第十一話

「すごく立派な駅ねえ」

「俺も、新しくなってから来たのは初めてだよ。ずいぶんと変わったなあ」

 良彦と琴子は、石川県金沢にいた。駅を降りてから、周辺を散策してみることにした。まず彼らを迎えたのは、アーケードというには豪華すぎる、天上がガラス貼りの大きなドームであった。頭上のガラスはいくつもの梁で支えられており、それは意図してそうデザインしたのか、それとも構造力学上の必要性からなのか、あるいはその両方なのか、なかなか見ごたえのある幾何学的な模様を描いていた。


「ねえ、ヨシ君。あれ、なあに?大きいね。」

 琴子は、堤門を指さしてそう言った。

「見りゃ、分かるだろ?門だよ、門。観光客さん、ようこそ、ってな感じだろ」


「そんなこと聞いてんじゃないわよ。新婚旅行なのよ。新郎のあなたが前もって調べておきなさいよ。歴史的な背景とか、意味とかいろいろあるんじゃないの?」

「何言ってんだ。そういうのは、最近はネットがあるんだから、奥さんの方が率先してチェックしておいて、あれ見たい、ここ行きたいって旦那に提案することが多いんだぜ」


「それ、何調査なのよ」

「俺調査。社会人経験の中で世間話から得た情報。ってか、そもそも金沢に行きたいって行ったのは琴子じゃねえか」


「それは、あなたが、お金のかかるところばかり行こうとするからじゃないの。フィレンツェとプラハを見たい?ええ、ええ、わたしだって見たくないわけじゃないわ。ヨーロッパの中世の街並みを歩いてみたい気も少しはするわ。だから、老人ホームに入る前に、お金が余っていたら、付き合ってあげないこともなくてよ」

「ヨーロッパ旅行の話は、もういいよ。俺は、一生に一度のせっかくの機会だから、琴子に綺麗なところを見せてあげたい、そう思っただけなんだよ」


「あなたこそ、その話はもういいわよ。わたし、近場にちょっと旅行するくらいで十分満足よって、何度も言ったじゃないの」

「俺の方だってなあ、別に、旅行に行きたいなんて、これっぽっちも思ってなかったんだぜ」

「な、何よ、その言い方。じゃあ、いいわ、いいです。結構です。もうわたし、帰るわ!」

 琴子は、きびすを返した。


 良彦は、追いかけもせず、声をかける。

「待てって。何、子供みたいなこと言ってんだ」

 琴子は、振り返って、きっと良彦をにらんだ。

「どっちが子供なのよ。少しは大人になって、わたしの機嫌を直したらどうなのよ。しかも、女の腐ったみたいに話をぶり返してばかりだし。行く旅行先のことを何も調べてないなんて。頼りないったらありゃしない」

「なんだとお。どっちがぶり返してんだよ。お前の方こそ、済んだことを何回も何回もしつこいんだよ」


 *************


 琴子は、良彦が苦労して立てた欧州への旅行計画を一蹴し、金沢を提案したのだった。

「そんな無駄遣いをしてはダメよ。わたしたち、これから夫婦になるのよ。夢の世界で遊ぶんじゃなくて、リアルな生活というものをしていかないといけないんだから」

「確かに、俺んとこ、湯水のように金を使ってきて貯金はないよ。でも、あのマンションがもし良い値で売れたら、割と余裕ができるかも知れないんだけど」


「そんなお金をあてにしてはだめなのよ。美奈子さんと財産分与の話し合いなんてしてないんでしょう?あたし、後で、もめ事になるのは、や~よ」

 全く持って、その通りだった。良彦は、元妻とは話をしていなかったし、家を出るときに周到な準備をしたらしく、かなりの金や家財道具を勝手に持っていかれたので、それで美奈子の気は済んだだろうと思った。もし、何かを後で申し立てられても、すぐに時効になるはずだと、かなり呑気にかまえていた時期もあった。しかし、それではさすがにまずいだろうと思い直し、何らかの形、覚書程度の書面でも残しておくべきだと思ったのだが、連絡先が分からないのだ。今も富山にいるのかどうかも怪しい。彼女の実家に電話しても、関わらないで欲しいと、つっけんどんだ。


 そんなことをしている間に、双方の仕事のスケジュールの都合もあり、その件は保留のままで、結局、良彦は、琴子の提案に乗って、新しくなった金沢へ二泊三日の小旅行に行くことになった。


