」
「はい、心配おかけしました」
「おうよ、身体は大丈夫なのか?」
「はい、どこも痛くないですし大丈夫です」
「そうか、なら…」
「なら…?」
「実験させろー!ぐへへ!」
レディッサ先生が飛びかかってきた!捕まってたまるか!
「ぎゃーー!」
「くそ!逃げるな!服を脱げ!」
「変態だー?!」
だがこの前までの俺じゃないぜレディッサ先生、ロディ先生との手合わせで学んだ技術を見せてやる!
「ぐへへ…捕まえ、なに!」
「後ろだぜ…レディッサ先生…」
「くっ!やるな…リュート!」
「ふふ、前までの僕とは違うんですよ…」
「水魔法、水流縛り」
突然縄のような水が体に巻き付き縛られてしまった
「うわなんだこれ!?」
「ふっ、オレを誰だと思ってる、基本属性の5つ全ての適性を持ってるレディッサ様だ。ちょっとやる気を出したらこんなもんよ」
「くっ!解け〜!」
「ぐふふ、じゃあじっくり身体を調べさせてもらおう」
「うわあああ!!」
この後身体の隅々まで調べられた…
「もう…お嫁にいけない…」
「ふぅ…体は普通の4歳児だったな、メモメモ」
「見てわかるでしょう…」
「ああ?分かんねぇだろ、もしかしたら何か違う部分があったかも知れねぇ、それをちゃんと調べるのが研究者というものなのさ」
「そですか…」
「その全てを諦めたような顔やめれ」
「はぁ…ああ後もう1つ報告しなきゃならないんだった」
「んあ?」
「僕、無属性魔法使えました」
「なっ、やったのか!無属性魔法を!」
「ええ、ロディ先生と手合わせしてる時に手から見えない何かが出ました」
「そうか…本当に出したんだな無属性魔法を」
「まぁまぐれみたいな感じでしたけど」
「それでも初日で無属性魔法を出せるのはすげぇことなんだぜリュート」
レディッサ先生が近づいてくる、俺は反射的に身構えた
「おいおいそう警戒すんなよ…はぁ…まぁなんだ、リュート良くやったな流石オレの教え子だ」
普段の荒々しい口調ではなく優しい声色で優しく頭を撫でられた
「…!」
変態じゃ無ければめちゃくちゃ綺麗だなこの人、やばい見惚れてしまう
「なんだ、オレに見惚れたか?」
「は、はぁ?!べ、別に見惚れてませんけど!?」
「はは、照れてやんの、ほれほれ」
ほっぺたをつついてくる
「やめてください、それで次は何をすればいいんですか?」
「う〜んそうだな〜、とりあえずは完璧に無属性魔法を撃てるようになることだな」
「分かりました!」
あの時は偶然出たようなものだしね、自由に出せるようにならないと!
「まぁ身体壊さないように頑張りな」
「はい!」
次はルシュとエリスの所に伝えに行こう
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