5日目。猫カフェ。

 朝いつもより少し遅く起きるとかやは既に起きていてスマホを見ていた。


「何見てるの?」


「実家の猫です。ちょっと会えないのが寂しくなっちゃって」


 そういえば、ここから2駅ほど電車に乗ると大き目の駅があって、そこの近くに猫カフェがあったような。この近くだと一番大きい駅で僕もたまに利用する。自転車なら20分もすればついてしまうような、そんな場所にある。


 猫カフェの存在を思い出した僕はかやに行ってみるか聞いてみた。すると返事は即答で、行きたい、とのことだった。


 調べてみるとそこの猫カフェは時間制限があるらしく、長くはいられないみたいだった。昼ぐらいに家を出て猫と遊んでから帰ってくれば丁度いいくらいだと、予定を決め僕らは準備をしにかかった。

 

  ***


 猫カフェに着き、受付を済ませると猫たちのいる部屋へ。扉一枚で隔てられた先には外に出ようと待ち構えている子たちがいた。


 猫のいる部屋へ入り説明を聞いてると猫が机の上に登って香箱を組んだ。その様子にかやはテンションが上がっているようだった。


 くじ引き?をして僕ははずれだったけど、かやは当たり、猫用おやつをもらっていた。猫用おやつで少しは好印象になれたからなのか、もともと人慣れしているからなのか、猫は人懐っこかった。


 かやは実家の猫にするように猫と遊んで膝に自然に乗るように誘導したり、幼い猫を相手にたくさん遊んであげたりしていた。


 2時間なんてあっという間で、猫と遊んで、昼寝しているところを眺めたりしていたらすぐに終わってしまった。


 僕も名残惜しさを感じながら帰路に就いた。また今度も行こう、という約束と共に。

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