観測日記 第2章-2

-2021年4月30日

 自己紹介動画に先立ち、全身シルエットの画像が観測された。

 シルエットのみといえど情報量は多い。まずジャケットを着ている。ピンクの星はうさぎのぬいぐるみを持っているようだ。(その持ち方に解釈一致を起こし頭を抱えた観測者も多いのではないだろうか)赤い星は他の星とは違いロングタイプのジャケット(コート)を着ている。こちらもまた解釈一致だ。黄色の星は短パンだった。これには多くの観測者が歓喜の悲鳴をあげたことだろう。


-2021年5月1日

 ついに自己紹介動画を観測。観測予定の動画サムネだけで観測者は混乱の渦に飲み込まれた。ピンク色の星がオッドアイになっていたのである。それも昔のカラーである緑とピンクのオッドアイである。私も含め多くの観測者が殺された。

 他の星達もリーダーに倣い、雰囲気が変わっていたり、髪をあげていたりしていた。

慣れぬ容姿に戸惑うことは多い。しかし、それ以上に変わっていない部分も多かった。慣れぬ観測者も自分たちのペースで慣れていくことだろう。慣れぬなら慣れぬでも良いとは私は思っている。

 久しぶりに聞いた彼らの声はよそ行きであったが、安心したことに違いはない。また飾らぬ声を聞ける日が楽しみだ。


-2021年5月2日

 個人の自己紹介動画がリレー形式で観測されるようだ。同日に初配信も行われることになった。あまりにも情報量が多すぎたのここでは分けて記していこうと思う。


<個人の自己紹介動画>

 昨日の自己紹介動画と同様、よそ行きボイスの彼らであった。しかしほとんど変わらぬ彼らだ。

 誕生日も変わっていない。それに星座もあったのだ。そちらも前回と同じだったのだ。これに安堵した観測者がどれほど多かったことか…。

 そして多くの人が悩んでいた赤色の星の呼び方に関しては解決策の提示があった。慣れぬ呼び方ではあるがそのうち慣れると信じるしかない。

 黄色の星の身長だが、相変わらず293cmをうたっていた。動画にも()で注釈が入るこだわりだ。拭いきれぬショタ感に湧いたしょたk…観測者もいた。


<初配信>

 新しい軌道での初リアルタイム観測となった。変わらぬBGMに再びの安心感。まるで母のようだった。

 まず聞こえてきたリーダー(ピンク色の星)の声。挨拶で一度止まったのは昔の挨拶を言いかけたからだろうか。しかしその後、前の名前を名乗っていた。あまりにサラッと言ったので観測者はかなり混乱した。訂正をする気配もなく観測は続く。黄色の星が挨拶をしたときに同じことが起こった。かなり気をつけていたようだが癖というものは恐ろしい。しかし、驚くべきはその後のリーダーの発言だ。発言をここに残しておこう。

「おぉおい!それ1番やったらいけないやつぅ!!」

お気づきだろうか。観測者含め、ほかの星達も総動員で突っ込んだ。もちろん突っ込んだ。

突っ込まれた当人はなんのことか分かっていないようだった。初めのあれは本当に無意識だったようだ。

続いて青色の星も同じ誤りを繰り返していた。

 本当に彼らは変わっていない。安心も大きいがそれと同時に「軌道変えるの下手すぎ」と思った観測者達だった。

 以前と変わらない観測の雰囲気。嬉しい告知も多くあった。これからもこの観測を楽しみにしていきたい。


-2021年5月3日

 初歌みたを観測。かなり、とても、最高だった。新ビジュアルの表情差分も2種ほど観測された。そちらも多くの観測者を歓喜させたが、歌も同様に私たちを殺しにきた。以前以上に、前回よりも最高を彼らは更新していっている。まさに私たちの一番星だ。




来週から1週間ごとのまとめを1つの日記にしていこうと思う。観測責任者は待っていてほしい。

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