第21話 ブランカと特訓

今日からブランカと特訓が始まる。

リノアの家の庭で毎朝7時~8時に教えて貰うことになった。

その後、ブランカは汗を流し、リノアの家で食事を取って学校に行く流れになりそうだ。


「構えが違う。

そう、そのまま突いてみて。」

「はい!」

「もっと腰の回転を意識して。」

「はい!」

「無駄に力が入ってる。」

「はい!」

「うん、ちょっと良くなってきた。

そのまま、50回反復。」

「はい!」


最初は穏やかに見守っていたはずのリノアとユーリが言い争いを始める…


「ちょっ!それどういうことよ!

昨日は断腸の思いで我慢したのに!!」

「どうもこうもないわ。そう言うことよ。

今日は1人で慰めればいいじゃない。」

「おのれーっ!」


ブランカが冷ややかな目でこちらを見てくる。

「…………良い身分ね。

もう2人と関係持ってるんだ。」

「申し訳ございません…。」



「あははは、4時前までは流石にハードだったかしら♪」

「なんで…なんで私の分まで残してくれないのよ!」


冷ややかな目がさらに温度を下げる。

「…………猿。

朝っぱらまでお盛んなことで。」

「申し訳ございません…申し訳ございません…。」



「あはははは、イオリ君の羞恥心に満ちた表情を見せたかったなぁ。

今度見学に来てもいいわよ?」

「グッ、見てみたいような…ボソッ

私のイオリ君を汚す害虫めっ!」


ブランカの視線でもう凍りついてしまいそうだ。

「…………変態。

そんなことまでしてるの?」

「申し訳ございません…。申し訳ございません…。申し訳ございません…。」



あの2人も…

もうやめて…もうやめてください。。。



「あははははは、イオリ君が顔を真っ赤にして。

お姉さまが1番です。気持ちのいいご褒美くださいって❤️」

「てんめぇぇぇぇぇ!

おまえの血は何色だああぁぁぁっ!」


ぐぁぁぁぁぁぁぁ。

ちょっ!おまっ!それ言うなよっ!

しかも、ユーリが言わしたんだろうがっ!!


ぁぁ…そんな目で…俺を見ないで…お薬がですね…

本当に…本当に不可抗力だったんです…。

「…………死ねば?。

私がここでトドメをさしてあげようか?」

「申し訳ございません…。申し訳ございません…。申し訳ございません…。申し訳ございません。」


シクシクシクシク…

どんな羞恥プレイだよ…

恥ずかしくて生きていけない…

もういっそのこと殺して下さい…



仁義なき闘いが遂に幕を開けた。


「もう我慢ならん!

ここで消し炭にしてくれるわっ!」

「クックックッ

いつまでも馬鹿の一つ覚えね。

私がいつまでも対策しないと思ってるの?」

「なっ、気配が消えた!?

どこに行ったのよっ!」

「バーカ。後ろだよ。

気配を消せば、お前ごときのショボい魔法は当たらんわっ!」

「グッ!ぁぁ、そう。

じゃ、全方位攻撃するまでよっ!」



リノアの魔法がブランカに当たる…

ブランカの顔が大きく歪んでいく。

「ブランカさん、申し訳ありません。

すぐに回復魔法を掛けますんでっ!」

「どいて。」



「ねぇ、おばさん。痛かったんだけど?」

「あっ?小娘が。口の聞き方から教えてあげないとダメかしら?」

「朝からピーピー、ピーピー。

猿山のババァを敬う言葉を持っていない。」

「あはははは、猿山のババァだって。

リノアにはお似合いねw」

「おまえも一緒。このド変態が。」

「あら、死にたいようね。身の程を知れっ!」


こうして

仁義なき闘いに新しいメンバーが参戦した。


ぁぁぁ。

兄さん、ブランカさんをお返ししたいです。

今すぐ引き取って下さい。。。



イオリ 11歳


職業:寄生虫LV10

擬態職業:プリーストLV7

熟練度:

寄生虫 LV10(50.63/1000)

プリースト LV7(527.08/700)

魔女 LV4(65.60/400)

医者 LV5(45.18/500)

諜報員 LV5(404.45/500)

格闘家 LV0(0.35/50)

寄生先:3(3/3)

親密度:リノア(91/98)

   ユーリ(84/91)

   ブランカ(5/86)

スキル:寄生 

回復魔法(微・小) 毒回復(小) 麻痺回復(小) 

浄化魔法(小) 火炎魔法(小) 水魔法(小)

精神異常耐性 精神安定(小) 解熱(微・小)

人物鑑定(小) 職業偽装(小) 気配遮断(小)


ステータス(↑プ+魔+医+寄)

HP 111/111

MP 139/139

体力 63

力  49

魔力 123

精神 131

速さ 66

器用 77

運  79

寄生 19

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