婚約破棄されし私は転生するも婚約破棄されちゃうの!?

一ノ瀬 彩音

第1話 婚約破棄!!!

侯爵令嬢であるミレイス・ハンヴァード20歳には元々、

婚約者が存在するのですけど、その婚約者は

ジャレルバ国のレルバ城の王子なのですけど、

名前はナハルと言いまして、年齢20歳なのです。


そんなミレイスとナハルは今、レルバ城にある

中庭にいるのですけど、今日は晴れ間が出ており、

青と白のストライプの小鳥達の鳴き声も聞こえているのです。


そんな最中に二人は中庭に一緒に並んで歩いているのですが、

歩いているとふとミレイスが足を止めて立ち止まると

ナハルにこう言うのです。


「ナハル、何時になれば、結婚式を挙げてくれるの?」


そう言われるとナハルは深刻そうな表情をしているのですけど、

そんなナハルはこう言うのです。


「結婚式は挙げないよ、御免な」


「如何して結婚式を挙げないの? 結婚してくれるんでしょ?」


「ミレイスとは結婚しないよ、すまないな」


「そんな事って有り得ないよ」


「五月蠅いな、まじでさ」


「如何してそう言う酷い事を言うの?

ねぇ、如何してよ」


「本当に五月蠅いよな、婚約破棄するよ」


「そんな……」


ナハルから婚約破棄されたのですが、

ミレイスは如何するのでしょうか?


そんなミレイスは中庭から出るとレルバ城から

出るのでして、その際にしっかりと門番兵に一礼し、

そして、ミレイスはそのまま街道と平原を歩いて

ハンヴァード家に戻るとしているのですが、

その矢先に危険な魔獣に襲われ、命を失うのです。


しかし、命を失ったミレイスは天界にいるのですけど、

その天界は白い建造物が沢山あり、

神殿もあるのですが、神様とお話しておりまして、

その神様は女性で天使ローブを纏っており、

背中には聖なる矢を所持しているのです。


そんな神様から新しい生命を貰い、新しい肉体に宿ると

ミレイスは生まれ変わるのです。


しかしながら、ミレイスは転生した事により

ミレイスではなくてシャイナという名前に変わり、

ミレイスの時には侯爵令嬢でしたけど、今では

聖女なのです。


聖女であるシャイナはハルペクト神殿でお仕事をしているのです。


ハルペクト神殿内は長椅子があるのと神像があり、

それ以外は何もないのです。


そんなシャイナは神像の前でひざまづいて

祈りを捧げているとしっかりとお仕事をしているのです。


そこでシャイナには婚約者がおりまして、

婚約者の名前はデルバルで年齢20歳でして、

デルバルはガザルル国のザルル城の王子なのです。


デルバルはシャイナに会う為にザルル城から

馬に乗馬し、急いでシャイナがいるハルペクト神殿に出向くのです。


暫くお時間をかけてハルペクト神殿に到着すると

ハルペクト神殿の出入り口ある扉を音を立てて

開けるとシャイナが神像へ祈りを捧げている最中です。


デルバルはそのまま足音を立てながら、

シャイナに歩み寄って行くのですけど、

シャイナは丁度、神像への祈りが終わり、

腰を上げて立ち上がるとそのまま振り返り、

デルバルに声をかけるのです。


「あらっ、デルバルじゃないの」


「シャイナ、祈りは終わったのか?」


「今、終わったばかりだよ」


「そうか」


「デルバルは如何して此処に?」


「シャイナにお話したい事があるんだよな」


「何々?」


「御免な、婚約破棄するよ」


「う、うん、分かったよ」


「じゃあな」


デルバルは背を向けるとハルペクト神殿から出て行きまして、

シャイナは本当に悲しそうな顔をしており、

辛そうになるとシャイナは両手で顔を覆うと泣いているのです。


本当に悲しい結末と言えるのでした。

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婚約破棄されし私は転生するも婚約破棄されちゃうの!? 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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