能天気物書き作家による、のほほんとしたのどかな日記帳

第16話 五等分の花嫁の魅力とは

　いよいよ五等分の花嫁１４巻発売。

　ついにフルカラー版の漫画も完結です。

　ラブコメ漫画としては異例の数年足らずで、１２００万部にまで売り上げを伸ばしたモンスター級の勢い。

　どうしてこの作品は、ここまで人気を博したのか。

　今回はその五等分の花嫁の魅力について、私ながらに語っちゃいます。

　──まず、初めに驚くのはヒロインがいきなり５人登場して、五つ子という部分。

　普通のラブコメは一人ずつ登場して、そのキャラにスポットを当てて、ある程度そのキャラの特徴を紹介してから新キャラにいく方式がベターですが、この作品は初めから５人が登場します。

　そこから、まずありえへん作品です。

　しかも、その中で勉強が得意な五つ子は一人もいなく、みんな毎回、最悪な点数ばかり。

　そんな中で、勉強が絶好調に得意な同世代の冴えない男主人公が、この五つ子の家庭教師を勤めることになりますが、あまりの出来の悪さに手を焼く一方。

　おまけに初対面の対面も最悪だったため、無神経、ガリ勉野郎と色々言われ、嫌われる始末……。

　でも、それでも主人公はめげないんです。

　貧しい生活のために働いていた部分から、次第に彼女らに良い点をとってもらい、素晴らしい学園生活をおくって欲しいと奮起していくんですよね。

　ドーンと弁慶のように待ち構えていて、様々なことをしかけてくるトラブルですが、主人公も男。

　いかなる障害もウサギのようにピョンと乗り越えていきます。

　そのひたむきな主人公の姿に初めは敵対心を抱いていた五つ子も少しずつ心を開いていく。

　みんな、ツンデレパワーに満ち溢れています。

　しかも、５人とも顔は同じですが、微妙に髪型や性格が違うんですよね。

　同じ血液型で、どうしてこうまで違うのかと思わせるほどです。

　問えば幼い頃は、みんな似たようなロングヘアーで丸い性格だったとか。

　それで何をきっかけに彼女たちを変えたって？　

　そこは読んでみないと野暮というものでしょう。

　そんなラブコメの真髄に対し、人間描写もよく描かれていて、彼女たちの心境がひしひしと伝わってきます。

　彼女たちは、様々な想いで主人公を好きになり、あらゆる手で自分の恋人にしようとしますが、よくあるドロドロとした場面は少な目です。

　まあ、全然ないこともないですが……。

　その５人の中から、主人公の結婚相手を見つけるという内容に進みますが、最後まで予測不能です。

　恐らく、某有名チビッ子探偵さんにでも頼まないと無理でしょう。

　緻密な計算で練られていて、一体、誰と結ばれるんだ？　と最後まで頭を悩まされます。

　皆さん、大いに悩まされて下さい。

　そんなわけで、ざざっと紹介してきましたが、特にラブコメ好きじゃなくても心を動かされる素敵な漫画ではないでしょうか。

　アニメなどでも放送されていますが、原作の方が良いという感想もちらほら。

　まあ、何にせよ、早くもラブコメの歴史を変えそうな作品ですね。

　てなわけでイチオシの作品紹介でした。

　私もこんな作品を書いてみたい。

　いや、無謀ですな。

　では、今回も、おあとがよろしいようで。

　この紹介コーナーも、たまにやります～♪