 *************


 金沢駅の周辺で小一時間も口論を続けた後、彼らは浅野川のほとりに並んで腰をかけた。

「・・・ちょっと、疲れたわね」

「そりゃそうさ、旅先に着いていきなり、あんなに長いことケンカし続けたら、誰だって疲れるって」


「よくわたしたち、あんなに言い合えたわね。何の話だった?」

「ああ。もう、俺も、なんでああなったのかすら、覚えてないよ」


 琴子は、頭を良彦の肩にちょこんと乗せた。

「ヨシ君、わたしが悪かったです。ごめんなさい。なんだか分からないんだけど、変にヨシ君に突っかかっちゃった。それがケンカの始まりだったような気がするわ。たぶん・・・無理して楽しもうとして、会話を盛り上げようとしたのに、自分の欲しい答えがヨシ君から帰ってこなかったもんだから、勝手に怒ってしまっただけだと思うの。ヨシ君が調べてなかったことなんてどうでもよかったの。行き当たりばったりも、旅の醍醐味の一つだわ」

「いや、琴子の言ってたことも間違ってはいないよ。でも・・・いいじゃないか。どこにいたって何をしてたって、俺は琴子と一緒にいるだけで、それだけでいいんだから。お前がいてくれるだけで、俺は幸せなんだから」

「うん。わたしもよ・・・」

 彼女は、周りを見渡し、人が見ていないことを確認すると、良彦の頬に軽くキスをした。


「あの門、素敵だったわね。円覚寺の門を現代風にアレンジしたみたいで」

「帰るときに、もう一度見れるから、今度はもう少しじっくり見学してみようか」


 *************


 彼らの結婚と新婚旅行は、千夏の猛烈なプッシュによって実現した。新居に移り住んで間もない頃、彼女は良彦と琴子の、のんびりとした態度に怒っていた。彼女は、ある日、父と、近い将来の母に対して、猛然とかみついた。

「籍は入れない?式も挙げない?新婚旅行にも行かない?一緒にも住まない?一体どういうことなのよ、それ。あたし、そんなの絶対に、ぜったーいに認めないんだから。そんなの、このあたしが、許さないわ!」

「どのあたしだよ。お前、琴子に言い方が似てきたな~」


「とぼけないで、お父さん!大事なことなんだから、ちゃんとしなさい!」

「お前に言われなくても分かってるよ。籍は入れるし、同居もするさ。ただ、あわてずにゆっくりやろうって、二人で決めたの」

「そうよお、千夏ちゃん。急いては事を仕損じるって言うでしょう?それに家族になるんだから、みんなにも心の準備をする時間が必要なのよ」


「琴子さんも、全然、分かってない!こういうのは、タイミングなのよ!ええいっって思ったときに、結婚しなきゃ、今の時代、一生、結婚なんてできないわよ。特に、あなたたちなんて、すぐに杖ついて歩くようになるんだから」

「俺たちは、それでもいいんだよ」


「ダメったら、ダメなの。おじさんとおばさんが残り僅かな貴重な人生を無駄に過ごしてどうするの?つべこべ言わずに、すぐに一緒になりなさい。明日にでも籍入れて!琴子さんも早めにこの家に移り住んでもらうの。そして、新婚旅行くらいは行ってきて」

「一体、なんでまたお前は、そんなに急いで俺たちをくっつけようとするのだ?」


「お父さんたちだけの問題じゃないの。あたしたち、家族になるんだよ。あたしたちにとっても残りの時間は少ないのよ。お兄ちゃんも自立を目指して頑張ってるし、もう、数年たったら、あたしも大人になるんだから。家を出ていくことになるかも知れないでしょ?」

「ああ。そんなことだって俺たちは、とうに話し合い済みなんだよ。そうなってしまってからでも全然、遅くはないなって、結論を出したんだ」

「そしたら、お兄ちゃんとあたしは、家族として、お父さんたちと同じ屋根の下で暮らすことができないじゃないの。何の思い出も残らないじゃないの。そんなの悲しすぎるわ」

 千夏は、ついに泣き出してしまった。


 ―――そのようなすったもんだの挙句、良彦と琴子はついに根負けした。すぐに籍を入れ、早々に琴子は良彦の家に移り住んだのだった。挙式しないことだけは、あっさりと千夏は許した。それは、千夏にとってもそれほど重要ではないことのようだった。ただ、夫婦水入らずで新婚旅行には行ってきて欲しいと譲らず、結局、彼女に従わざるを得ないことになったのだった。


 *************


 さて、無事に仲直りをした金沢にいる琴子と良彦は、茶屋街を散策してみることにした。良彦は小さなスーツケースを持っていた。一応、取っ手はついていて、それを伸ばせば引いて歩けるのだが、片手でひょいと持って歩ける程度の大きさであり、琴子も小さめの旅行鞄とハンドバッグだけ、といった軽装だったので、それらをコインロッカーに預けて、ホテルにも立ち寄らず、すぐに出かけたのだった。

