第4話 リノアに弟子入り
まさかのスライムに敗走…により
寄生生活と回復魔法による熟練度取得に専念することに決めた。
【回復魔法(微)】の消費MPは3。
(微)というだけあって、ちょっとした切り傷や火傷ぐらいにしか効果は無い。
取得熟練度は0.2か…すくなっ!
MPの回復を図りながら使用しても1日5回の使用が限度になる。
5回×熟練度0.2=1/日
1日5回使用しても熟練度は1しか増えない…
これでも、イオリは熟練度の増加量が分かるだけ、まだ良い方だ。
他の人達は自分のレベルは分かるが、熟練度は分からない。
いつ上がるかも分からない中で、黙々と努力しなければならない事を考えると遥かに恵まれている。
リノア先生への寄生で入ってくる熟練度は親密度の上昇と共に日に日に増えている。
日によってバラつきはあるが、昨日は『プリースト』だけで2.8入ってきたことを考えると、親密度を上げた方が遥かに効率がいい。
リノア先生に定期的に教えを乞うことで
さらに親密度の上昇・早い成長が見込める。
何より自分の為に
リノア先生に喜んでもらえたことが嬉しかった。
女性としてキレイで優しい。
あのおっとりとした話し方も好み。
そして、胸も大きい。。。
同じ職業になり、弟子になって…
そのまま2人はお付き合いすることに…
などという不届きな妄想まで働いていた。
まぁ、リノアは結婚・子育てまで妄想しているのだが。。。
どちらにしても、今は1人にしか寄生できない以上
リノア先生に頼るしかない。
イオリの行動の大部分はリノアを中心に回っていた。
夕方の休憩時間になり、先生の研究室で2人の時間が始まる。
イオリを抱きしめ、おっとりした声で耳元で囁いてくる。
「ふふふ、ねぇ、イオリ君。
せっかく『プリースト』になれたんだもの。
毎日、仕事終わりの19時から1時間
先生が指導してあげようと思うの。
ふふふ、イオリ君、嬉しい?」
「リノア先生。
僕の為にお時間を頂けるなんて…
毎日だと先生が大変です。
たまに相談に乗ってくれれば十分です。」
「ふふふ、先生のことを考えてくれてありがとう。
でも、職業に目覚めたイオリ君にとっても
その…私達2人にとっても…ボソッ
今が1番大切だと思うの。
明日から毎日いらっしゃい。
先生がじっくりお勉強を教えてあげるわ」
「リノア先生、僕の為に…
先生、大好きです。」
「ふふふふふ、イオリ君たら大袈裟なんだから。
明日からは会える時間が増えるね。
この後、サラさんに一緒にお話ししに行こうね。」
「はい、リノア先生。
よろしくお願いします。」
ふふふふふ、明日から惹かれ合う2人は師匠と弟子になって…
いつからか、イオリ君がうちに住み込むようになって…
そして、愛し合う2人はお互いを貪るように…
キャァァァァァ、イオリ君逃がさないからね❤️
建前ではイオリの為だが、リノアの本音は欲望にまみれていた。。。
「サラさん、もうお聞きかもしれませんが
イオリ君が『プリースト』として目覚めました。
イオリ君から同じ職業の私の元で勉強したいとお願いされました。」
「えぇぇっ、イオリが『プリースト』に!
今、初めて聞きました。
イオリ、そうなの?」
「うん、母さん。
『プリースト』になれたよ。
それでね。リノア先生にお願いしたら
明日から仕事終わりにお勉強教えてくれるって。」
「イオリ、リノア先生もお疲れなのよ。
流石にお願いできないわ。
お勉強なら『僧侶』の私で十分教えてあげるから。」
「サラさん、私も昔、イオリ君と同じ気持ちだったから分かるんです。
毎日、1時間くらいですが
先輩として教えてあげられることがあります。」
「先生がそこまでおっしゃってくれるのでしたら。
決して無理をなさらないで下さい。
ほら、イオリもきちんとお礼を言いなさい。」
「うん、母さん。
リノア先生、ありがとうございます。
明日からよろしくお願いします。」
ふふふ、イオリ君の為ですもの。
大丈夫ですよ、未来のお義母様。
もう心の中ではドあつかましくもお義母様呼びに変わっていた。。。
こうして、リノアの授業を受けることになる。
『プリースト』として成長させてあげたいという純粋な優しさと
この子を私の物にしたいという女としての欲望。
優しさと欲望。
どちらが上なのか、現時点ではリノア以外に知るよしもない。
イオリ 10歳
職業:寄生虫LV1
擬態職業:プリーストLV1
熟練度:
寄生虫 LV1(69.33/100)
プリースト LV1(5.31/100)
魔女 LV0(15.02/50)
寄生先:1(1/1)
親密度:リノア(44/98)
スキル:寄生 回復魔法(微) 光魔法(小)
ステータス(↑プ+寄)
HP 15/15
MP 0/10
体力 10
力 7
魔力 15
精神 15
速さ 8
器用 12
運 12
寄生 10
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