第15話 ユーリとの関係

◆イオリ視点


「あはははははははははは。

ちょっ!リノア!あんた!

私を笑い殺す気なの?

告白されて1日持たずに、昨日のは無かったことにって。

ぷふーーーっ!

ネタでしょ。ねぇ、ネタなんでしょ?

もうダメ!死んじゃうっ!!」

「殺してよ…

いっそのこと、殺してよ…」

「あはははは!

こんなことなら、昼間、黙って私に殺られたら良かったのに。」


リノア先生が死んだ魚の目をしている。

予想以上の落ち込み用だ。

プロポーズを撤回したらこうなったのだ。


「はぁぁ。イオリ君。

あれは放っとくとマズイわ。」

「今日ばかりは知りません。

少し反省してもらわないと。」

「反省とかそういう次元の話じゃないわよ。

かなりヤバイから言ってるんだけど。

リノアにもう会えなくてもいい?」

「えっ?いくらなんでも大袈裟でしょ。」

「はぁ、イオリ君。分かってそうで全く分かってないのね。

私から言わせて貰えば、イオリ君の方が悪いわ。


丁度いい機会ね。聞きたいこともあったし。

ちょっと薬で寝かせてくるから、待っててくれるかしら。」



「さて、イオリ君はどういう認識かな。

まさかと思うけど、ちょっとお灸を据えてやろうくらいの気持ちじゃないよね?」

「どういうことですか?」

「軽い気持ちで言った訳じゃないよねと言ってるのよ。

リノアがボロボロになるって分かってて言ったの?

と聞いてるの。」

「先程から聞いてると大袈裟じゃありませんか?」

「はぁぁ、これは親友としてリノアが気の毒だわ。

昨日、イオリ君はリノアのストッパーを外したのよ。

それも理解してないようね。」


親友って、さっきまで殺し合ってたやんけ!


「ストッパー?何の話ですか?」

「添い寝10回と一緒にお風呂3回でどうかしら?」

「は?」

「だから、私と2人で過ごす時にそれで手を打とうって言ってるの。」


そうだ、この人はそういう人だった。。。


「真面目な話をしてたんじゃないんですか?」

「あら、全てを理解できるのよ。

それくらい安いもんじゃない。

いずれそうなるし、私達はどうせ離れられないんだから。


まぁ、いいわ。今回は特別よ。

でも、対価も無しに話すのは嫌だわ。

ここに座ってくれるかしら?」


そう言って自分の膝を叩く。


ドキドキしながら、ユーリ先生の膝の上に座る。

ユーリ先生が後ろから抱きしめて耳元で囁く。


「あら、満更でもなさそうね。

気に入ってくれたみたいで良かったわ。」


そう言うと、甘い匂いが漂ってきた。

また、ユーリ先生が囁いてくる。

妙に耳障りが良い…


「リノアの話ね。

彼女はずっと罪悪感に苛まれながら、イオリ君に好かれたい一心で魅了していた。

でも、彼女の良心が勝ったのかしらね。

破談覚悟できちんと精算して、きちんとした関係を築こうとしてたの。


その彼女をあなたは包み込んでしまった。

しかも、罪悪感に苛まれていたリノアに、あなたは婚約して、ずっと魅了して欲しいと言ったのよ。

罪悪感という名のストッパーがなくなり、リノアは歓喜したわ。

愛するあなたに喜んで貰いたい一心で

今日からあなたに尽くすつもりだった。


ねぇ、1本5万Gもする中級マジックポーションを10本も買ったの知ってる?

そんなにリノアに貢がせて、あなたは悪い子ね。

そもそも、彼女があなたの為にいくら使ったと思ってるの?

それなのにあなたは簡単に婚約破棄だなんて、どういうつもりかしら?」


何でそんなことまで知ってるのかと思ったが

思考が薄れていく。


「私が知りたいのはね。

何でリノアがそこまであなたに執着するようになってしまったか?私もそう。

ねぇ、おかしいと思わない?

イオリ君との時間を過ごす為に私はあなたのお父さんを洗脳したのよ?

大掛かりに王都への馬車まで手配して。

私もリノアも仕事も家も捨ててまであなたに執着しているの。

むしろ、そうしないといけないと思ってしまったわ。

ねぇ、あなたは私達に何をしたの?


お姉さん、教えて欲しいなぁ。

2人だけの秘密にするから。」

「ぁ…ぁ…」


頭がぼうっとして声が出ない。


「あはは、そろそろ良い頃合いかな。

ねぇ、私達。どうせ離れられないんでしょ?

お互いの欲望を満たし合いましょう。ね❤️

こういう事に興味あるでしょ?」


そう言って、ユーリ先生が耳をねっとりと舐めてくる。

ぁぁ…心地好い…


「あら、イオリ君たらうっとりしちゃって。」


さらに舌を俺の舌に絡めてきた。

舌のふれあいが気持ちいい。


「あはは、イオリ君。

期待してくれてるのかな?

リノアはまだしばらく起きてこないわ。

じっくり愉しみましょうね❤️」



いつかリノアが心配していた薬物の前にイオリはあっさりと堕ちる事となる。


こうして、イオリは悪魔の前に陥落した。

これからユーリの色に少しずつ染められていくことになる。



イオリ 10歳

職業:寄生虫LV5

擬態職業:プリーストLV5

熟練度:

寄生虫 LV5(212.57/500)

プリースト LV5(341.31/500)

魔女 LV1(70.25/100)

医者 LV1(5.59/100)

諜報員 LV0(1.21/50)

寄生先:2(2/2)

親密度:リノア(74/98)

   ユーリ(49/91)

スキル:寄生 回復魔法(微・小) 毒回復(小)

浄化魔法(小) 火炎魔法(小) 精神異常耐性

精神安定(小) 解熱(微)



ステータス(↑プ+魔+寄)

HP 44/44

MP 50/50

体力 25

力  19

魔力 52

精神 52

速さ 23

器用 29

運  34

寄生 14

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