第2話 【僕】 忌み子
僕の名前は
僕は5歳になったら、神様のお怒りを抑えるための生贄として帰らずの森の中心部にある祠に連れてかれるんだって、そう村の人はみんな言ってた。
それでもいいかなって思ってる自分がいるんだ。
どうせ僕はいらない子だから。
村の人には色んなことをされるんだよ。
石を投げられたり罵られたり、それだけなら良かったのにね……子供たちには魔法の的として、大人たちにはストレスの発散のための道具として、更には子供たちの性教育の一環として性的暴行っていうのかな?そんなことを受けた。
どうして僕なの?僕はみんなに何かしてしまったのだろうか……
分からないよ……
あと少しで5歳になる。
そうしたら、僕は帰らずの森の祠に連れていかれる……嬉しい、のかな?ここからいなくなれるのだと思うと、この先に何が待っていても、たとえ死ぬことになるのだとしても……
「もっと愛されたかったな……」
そう思ってしまうことはおかしいことだろうか。
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