第41話 人間関係に悩むのは本当は人間が好きだからの話

 私達の周りには様々な人がいます。

 性別、年齢、性格などと多種多様です。

 ですが、世の中にはどうしても気が合わない人もいます。


 一般的に世間では気の合う人が2割、普通の人が6割、気の合わない人が2割と噂されるほどです。


 ここで厄介なのは、どんなに自分が頑張っても気が合わない人。

 学生の頃は好きな相手通しと過ごし、そういう人は相手にしないという暗黙のルールみたいなものができていました。


 でも、大人になり、社会人になるとそうはいきません。

 仕事柄、どうしても相手にしないといけなかったり、一緒に同居したりして、苦手な人でも対応しないといけない時もあります。


 子供の頃のように無視をしたりすると何が起こるか分かりません。

 そこから最悪な場合、不幸な事故が起こったりします。


 私はこの歳にもなり、どんな人でも話し合えば仲良くなれるという単純な思考回路の持ち主でした。

 その結果、対人関係に悩まされ、苦しみ、心の中で負の連鎖を広げてきました。


 でも、それは大きな間違いでした。


 苦手な人の相手の機嫌が悪かったら、ゴマをすり、仲良くしようと持っていく。

 この思いが後の私の心を蝕むきっかけとなったのです。


 よく自分の嫌いな人は空気と思えばいいと言われてきましたが、真面目な私はそれでは相手が可哀想という考えを持っていたのです。


 しかし、それも過ちな考えでした。


 自分がいくら努力しても他人の心は変わらないのです。

 変われるのは自分自身だけです。


 そこで無駄に愛想を作って仲良しごっこをすると、相手に対して神経をすり減らし、ただ疲れるだけの行為です。

 無論、ストレスも溜まります。


 だったらどうすればいいか。

 そんな人とは深く関わらないことです。


 苦手な人を真面目に相手にしてもボロが出て、喧嘩にも繋がりかねません。

 ここは適当に交わしましょう。


 そもそも、その相手には悪気がない場合がほとんどで、いちいちこちらから突っかかっても自分が疲れるだけです。

 挨拶や気短な会話で話を済まし、向こうから話してきたら普通に応対する。


 そして、あまり相手にしない。

 これにつきると思います。


 しかし、何年経っても人間関係の悩みは尽きません。

 仕事さながら、様々な人を見てきました。


 それでもどうしても人間関係が苦手なら、今の職を一人でする仕事に変えた方が良い時もあります。


 警備員、電気やガス料金のメーターの検針、新聞配達の朝刊配達、長距離トラックの運転手など、以外と人と関わらなくていい職も探せばあります。


 でも勘違いしないで下さい。


 仕事というものは、人が生活していてからこそ存在するものであり、完全に人との関係を遮断することはできません。

 心底に人が嫌なら、無人島に住んでサバイバル生活をするしかないです。


 そこの所はお忘れなく。


 それに人間関係でウジウジと悩む性格なら、自分が知らないだけで以外と人付き合いが好きな場合もあります。

 そもそも、人に興味がなければそんなに真剣に悩む必要もないですから。


 そんな私も人と仲良くしたいという思いがあるからこそ、頭を悩ます毎日です。

 これからも様々な人間関係に頭を悩まされそうです。


 ほんとに私って人間くさいですよね。





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