第3話 白銀
今週末から春休み、しばらく毎日の通学はなくなる。週末からの奥志賀高原へのスキーの準備で過去のショックが薄れてきた。
スキーの上達と受験勉強の息抜きにスクールの合宿に一人で申し込んだ。そこは、1週間合宿形式でのスキースクールで、現地集合現地解散なので、列車の手配や準備で気がまぎれた。夜行のスキー列車だから、出発の2時間前に上野駅に行く。
夜中23:20発急行自由席。やっと見つけた席で、やたらと蒸し暑い車内でうつらうつらして列車の振動に身を任せて、あちこちに停車しつつ、やっと長野に到着。長野電鉄はうまく接続していない。30分近く待って、始発の電車に乗り換えて、湯田中まで行く。更に湯田中からバスで、奥志賀まで1時間揺られてやっと、8:30に合宿所に到着。
10:00に宿舎前に着替えて集合。全員で60名程度。男女同じくらいで、女性のキラキラしたウエアーが眩しかった。宿舎の前にゲレンデを50mほど自力で登って、それぞれが滑ってコーチがクラス分けしていく。俊のクラスは、B-Bクラス。これは、中級の中のこと。まだパラレルができず、スキーが開いてしまうレベル。クラスがそれぞれ集められた。BBクラスは、女性7名、男性3名の合計10名。女子が多いことは、高校が男子ばかりだったので、とても新鮮な会話であった。パラレルができるかと期待していたが、最初は基礎の直滑降から斜滑降からボーゲンまでの一日だった。
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