第5話
霊子さん、あんなに楽しそうに電話の向こうの人と話していたのに…
夢で見た映像を思い出し、涙があふれていた。
霊子さんはそんな俺の顔を心配そうにのぞいて来た。
「あ、ちょっと怖い夢見ちゃったんだ。でも大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」と霊子さんに言ってみたものの、その後もしばらく涙が止まることはなかった。
夜が明けるまでまだまだ時間があるのに、またあんな夢を見たらと思うと眠れなかった。
結局外が明るくなってきた頃、意識を失うように寝てしまっていた。
あ、この交差点…霊子さんが…倒れてる。ん?霊子さんの体からモヤみたいなものが出てきたぞ!うわっ、すっごいスピードであっちに行った!俺も追いかけなきゃ。
俺は霊子さんの体から出たモヤを見失わないように急いで追いかける。
場面は俺が住むアパートの駐車場に飛んだ。
んっ?今駐車場に入って行った車、ヘッドライト割れてなかったか?
その車を確認してみようとすると、霊子さんのモヤがその車の後を追ってきた。
霊子さんのモヤを追いかけて行くと…俺が住んでる階…俺が住んでる部屋??…その中にモヤは消えて行った…
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