第7話 トレイン
「間もなく到着いたしますので、スキーの先端を上げて、そのまま前にお進み下さい」
とのアナウンスが、響いた。
その通りに、スキーの先を上げて、そのまま滑り降りた。コーチは、50mほど下った斜面に待っていたので、順番に滑って行って、コーチを先頭にしてその下に列を成して並んだ。
「皆、うまくなったね!」
「そうよ、昨日の練習後、個々に練習をしたみたいよ」
「そうなんだ。夜行列車だったので、疲れて寝てしまったのが、敗因だな」
「これから、パラレルターンの練習をします。」
「最初に模範示しますので、順番に降りてきて下さい」
軽快にコーチは滑っていった。
生徒たちも心得たもので、下からコーチが手を上げると、上から順番に滑っていった。俊も必死でスキー板が離れないように体重移動で曲がれるように気をつけて滑って行った。
「次はトレインとします。皆、ボーゲンで着いてきて下さい。男性陣は一番最後から
前の人にぶつからないように、適度に間を空けて下さい」
とコーチ。
俊は一番最後だったが、5人前の白い毛糸のボンボンを目印に、
必死についていった。
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