第3話 【僕】 満ちる

 それから何日がたっただろうか……いつの間にか僕は5歳になっていた。


「ぁ、ぁぅ」


 僕は度重なる身体的、精神的暴力に髪の毛は白髪になり、声が出なくなってしまっていた。


 村長「さぁ、帰らずの森の祠に行こう。」


 そんな村長の言葉に、村の皆の顔が笑顔で満ちた。

 その後は色々なことをされた。

 ご飯をお腹いっぱいになるまで与えられて、身を清められ、真っ白な服を着せられた。

 僕は、そこでやっといよいよ出発するんだと感じた。

 それと同時に、やっと解放されるのだと思った。

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