「小京都って言うだけはあるわねえ。風情があるわ」

「ああ、なかなかいいな。そう言えば京都って、高校の修学旅行で行ったよな」


「鴨川、よかったよねえ。わたし、ヨシ君探したけど、見つからなかったわ。いつかまた行こうね」

「俺、何してたんだっけなあ」


「悪いお友達と河原に座って煙草でも吸ってたんじゃないの?」

「俺、そこまでヤンキーじゃなかったし」


「あら、少しだけぐれていたことは認めるのね」

「まあな。高校行くの楽しくなかったもん。琴子が勉強見てくれなかったら、一体どうなっていたか。ありがとうな」


「すっなお~。わたしが、あなたの面倒を見たかっただけなんだから、お礼なんていらないわ。わたしが勝手にしたことだわ。でも、心の中で感謝はしときなさい。慈愛の精神に溢れた女神のような、この美しい琴子様に、絶えず、祈りを捧げなさい」

「なんじゃ、そりゃ。お前も、俺の謙虚さをちっとは見習えよ」

 そう返しながら、良彦は嬉しそうだった。


 琴子がお腹が空いたと言い、彼らは、古い造りをしたアーケードに囲まれた商店街に入った。そこは漁港近くにあるような魚市場のような風情を醸し出していた。生の魚介類を店先に並べた鮮魚店が並ぶ細い路地を並んで歩く。特に意味もなく、適当にその中の一つの店を選んで、彼らは中に入った。


「不思議ねえ。お魚屋さんの中で食事ができるなんて」

「うん。あまりできない体験だね」

 店内の奥には、サラリーマン向けの安い定食屋によく置いてあるようなテーブルと丸椅子が並び、卓上にはビニールのクリアファイルに入ったお品書きが置かれていた。


「とりあえず・・・」

 琴子が言いかけると、すぐさま良彦は言葉を返した。

「生ビールですね、琴子さま」

「うんうん。気が利くのお。ほれ、もそっと、ちこうよれ」

「・・・お前は、魔女から、武家の姫様にでも転職したのか?」


 ジョッキが二つ届いた。二人はそれらをカチンっとくっつけ合って、乾杯した。すかさず、ごくごくと飲んでいく。

「んー。のども乾いていたし、美味しい~。最高!」

「めっちゃくちゃ美味いな!」

 琴子は、のどぐろを食べてみたいと言い、良彦は、エビの天ぷらと合わせて、一人前ずつ注文した。しかし、それらの食べ物が届く前に彼らは、店員に声をかけた。

「すみません。生一杯ずつ、お代わり、いただけますか?」


 彼らは、一つの店での食事は少しだけにし、何軒か飲み歩いた。

「お昼に飲むビールって美味しいねえ、ヨシ君」

 琴子から食べ物に関する感想は一切なかった。良彦はおかしくなって笑ってしまった。

「何がおかしいのよ」

「いや、俺たちらしいな、って思ってさ。さ、次の店、行くぞ」


 しこたま飲んだ彼らは、酔い覚ましに、再び浅野川のほとりに戻った。木陰にいい感じのベンチを見つけ、腰かける。暖かい木漏れ陽が降り注ぎ、川のせせらぎが微かに聞こえる中、二人して、ただ、ぼーっと川面を眺める。しばらくすると良彦は横になった。琴子は、彼の頭に膝を貸してやった。

「わたしたち、まるで、飲んだくれの悪い大人の見本みたいねえ。真っ昼間からこんなに飲んで」

「たまにはいいんじゃねえの。俺たちらしい新婚旅行だよ」


「・・・気持ちいいわねえ。わたし、もうお腹いっぱい。満足、満足」

「琴子はまだいいさ。途中から日本酒を飲んでただろ。俺なんか、ビール飲み過ぎて、もう腹パンパン」

 良彦は、自分の出てきている腹を音を立てて叩いた。


「おっさんめ~。少しは痩せなさいよ。わたしが、ちゃんと健康管理するからね」

 それから、琴子は良彦の鼻の上に右手の人差し指を押し当てて、呪文のように何かを唱えはじめた。

「わたしはあなたの妻、わたしはあなたの妻、わたしはあなたの妻・・・」

「何してんだ?」

 半分、寝落ちしそうになりながら、ぼんやりとした頭で、良彦はそう尋ねた。


「あなたに、暗示をかけてるのよ。何十年も元同級生、気の置けない飲み友達をやってきたんだもの。その呪いを、この麗しき美魔女が解いてやるの」

 返事はなかった。良彦は、既にすやすやと寝入っていた。

 琴子は美魔女の呪文を唱えるのは止めて、しばらくの間、彼の髪を撫でていたが、いつしか彼女もそのまま居眠りをした。


 陽が落ちてきた。幸せなひとときの眠りから目覚めた二人は、疲れも取れたし、まだ動けるね、そんな会話をし、この日は最後に兼六園に行くことにした。短時間では回れないだろうが、来たくなったら、また明日、もう一度来ればいい。スマホで地図を見ると二、三キロほどの距離で近そうだ。彼らは、タクシーを拾った。


