第4話 出会い
真っ白なウエアと白い毛糸の帽子に青空を反射するゴーグル。真っ青な空を背景に真っ白い雪の上に立つとこんなにも美しく見えるのだろうか、と俊は呟いた。でも日中は、スキーの練習に没頭して、束の間の忘我の時間を過ごした。15時には練習が終わり、16時まで自由時間、18時に夕食、20時から1時間、全体ミーティングとスケジュールが組まれてその通り過ごして行くのが快感だ。グループ毎のミーティングは、コーチが中心となり、スキー技術講義と、ゲームで過ごして、あっという間に1時間が経過して就寝の22時になっていった。スキーヤーズベッドで、4人一組で一部屋。皆心得たもので、21時になると歯を磨いて、ベッドに横になる。俊は、いつも2段ベッドの窓際の上の段にする。誰しも下段が良いので、たいてい争うことも無く、ベッドを確保する。昼の練習の疲れもあって、忽ちのうちに寝付いてしまう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます