第7話 【僕】 名前

 僕の記憶を見ていいと許可を出してから数秒のことだった。

 急にルイが僕を抱きしめた。


 ルイ「違うんだ。忌み子と言うのは名前じゃないんだ。」


 ルイは僕を抱きしめてそう言った。

 なんとなくわかってはいたんだ。

 忌み子というのは名前ではないことを…


【ねぇ、ルイ。じゃあさ、あの、僕に新しい名前を付けてくれないです?】


 気づいたらそう言葉にしていた。

 ルイに付けてほしいと思ったのだろう。


 ルイ「俺でいいのか?」


 どこか不安そうな顔で言いうルイに、僕は力強くうなずいた。


 ルイ「……じゃあ、君の名前はスノウリリイだ。」


 スノウリリイ……スノウ。

 嬉しかった。

 初めての僕の名前。


【ありがとうですルイ。僕はこれからスノウリリイです!スノウって呼んでほしいのです。】


 そう言うと、ルイは笑顔で僕の名前を呼んでくれた。


 ルイ「ああ、よろしく。スノウ。」


 僕は幸せでいっぱいだった。

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嫌われていた僕はギルドマスター みょんみょん˙꒳​˙) @myonmyon-

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