「ここって、普通は午前中見るとこなのかもね。よく見えないね」

 噴水が上がる池にかかった橋を渡りながら、琴子はそう言った。人通りもさほどなかった。

「そうかもしれないな。また、明日、来る?」

「ううん、いいの。これはこれで、また、味があっていいわ。普通やらないことをやるのもいいじゃない。それに、そのうち、ライトアップなんかもあるかも知れないじゃない?」


「ああ、でも少し冷えてきたな。でもま、酔い覚ましにはちょうどいいか?」

「うん」

 彼らは池のほとりに腰を下ろした。なんだか、竹でできたクリスマスツリーのような大きなタワーが池の向こう岸側に何本も見えた。良彦は、スマホで調べて言う。

「あれ、『雪づり』って言うらしいよ。これから冬になると雪が大量に降るから、樹木を倒さないように縄で支えてるんだって」

「ふーん。あのクリスマスツリーの真ん中にあるのは、あれ、本物の木なのね。で、木の周りにある竹のようなものが縄ってことか」


 琴子は、何かを考えていた。良彦は、彼女はおそらく力学的な観点からでも、観察をしているのだろうと思って、そっとしておくことにした。しばらくすると、琴子は考えるのをあきらめたのか、目の前にある水面に手を入れ、ぱちゃぱちゃと音を立てた。

「きゃっ。冷たい」

「そりゃそうだろ。もう十一月なんだぜ」


「ね、見て」

 水面には、雪づり―――彼らの言うクリスマスツリーかタワーのようなもの―――が目の前に映り込んでいた。

 彼女は、再び、水面をかき混ぜた。すると、映り込んだ雪づりは、ゆらゆらと揺れた。


「えい!」

 琴子は、手を良彦の顔に向けると、素早く、ぐっぱっの動作を繰り返し、水滴を良彦に飛ばした。

「バカ、やめろって。冷たいし」

 ・・・まったく、こいつは頭もいいし、大人に見えるけれど、たまにこういう子供みたいなこと平気でするんだよなあ、良彦はそう思いながら、彼も水面をかきまぜて、雪づりの像をゆらしてみた。彼は、なぜだか、その揺れる塔は、彼が家族と共に住んでいた品川のマンション―――美奈子にせがまれて、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで買った、あの楼閣を思い出させた。


「俺にとって、家族って何だったんだろうな。まるで、この水面(みなも)に映る幻影のようなものだったんじゃないだろうか」

 良彦は、呟いた。琴子は、彼の顔を覗き込んだが、暗さで表情はよく見えなかった。


「あなたがそう思うのなら、そうだったのかも知れないわね。でも・・・あなたは、その幻影を打ち破ったじゃない。水面に映る幻影が壊れることを恐れず、手をつっこんだ。そしてついに、水底に眠っていた真実の石をその手でしっかりと、つかんだじゃないの」

「それは、琴子がいたから・・・」


「わたしは、何もしてないわ。ただ、あなたがそうしたかっただけ。そうしようと決めて渾身の勇気を振り絞って、家族に向き合った、それだけのことよ。天は自ら助くるものを助く、たまたまその時にわたしが近くにいただけ・・・」

「近くじゃないよ。琴子は、俺の・・・千夏と輝彦の傍にいてくれた。そして、一生懸命、考えてくれた。俺たちのために。自分のためでもなんでもなく」


「もし・・・わたしがあなたちを手助けになることを一つでもしたんだとすれば、それはわたしがしたいから、したのよ。つまり、わたしのためにしたのよ。それに、もう『あなたたち』じゃないわね。『わたしたち』だわ。家族になったんだもの」

「・・・琴子、ありがとう」

「ねえ、ヨシ君、『あれ』言って」


 良彦は、『あれ』が何なのかすぐには分からなかったが、琴子の体から漂ってくる気配のようなもので、彼女の望んでいることを理解した。


 彼は、琴子を力強く抱き寄せ、耳元でささやいた。

「おかえり、琴子」

「ただいま、ヨシ君」


 晩秋の兼六園。近づいてくる冬の景色を感じる少し寂しくも儚げな美しさを誇るその庭園の池のほとりで、彼らは、いつまでもそうしていた。


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